雄山・御山谷滑降(北ア)

date 2010/5/2 快晴のち晴
コース みくりが池温泉〜一ノ越〜雄山〜一ノ越〜御山谷滑降〜黒部湖左岸道〜黒部ダム
実働 登り:2h20m、下り:3h15m、計:5h35m。
概要 室堂泊最終日、一ノ越から雄山往復後、黒部湖へ。
メンバー すうじい(単独)
行程 →:ツボ足、**:アイゼン、:シール、:スキー滑降、=:車・交通機関
【5月2日】 快晴のち晴
みくりが池温泉7:258:15 2530M付近 8:309:10一ノ越10:10**11:00雄山11:25**11:55一ノ越12:4013:00 2330M大岩13:1013:50 1470Mスノーブリッジ14:45→左岸林道跡15:15→15:50ロッジ黒四15:55→黒部ダム16:35=16:50扇沢17:25=18:10安曇野YH(泊)
使用装備 登山靴、アイゼン、ピッケル、兼用靴、スキー、ストック、クトー、GPS、μ725SW、E-1、ED12-60mmF2.8-4、テルモス
不用装備
記録  アルペンルートは、交通費がメチャ高い。室堂から黒部湖までの下りの交通費を節約するために、当然ながらスキー滑降する。タンボ平のコースを、重荷を担いで滑降する自信は無いので、22年前同様、御山谷を選択する。

【5月2日】 快晴のち晴
 今日は、下山する日である。3泊したみくりが池温泉をあとにし、シールで一ノ越を目指す。全ての荷を担いでの登りは、さすがにシンドイ。2550M付近の少し傾斜が緩む辺りで、小休する。さらに登って、一ノ越山荘に至れば、スキーヤーが沢山休んでいる。

 ここで兼用靴を脱ぎ、登山靴にアイゼンを装着する。一ノ越山荘前に、スキー道具一式をデポしておこう。ピッケルを手に、雄山登りに取り付く。50分ほどで、雄山山頂に至る。大汝山まで往復する気力・体力・時間の余裕は、今回も無かった。

 下りは、30分で一ノ越山荘に戻る。再び兼用靴に履き替えて、スキーに乗る。広々とした御山谷に滑り込む。右手に、龍王岳の岩峰を見上げ、左手には東一ノ越を見遣りながら、転倒せぬよう、ゆっくりと下って行く。

 途中、登り返して来た年配の男女ペアに、御山谷を下ったパーティがいるか尋ねると、「昨日、ブロックにやられて、死者が出たけど、今日も何パーティかは下ってったよ」とのこと。昨日「立山で雪崩」という情報があったが、御山谷でのことだったのね。ブロック雪崩は、左岸から出たらしいので、ひたすら右岸を下ることにしよう。

 一ノ越から350Mほど下った2330M大岩は、広い谷の真ん中にあり、良い目標になる。スキーを外して、小休する。東一ノ越へのルートは、雪が殆ど付いておらず、不快そうだ。逆光に聳える鬼岳・獅子岳が、迫力を増す。

 2300M-2000M付近は、少し傾斜が増す。2000Mからは、広くて緩い谷になる。ひたすら右岸沿いに下る。1800M-1700M付近は、左岸側の傾斜が強く、ブロック雪崩の跡もあり、シュプールも右岸高めをトラバースしている。一ノ越から実働1時間、1470M付近で、スキーを外していた先行男女ペアに追い付いた。

 ここから先は、右岸沿いには進めず、スノーブリッジを渡って、左岸に移る。22年前に板を外したのと、ほぼ同じ地点と思われる。先発する男女ペアを見送り、大休止する。オニギリ弁当を食し、スキー板と兼用靴をザックに固定する。

 十分に腹を満たし、水分を補給して、ツボ足開始。スノーブリッジを渡り、雪原を歩いて行くと、黒部湖の一角である、御山谷出合のバックウォーターに出る。左岸沿いを進むと、次第にややこしいコースとなる。ガレのトラバースや、斜面の上り下りを経て、左岸林道跡に乗る。この先も、油断は出来ず、ロッジ黒四手前のタンボ沢に下る雪壁が、一番の難所であった。

 ロッジ黒四を過ぎると、遊歩道は舗装され、家族連れと擦れ違ったりする。かんぱ谷橋まで来ると、純粋な観光客もいて、間もなくトンネルに入る。黒部ダムの上を歩き、バス停へと向かうと、丁度発車する所であった。大慌てで、超満員のトロリーバスに乗り込む。

 扇沢駐車場の車に戻って、荷物を片付け、今宵の宿へ向かう。明日は、有明山だ。

GPS軌跡

アルバム

2530M付近から雄山
2530M付近から奥大日岳
一ノ越から奥大日岳
一ノ越から龍王岳
一ノ越山荘
一ノ越から唐沢岳(右手前)・餓鬼岳(奥)
一ノ越から不動岳(左)・南沢岳(右)と燕岳(奥)
一ノ越から南沢岳(左)・烏帽子岳(中央)・野口五郎岳(右)と大天井岳(中央奥)
一ノ越から水晶岳・赤牛岳、中央の谷は口元ノタル沢か
一ノ越から雄山方面
雄山への登り
室堂・奥大日岳
雄山山頂の峰本社
雄山山頂から社務所方面
大汝山・左奥は剱岳
大汝山
別山越しの剱岳
別山尾根と毛勝三山
奥大日岳・大日岳
後立山連峰
五竜岳
鹿島槍ヶ岳
爺ヶ岳
蓮華岳・針ノ木岳
唐沢・餓鬼・剣ズリ
一ノ越から御山谷
一ノ越を振り返る
龍王岳方面
御山谷俯瞰
南側の岩峰
2330M大岩から見上げる
獅子岳方面
龍王岳・鬼岳
鬼岳南東の岩稜
2330M大岩から裏銀座の山々
1850M付近から振り返る
1850M付近から針ノ木岳
1750M付近から赤沢岳・スバリ岳・針ノ木岳
1650M付近から望む、御山谷右岸、獅子岳に続く稜線
1650M付近から赤沢岳
1470Mスノーブリッジ
黒部湖の一角、御山谷出合のバックウォーター
左岸林道跡
最後の難所、タンボ沢に下る雪壁を振り返る
黒部第四ダム

MR644_ 真砂岳大走り1550M敗退(北ア)'10-04

MR645_ 奥大日岳(北ア)'10-05

MR647_ 黒川表参道から有明山(北ア前衛)'10-05

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