金山沢右俣1165M左岸枝沢・狩倉岳・横八丁・剣ヶ峰・金山岳西尾根(両神)

date 2016/5/14 曇のち晴
コース 落合橋〜金山沢右俣1165M左岸枝沢〜狩倉岳〜横八丁〜大笹〜剣ヶ峰〜金山岳西尾根下降〜落合橋
実働 登り:5h、下り:1h55m、計:6h55m。
概要 滑沢溯行し、アカヤシオの散った狩倉岳〜金山岳周回。
メンバー すうじい(単独)
使用装備 渓流靴、軽登山靴、ヘルメット、ストック、コンデジTG620、GPS、携帯電話、
不用装備 アイスハンマー、10m細引、カラビナ、スリング
行程 →:山道・踏跡、:溯行、\\:藪漕ぎ・踏跡無し、車:=。
【5月14日】 曇のち晴
自宅3:40=6:20落合橋6:501165M左岸枝沢出合7:108:05 1290M 8:20\\9:45狩倉岳東コル10:05\\11:20狩倉岳10:25\\10:40狩倉岳東コル11:00\\12:20 1683P 12:30\\12:40大笹12:55→剣ヶ峰13:15→13:40金山岳13:50\\→15:20落合橋15:45=18:35自宅
記録  GWの赤岩尾根縦走に気を良くして、1年ぶりの狩倉岳と横八丁から金山岳まで縦走して来た。登路は、やはり金山沢右俣1165M左岸枝沢。地面に沢山落ちているアカヤシオに、もう二週間早かったら・・・と悔やまれた。

【5月14日】 曇のち晴
 関越道を利用し、花園ICからR140を走り、皆野・吉田経由で、志賀坂トンネル手前から金山志賀坂林道を落合橋へ向かう。駐車スペースは、残り2台分だった。登山届をポストに入れ、上落合橋から左俣(八丁沢)に入渓する。

 涸れゴーロを少し下れば、すぐに二俣だ。水量の少ない右俣に入り、滑小滝を越えて進む。やがて、左岸から水量の少ない枝沢が出合う。これが、狩倉岳への登路となる1165M左岸枝沢である。

 幾つかの滑滝を登って行くと、正面にスラブ状枝沢を見て沢は左へ曲がる。20m滑滝が、上部で傾斜を増して立ちふさがる。水流沿いを慎重に登る。右岸に崩壊ガレを見て、10m滑滝を越えると、1290M右岸枝沢出合となる。今回もここで、小休止しよう。

 その後も、滑、滑滝が連続する。時折、傾斜が増すので、右に左に移動して、弱点を探す。流倒木や岩屑で滑が埋まった箇所もある。1390M付近で、再び傾斜が増す。基本的には、滑連続の沢である。

 1440M左岸枝沢出合を過ぎたら、水が枯れないうちに、水を汲もう。1460M付近から、左岸側に泥壁が目立つ。昨年同様、1480M付近で、泥壁を登る獣道を辿った。あとは、源頭の林をコルに向かって進む。藪漕ぎは無い。9時45分に、狩倉岳東コルに出た。薄日が射してきて暑いが、風が心地良い。登って来た樹林帯は、比較的緩やかだが、南面の藤十郎沢(トータロー沢)源頭は急傾斜だ。

 渓流靴とソックスを脱いで、干しておこう。乾いた靴下と軽登山靴に履き替える。荷物を置いて、先ずは西側の狩倉岳を目指す。15分ほどで、西峰に至る。稜線のアカヤシオは、殆ど散ってしまっている。

 東コルに戻り、身支度していると、狩倉岳から熊鈴の音が下って来る。やがて、単独男性が現れた。聞けば、狩倉岳西峰北尾根を登ったらしい。お互い、狩倉尾根で人に遇うとは思っておらず、ちと驚いた。この後、剣ヶ峰まで、前後して縦走した。

 荷物を担いで、狩倉槍を目指す。所々岩場もあるが、さほど困難も無く、狩倉槍に至る。南側の展望は良い。狩倉槍から見た1683Pは、北西側に岩壁を見せている。

 狩倉槍からの下りも、急ではあるが、さほど問題は無い。横八丁取付は、一旦尾根北側の斜面を登り、稜線へ復帰する。その後もなるべく稜線に近いルートを辿る。藪岩稜は、藪が頼りになることもあるが、邪魔になることも多い。時折、高度感のある場所を通過する。所々、アカヤシオの花がまだ残っている。

 横八丁の藪岩稜に飽きて来た頃、見覚えのある大岩に出くわす。将棋の駒を立てたような「将棋岩」だ。前々回は、南面石舟沢側の岩根をトラバースした。前回同様、北面の金山沢右俣右沢側を下巻くことにしよう。登り返しの岩場も、傾斜が急でイヤラシイが、ルートは割と明瞭だ。

 将棋岩北面下巻きから岩壁登攀をクリアすると大岩根の下に出る。南面のトラバースは途中から怪しくなるので、一旦戻る。左手のリッジをトラバースし、北面を巻くように登って1683P西の肩状に出る。単独男性は、リッジを直登してきた。更にもう一段登れば、やっと1683Pに至る。ここまで来れば、もう危険箇所は無いだろう。

 1683Pから急降下して緩やかに登り返せば、梵天尾根の大笹に出る。一般縦走路に出たので、荷を下ろして休憩しよう。富士見坂上のJPに至ると、道は急に賑やかになる。剣ヶ峰には、そこそこの登山者がいたので、すぐに通過する。いつものことだが、金山岳までが長く感じる。

 金山岳まで行って、最後の休憩を入れる。西へ向かって、下り始めよう。初めは尾根筋がハッキリしない急斜面だが、次第に尾根が明瞭になる。やがて、1570M枝尾根ノ頭に至る。右手へ向かう正解尾根に乗り、再び急降下する。途中、ミツバツツジが咲いている。花の咲いている季節は、心が和む。

 1470Mの岩場を慎重に下降すれば、あとは特に問題は無い。金山岳から50分ほどで、作業道に合流する。この作業道、1389Pを過ぎても、最後の落合橋直前の痩せ尾根急降下が、疲労した脚には結構危ない。油断せず下ろう。

 車に戻り、朝来た道を帰る。関越道は、予想とは違って、渋滞が無かった。

この山行のブログは「中津川流域」・「両神山」に連載中です。

金山沢流域溯行概念図

GPS軌跡

アルバム

落合橋駐車場
1165M枝沢出合
20mトヨナメか
1200M左岸スラブ
20m滑滝上部階段
20m滑滝水流左
20m滑滝水流左
20m滑滝俯瞰
1290M枝沢出合
1300M付近
1450M付近
1450M付近
1480M付近
1480M付近
1480M付近
狩倉岳東コル
狩倉岳東コル
狩倉岳西峰
狩倉槍への登り
狩倉槍から1683P
横八丁から石舟沢
アカヤシオ
アカヤシオ
将棋岩
1683Pから狩倉岳
大笹
剣ヶ峰から狩倉岳
剣ヶ峰から西岳
金山岳
1570M枝尾根ノ頭
1570M枝尾根ノ頭から正解尾根
ミツバツツジ
1470Mの岩場
作業道に合流
作業道に合流
落合橋駐車場

MR726_ 金山沢右俣1165M左岸枝沢・狩倉岳・横八丁・剣ヶ峰・金山岳西尾根'15-05

MR597_ 金山沢中間尾根・剣ヶ峰・大キギ・八丁尾根'07-12

MR415_ 金山沢右俣1165M左岸枝沢・狩倉岳・剣ヶ峰'01-07

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