金山沢右俣1165M左岸枝沢・狩倉岳・横八丁・剣ヶ峰・金山岳西尾根(両神)

date 2015/5/4 晴
コース 落合橋〜金山沢右俣1165M左岸枝沢〜狩倉岳〜横八丁〜大笹〜剣ヶ峰〜金山岳西尾根下降〜落合橋
実働 登り:5h20m、下り:1h50m、計:7h10m。
概要 滑沢溯行し、アカヤシオの狩倉岳〜金山岳周回。
メンバー すうじい(単独)
使用装備 渓流靴、軽登山靴、ヘルメット、ストック、コンデジTG620、GPS、携帯電話、
不用装備 アイスハンマー、10m細引、カラビナ、スリング
行程 →:山道・踏跡、:溯行、\\:藪漕ぎ・踏跡無し、車:=。
【5月4日】 晴
自宅4:50=7:20落合橋7:508:10 1165M左岸枝沢出合8:159:15 1290M 9:25\\10:35狩倉岳東コル10:55\\11:15狩倉岳11:20\\11:30狩倉岳東コル11:45\\狩倉槍12:13\\1683P 13:40\\13:50大笹14:00→剣ヶ峰14:15→14:45金山岳14:50\\→16:10落合橋16:30=17:25龍勢会館17:40=20:48自宅
記録  アカヤシオを期待して、14年ぶりの狩倉岳と横八丁から金山岳まで縦走して来た。登路は、やはり金山沢右俣1165M左岸枝沢。

【5月4日】 晴
 中央道を利用し、勝沼ICからフルーツラインを走り、雁坂トンネル経由で落合橋へ向かう。駐車スペースは、既に満車状態だ。少し下って、路肩のスペースに車を停める。登山届をポストに入れ、上落合橋から左俣(八丁沢)に入渓する。

 涸れゴーロを少し下れば、すぐに二俣だ。水量の少ない右俣に入り、滑小滝を越えて進む。やがて、左岸から水量の少ない枝沢が出合う。これが、狩倉岳への登路となる1165M左岸枝沢である。

 幾つかの滑滝を登って行くと、正面にスラブ状枝沢を見て沢は左へ曲がる。20m滑滝が、上部で傾斜を増して立ちふさがる。水流沿いを慎重に登る。右岸に崩壊ガレを見て、10m滑滝を越えると、1290M右岸枝沢出合となる。ここで、小休止しよう。

 その後も、滑、滑滝が連続する。時折、傾斜が増すので、右に左に移動して、弱点を探す。流倒木や岩屑で滑が埋まった箇所もある。1390M付近で、再び傾斜が増す。基本的には、滑連続の沢である。

 1440M左岸枝沢出合を過ぎたら、適当な所で左岸に乗る。今回は、1480M付近で、泥壁を登る踏跡を辿った。あとは、源頭の林をコルに向かって進む。藪漕ぎは無い。10時半過ぎに、狩倉岳東コルに出た。陽射しは暑いが、風が心地良い。登って来た樹林帯は、比較的緩やかだが、南面の藤十郎沢(トータロー沢)源頭は急傾斜だ。

 荷物を置いて、先ずは西側の狩倉岳を目指す。20分ほどで、西峰に至る。稜線には、アカヤシオが咲いている。東コルに戻り、荷物を担いで、狩倉槍を目指す。所々岩場もあるが、さほど困難も無く、狩倉槍に至る。狩倉岳と違って、展望は良い。狩倉槍から見た1683Pは、北西側に岩壁を見せている。

 狩倉槍からの下りも、急ではあるが、さほど問題は無い。横八丁は、ルートファインディングが重要だ。前回は、途中から怪しい目印に誘われて、とんでもなく悪いトラバースルートを辿ってしまった。今回は、なるべく稜線に近いルートを辿る。

 1630M付近の岩稜に乗って振り返ると、屹立する狩倉槍が立派だ。時折、アカヤシオが緊張をほぐしてくれる。ひたすら藪っぽい横八丁の岩稜だが、この木々が無かったら、高度感が厳しかろう。

 横八丁の藪岩稜に飽きて来た頃、見覚えのある大岩に出くわす。将棋の駒を立てたような「将棋岩」だ。前回は、南面石舟沢側の岩根をトラバースしたのだ。今回は、北面の金山沢右俣右沢側を下巻くことにしよう。登り返しの岩場に取付いてみると、傾斜が急でイヤラシイ。頼りの木の根も、少し怪しい箇所がある。なんとか無事に切り抜けたが、南面の方がマシだったかも。

 将棋岩北面下巻きから岩壁登攀をクリアし、北面を巻くように登ると1683P西の肩状に出る。更にもう一段登れば、やっと1683Pに至る。かつて、金山沢右俣を溯行した際、その北稜を登攀させられた岩峰である。ここまで来れば、もう危険箇所は無いだろう。

 1683Pから急降下して緩やかに登り返せば、梵天尾根の大笹に出る。一般縦走路に出たので、荷を下ろして休憩しよう。携帯メールを送ろうとしたが、圏外でもないのに通信出来なかった。剣ヶ峰には、そこそこの登山者がいたので、すぐに通過する。

 金山岳まで行って、最後の休憩を入れる。西へ向かって、下り始めよう。初めは尾根筋がハッキリしない急斜面だが、次第に尾根が明瞭になる。やがて、1570M枝尾根ノ頭に至る。右手へ向かう正解尾根に乗り、再び急降下する。

 1470Mの岩場を慎重に下降すれば、あとは特に問題は無い。金山岳から50分ほどで、作業道に合流する。この作業道、1389Pを過ぎても、最後の落合橋直前の痩せ尾根急降下が、結構ヤバい。油断せず下ろう。

 車に戻り、他の登山者に「八丁トンネル経由で金山志賀坂林道をR299へ合流可能」と聞く。今回も、吉田町の道の駅龍勢会館に寄って帰る。関越は、予想通りの渋滞で、圏央道川島ICまで下道を走る。

GPS軌跡

溯行概念図

アルバム

金山沢右俣1165M左岸枝沢
下流部
落合橋の駐車場 上落合橋から入渓 右俣の滑小滝 1165M左岸枝沢 20m滑滝 1290M付近
1165M左岸枝沢上流部
1340M付近 1370M付近 1390M付近 1440M付近 振り返る 源頭の林
狩倉岳東コル〜狩倉岳
東コルから東側 東コルから西側 東コルから南側 東コルから北側 狩倉岳西峰 狩倉岳西峰
狩倉槍〜横八丁取付
狩倉槍への登り 狩倉槍から狩倉岳 槍から1683P 狩倉槍東コル 横八丁取付 横八丁取付
横八丁〜将棋岩
横八丁1630Mから 横八丁のアカヤシオ 横八丁の藪岩稜 赤岩尾根 将棋岩 将棋岩北面下巻
1683P〜大笹
1683P西肩から 1683から狩倉・赤岩 大笹 大笹
剣ヶ峰〜金山岳西尾根下降
金山岳 1570M枝尾根 1570M正解尾根 作業道に合流 西尾根の作業道

MR597_ 金山沢中間尾根・剣ヶ峰・大キギ・八丁尾根'07-12

MR415_ 金山沢右俣1165M左岸枝沢・狩倉岳・剣ヶ峰'01-07

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