大戸沢岳南尾根から会津駒ヶ岳滑降(駒-朝日)

date 2006/5/4 快晴
コース 会津駒登山口駐車場〜滝沢橋〜大戸沢岳南尾根〜大戸沢岳〜会津駒ヶ岳〜竜ノ門ノ滝駐車場〜下ノ沢竜ノ門ノ滝展望台直下斜面〜竜ノ門ノ滝駐車場〜滝沢橋〜会津駒登山口駐車場
実働 登り:4h45m、下り:53m、滝見:25m、計:6h03m。
メンバー すうじい(単独)
概要 2001年4月の逆コース、雪に埋まった竜ノ門ノ滝見物。
行程 →:ツボ足、:シール、**:アイゼン、:スキー、\\:藪漕ぎ、=:乗物

【5月4日】 快晴
民宿5:05=5:10会津駒登山口駐車場5:50→6:20 1100M付近6:25→\\1180M岩峰
6:48→6:55休7:057:55 1524.1三角点8:159:00 1738独標9:1510:35大戸沢岳
10:5511:35会津駒ヶ岳12:05アンテナ12:3512:45竜ノ門滝駐車場13:15
13:35下ノ沢竜ノ門滝展望台下斜面14:05竜ノ門滝駐車場14:1014:15滝沢橋
14:20→14:28会津駒ヶ岳登山口駐車場14:47=14:52民宿
使用装備 山スキー専用靴、ストック、スキー、シール、クトー、E-1、三脚、ED18-180mmF3.5-6.3
不用装備 ピッケル、11-22mmF2.8-3.5
記録  毎年、恒例となったGWの檜枝岐滞在。そして、山スキー。今年は例年になく残雪が多いらしい、ということで、大いに期待していた。今年は、2001年の逆コースで、大戸沢岳の南尾根を登り、会津駒を滑降した。

【5月4日】 快晴
 前夜から頼んでおいたオニギリ弁当を持って、民宿を発ち、テニスコート横の駐車場へと向かう。アイゼンは残し、クトーをザックに入れる。シールを貼ったスキーを、ザックにA字型に装着する。ピッケルをアルペン差しして、ストックを手に、いざ出発。

 国道を少し進み、滝沢沿いのトイレ横で、滝沢橋手前右手の踏跡を登り、民宿こまどり裏の畑は雪の下だ。杉林の中に入り、流れのある小沢の右岸斜面を登って行く。ほぼ雪の上を登って行ける。

 やがて左手の尾根沿いに、雪庇の名残のような雪が続くので、これに取り付く。1100M付近であろうか。少し登ると、雪が切れ、藪尾根を登らされる。ザックのスキーが、枝に引っ掛かって難色だ。1180M岩峰を越えて、1220M付近で、シールが使えるようになる。やれやれである。やがて、落葉樹の疎林を、シールで登って行く。程良い傾斜で、快適だ。

 1524.1三角点ピークは、開けていて、大戸沢岳南尾根や燧ヶ岳の展望が良い。これを越えたところで、パンを食べる。ルリビタキ大の青い小鳥が、近くにとまったが、撮影し損ねた。残念。1620Mからの急登をこなし、次の小休は、1738独標だ。ここまで来ると、右手に、東尾根が大きく見える。左手には、燧ヶ岳が望まれる。

 ここからノンレストで、ゆっくりゆっくり、シール登高を続ける。大戸沢岳が近付くと、稜線を縦走するパーティが目に入る。大戸沢岳で、休憩しよう。クトーを外して、ザックに仕舞う。燧ヶ岳を始め、奥白根山や、表日光連山が見渡せる。

 会津駒ヶ岳への縦走に、取り掛かろう。シールを着けたまま、テレマーク滑降を交え、踵解放で、2098ピークの北面の、夏は湿原となる雪田をトラバースして行く。25年前の会津朝日〜燧の残雪縦走を、ふと思い出す。越後や奥只見、奥利根の白い山々が見渡せる。大戸沢岳から40分で、会津駒ヶ岳山頂に至る。

 さすがに、駒山頂は人が多い。山頂の丸太の標柱は、雪面に40cmほど頭を出している。こいつに腰掛けて、雨具の下を履いておこう(転倒対策)。シールを外し、踵を固定する。いよいよ、大滑降だ。

 ザラメ雪のコンディションが良好で、快適な滑降が楽しめる。転倒することもなく、30分で1360Mアンテナまで下り着く。ここから、東側の急な谷に滑り込む。通常は、右岸の林道終点に出るのだが、今年は雪が多いので、多段堰堤左岸を滑って、何とか竜ノ門滝駐車場へと下り着くことが出来た。

 もちろん、駐車場は完全に雪の下で、下ノ沢も雪に埋まっている。小休後、再びシールを装着し、雪に埋まった沢沿いに、竜ノ門滝を目指す。右岸からの急な枝沢出合で右に折れ、左岸側斜面をトラバース気味に登れば、上段の上半分を残して、殆どが雪に埋まった竜ノ門滝が見えてくる。

 何処からでも雪崩れて来そうな地形なので、展望台のやや上流側直下の大きな立木の下に、撮影ポイントを得る。これ以上接近しても、滝が殆ど埋まった状態では、リスクの割には、得るモノが少ないとの判断だ。

 スキーを外して、三脚を立て、急いで撮影しよう。撮影を終えると、シールを外し、踵を固定し、慎重に滑降開始。再び竜ノ門滝駐車場の雪田を経て、そのまま林道を滑降して行く。滝沢橋まで、何とか滑降出来た。

 板を外して、駐車場まで歩く。竜ノ門滝があれほど埋まっているとは予想外だったが、概ね満足できる山行に、気を良くして宿に戻る。

アルバム

1100M付近の小尾根右手残雪を登る
雪が切れると藪尾根登りだ
1220M付近から、再びシールが使えるようになる
稜線が見えてくる
燧ヶ岳
快適な斜面を登る
・1738Pから大戸沢岳
・1738Pから燧ヶ岳
・1738Pから燧ヶ岳
・1738Pから大戸沢岳南東尾根
奥白根山
表日光連山
燧ヶ岳
燧ヶ岳
大戸沢岳から・2098Pと会津駒ヶ岳
大戸沢岳から奥白根山
大戸沢岳から表日光連山
大戸沢岳から中門岳稜線と毛猛・未丈か
大戸沢岳から丸山岳方面
大戸沢岳から窓明・坪入か
大戸沢岳から丸山岳・窓明方面か
大戸沢岳から毛猛・未丈、丸山岳、窓明方面
会津駒ヶ岳山頂から燧ヶ岳と至仏山
会津駒ヶ岳山頂から燧ヶ岳
下ノ沢竜ノ門滝
下ノ沢竜ノ門滝
下ノ沢竜ノ門滝

MR409_ 会津駒ヶ岳・大戸沢岳南尾根滑降(駒-朝日)'01-04

MR566_ 燧ヶ岳入深沢滑降(尾瀬)'06-05

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