夜叉神峠・鳳凰三山・早川尾根(南ア)

MR75 夜叉神峠・鳳凰三山・早川尾根(南ア)

date 1981/5/1-3
コース 夜叉神峠登山口〜夜叉神峠〜南御室小屋(辻山往復)(幕営)〜薬師岳〜観音岳〜地蔵岳〜広河原峠(幕営)〜浅夜峰〜仙水峠〜北沢長衛小屋(幕営)
実働 第1日5h40m、第2日6h30m、第3日7h22m、計19h32m
メンバー すうじい、エビ、カニ、他8名(うち2名は賽ノ河原から御座石鉱泉へ下山)
概要 [春合宿先発隊]残雪期の縦走。初日快晴で、白峰三山や八ヶ岳の展望良好。
行程 【5月1日】快晴
甲府=夜叉神峠登山口5:05→6:10夜叉神峠6:35→7:25 2001P先7:40→8:30大崖頭山先8:45→9:05山火事跡9:25→10:30苺平10:55→11:25南御室小屋13:25→13:55辻山14:40→15:10南御室小屋(幕営)

【5月2日】晴のち曇一時雨
南御室小屋5:10→6:10砂払岳6:25→薬師岳6:50→7:25観音岳7:55→9:10地蔵賽ノ河原10:30→高嶺11:35→12:05 2700P 12:30→13:15 2553P 13:35→14:30広河原峠(幕営)

【5月3日】曇ガス
広河原峠5:25→6:05早川尾根小屋6:20→7:07 2553Pの次のP 7:20→9:15浅夜峰9:30→11:05栗沢ノ頭11:25→13:00仙水峠13:20→14:10北沢長衛小屋(幕営)
記録  延べ17名参加の春合宿。先発隊11名中9名は、夜叉神峠から北沢峠までの縦走をした。2名は、賽ノ河原から御座石鉱泉に下った。

【5月1日】快晴
 甲府からタクシーに分乗し、夜叉神峠登山口に向かう。登山口からジグザグ登りを続け、ウンザリする頃、稜線に出る。高谷山への道を見送り、五分ほどで夜叉神峠小屋前に至る。青空の下、残雪の白峰三山が、目に眩しい。

 大崖頭山を越え、山火事跡まで来ると、白峰三山と富士山の眺めが素晴らしい。苺平近くで、残雪が現れる。雪の苺平から、南御室小屋へと向かう。小屋の近くにテントを設営する。

 休憩後、空身で辻山に向かう。途中から道を外れ、雪の上を適当に登って行く。頂上近くは、白骨化したハイマツの残骸が積み重なっている。雲一つない紺碧の空の下、白峰三山を始めとする南アルプスの山々、富士山、八ヶ岳、北アルプスの山々が、これでもかとばかりに目に入る。

 テントに戻って、早めの夕食後、たっぷりと眠ることができた。

【5月2日】晴のち曇一時雨
 撤収し、樹林帯の雪道を登って行く。樹林が切れると、目前に砂払岳が現れ、左手に北岳を見ながら、稜線を歩く。空は、抜けるように青い。砂払岳を越えた窪地に、薬師岳小屋がある。残雪混じりの白砂を、ザクザク踏んで、進む。羽の色が変わり始めたライチョウが、ガアーッと鳴きながら飛んで行く。左手には、相変わらずの北岳。

 観音岳頂上で、休憩する。振り返れば、富士山が。八ヶ岳も見える。甲斐駒の右手に、槍穂高が見えている。地蔵岳のオベリスクも、間近である。赤抜沢ノ頭から東の、地蔵賽ノ河原へ下る。元気な若手は、地蔵岳のオベリスクへ向かう。ここから、2名が御座石鉱泉へと下る。

 赤抜沢ノ頭へ登り返し、高嶺へはダラダラ登りとなる。北岳方面には、大分雲が多くなる。予報通り、天気は下り坂のようだ。2700P付近で小休し、雲が増えたと思いながら、白鳳峠への下りとなる。見通しの利かない白鳳峠を過ぎ、2553Pで小休する。ますます雲行きが怪しくなる。広河原峠へ下り始めて間もなく、雨がパラパラ降り始めた。

 樹林の中の広河原峠に至る頃には、あたりも大分暗くなる。予定は早川尾根小屋までだったが、ここで行動を打ち切って、設営する。

【5月3日】曇ガス
 雨は降っていないが、ガスで視界は悪い。広河原峠から登り30分で、樹林の中に早川尾根小屋を見付ける。トレースをはずれると、膝まで雪に潜る。注意しながら、少しずつ高度を稼ぐ。稜線に出ても、展望は得られない。

 2553Pの次のPで小休したあと、浅夜峰の登りでは、急な雪面のトラバースもある。稜線では、雪庇の張り出しも見られる。相変わらずのガスで、北岳も甲斐駒も見えない。休むと肌寒い。栗沢ノ頭から仙水峠への下りは急である。歩きにくいが、途中から練習のため、アイゼンを装着する。眼前に摩利支天峰が高く聳えてはいるが、甲斐駒本峰は見えない。

 仙水峠から、エビ、カニは本隊の出迎えのため、先発する。北沢長衛小屋の下で、設営し、本隊と合流する。早めに寝袋に入り、明日の仙丈岳に備える。 

アルバムブログにLINK

アルバムT:夜叉神峠から辻山

アルバムU:鳳凰三山

MR76_ 仙丈岳(南ア)'81-05

MR77_ 北沢峠・仙丈岳・塩見岳・三伏峠(南ア)'81-05

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