金山岳西尾根・剣ヶ峰・八丁尾根(両神)

date 2010/1/10 晴
コース 落合橋〜1389P〜金山岳〜剣ヶ峰〜金山岳〜八丁峠〜上落合橋
実働 剣ヶ峰までの登り:2h25m、剣ヶ峰からの下り:2h55m、計:5h20m。
概要 金山岳西尾根から八丁尾根縦走。
メンバー すうじい(単独)
使用装備 登山靴、アイゼン、ヘルメット、ストック、μ725SW
不用装備 8mmx30mザイル、ハーネス、8環、細引、ピッケル、オーバーミトン、E-1、ED12-60mmF2.8-4SWD
行程 →:山道・踏跡、\\:藪漕ぎ・踏跡無し、**:アイゼン、\*\:藪アイゼン、車:=。
【1月10日】 晴
自宅3:10=花園IC 4:10=4:50影森コンビニ5:10=5:30道の駅大滝温泉5:50=6:50落合橋7:30**1389P 8:00**藪取付8:10\*\1460M岩場下8:20\*\1570M枝尾根ノ頭9:00\*\9:30金山岳9:40**10:05剣ヶ峰10:30**金山岳10:55**東岳11:10**竜頭山11:35**12:00西岳12:15**13:00索道跡13:25→八丁峠13:30→14:05上落合橋14:30=15:25道の駅大滝温泉15:35=16:00影森コンビニ16:15=花園IC 17:00=18:30自宅
記録  '07年12月の金山沢中間尾根(金山岳西尾根)・剣ヶ峰・大キギ・八丁尾根、'08年12月の八丁尾根・大キギ・剣ヶ峰・金山岳西尾根下降に続き、またまた金山岳西尾根と八丁尾根縦走に出掛けた。

【1月10日】 晴
 前々日に、中津川側から県道210号線と林道金山志賀坂線の偵察をしておいたので、小倉沢のニッチツ社宅先の日陰に残る雪の手前でタイヤチェーンを装着する。5cmほど積雪のある落合橋・上落合橋間の駐車スペースには、先客の車が一台。八丁尾根縦走であろうか。

 準備して、始めからアイゼンを装着して出発。落合橋袂の登山口には、立入禁止のロープが張ってある。痩せ尾根取付は、いつもながら慎重に登ろう。30分ほど登ると、1389Pに至る。ヒノキ林に覆われたピークである。1389Pから、一旦コル状へと下る。

 コル状から緩やかに少し登ると、1400M付近で金山沢右俣左沢右岸杣道がトラバースを始め、西尾根から離れて行く。適当な所から、藪尾根に取り付く。尾根筋に沿って、適当に登って行く。踏跡らしいものは無いが、樹林帯の下藪は薄い。

 藪尾根に取り付いて、10分ほど登ると、西尾根唯一の登攀的要素のある場所、1470M岩場下に出る。正面やや左手から岩場に取り付いて登る。一段登った所から、左へと続くバンド状を辿る。特に困難さは無い。このバンド状を進むと、1480M乗越ギャップの下に至る。このギャップから、再び尾根上へとよじ登る。

 岩場を越え、痩せ尾根を進むと、尾根が幅広になり、ややハッキリしなくなる。下りのことを考え、黄色のすずらんテープで、所々マーキングして行く。傾斜が急になり、肩状を経て、1570M枝尾根ノ頭に到達する。枝尾根ノ頭から、顕著な枝尾根が南西側に派生している。枝尾根ノ頭から痩せ尾根を少し進むと、尾根は再び広がってくる。

 幅広尾根の傾斜が緩むと、見覚えのあるマーキングが並び、金山岳北コルへのトラバース開始地点である1640M付近となる。ここから、ほぼ水平に北側へとトラバースすれば、比較的容易に北コルの縦走路に出ることが出来る。今回は、再び傾斜が強くなり、やや密になった樹林帯の斜面を、金山岳山頂に向けひたすら登って行く。

 1640Mの緩傾斜帯から、急傾斜の樹林帯を登って行くと、20分ほどで金山岳山頂に至る。小休の後、剣ヶ峰へ向かう。金山岳から前東岳を経て、25分で剣ヶ峰に着いても、誰もいなかった。また、西の方の山々は、雲に隠れがちであった。

 剣ヶ峰を後にして、金山岳へと戻る。途中、八丁尾根を縦走してきたと思しき二人パーティと擦れ違う。彼らは、アイゼンを装着していなかった。駐車スペースの車の主だろうと推測する。剣ヶ峰から40分で、東岳山頂に至る。

 写真を撮ってベンチから少し先へ進むと、大キギ北西壁の良く見える稜線となる。同じ場所から、御荷鉾山方面の眺めも良い。東岳北西面の急降下開始鎖場を下る。鎖が埋まっていたら、結構苦労しそうな場所である。東岳の下り途中から、竜頭山と西岳を望むと、急な登り返しがキツそうだ。

 一旦キレット底まで下り、岩場を登り返し、一つ岩峰を左から巻いて、竜頭山の竜頭神社奥宮に至る。
奥宮から北東へ急降下する小尾根には、恐怖の連続鎖場のある尾ノ内沢道が付けられている。特に冬場は、下降したくないルートなのである。

 竜頭山北西側の下り始めも、なかなか大変である。下りきった次のキレット底が、風穴と呼ばれる場所だ。右手の急峻なルンゼが、尾ノ内沢道の難所「金ササゲ」へと落ち込んでいる。再び登りに転じ、西岳へと向かう。

 西岳山頂まで来れば、先ずは一安心。小休しよう。雲に隠れがちだった御座山も、その姿を見せている。この位置から見ると、大キギも東岳の一部と化している。西岳の北側の尾根には、西岳新道という名のルートがあるのだが、これもまた、下りにはちと困難が伴う。

 西岳から少し下って、行蔵坊ノ頭へと登り返す。その先の肩状を縦走し、下って行くと、索道中継点跡に出る。眺めが良いので、小休する。ここででアイゼンを外し、数分で八丁峠に至る。峠からは、落葉樹林の枯葉の積もった登山道を、大きくジグザグを切って下る。

 やがて針葉樹の植林帯に入り、1180M右岸枝沢を右岸に渡って、八丁沢右岸沿いに出る。2万5千図の登山道破線は、実際とは異なる。この1180M右岸枝沢出合には、15m階段状スダレ滝が懸かるのだが、これが凍結していた。枝沢出合上流の八丁沢には、10m滝が氷瀑化していた。上落合橋近くの八丁沢も、かなり凍結していた。

 駐車スペースの車の主は、まだ戻っていなかった。往きのチェーン装着地点でチェーンを外し、帰りの県道210号線で、前々日の偵察時に撮り損なった中津川右岸の氷柱を撮影する。帰りの関越道で、30分ほど事故渋滞につかまった。

金山沢流域概念図

GPS軌跡

アルバム

上落合橋登山口(偵察時)
上落合橋から上落合橋登山口(偵察時)
上落合橋から八丁沢(偵察時)
路肩スペースから落合橋登山口(偵察時)
落合橋登山口から少し登った尾根取付付近
1389Pへの登り
1389P先の下り
杣道がトラバースを始める1400M藪尾根取付
1440M付近
1470M岩場
1470M岩場
1480M下バンド状
1480M乗越
1570M枝尾根ノ頭より正解尾根肩状
1570M枝尾根ノ頭から枝尾根
以前、金山岳北コルへトラバースした1640M付近
1640M付近
1640M付近
金山岳を振り返る
前東岳から剣ヶ峰北
剣ヶ峰から右俣ノ頭
剣ヶ峰から金山岳
東岳から小倉沢
東岳から西尾根と狩倉尾根
東岳から金山岳と前東岳
東岳から大キギ
東岳から御荷鉾山方面
東岳北面の下り
東岳北面から竜頭山と西岳
赤岩尾根
狩倉岳
竜頭神社奥宮
竜頭山北西側
風穴キレットルンゼ
西岳から御座山
西岳から東岳と金山岳
西岳山頂
西岳から行蔵坊
行蔵坊ノ頭から二子山・御荷鉾山
行蔵坊ノ頭から赤久縄山
行蔵坊ノ頭から西上州の山々
行蔵坊ノ頭から東岳・金山岳
八丁峠
八丁峠からの下り
八丁沢10m滝氷瀑
八丁沢下流部
中津川左岸氷柱

MR597_ 金山沢中間尾根・剣ヶ峰・大キギ・八丁尾根'07-12

MR615_ 八丁尾根・大キギ・剣ヶ峰・金山岳西尾根下降(両神)'08-12

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