渚滑尾根から天塩岳(北見)

date 2005/7/17 晴のち曇(山頂はガス)
コース 渚滑登山口〜渚滑尾根〜天塩岳(往復)
実働 登り:2h50m、下り:1h45m、計:4h35m。
概要 ナキウサギは、鳴き声のみ。笹藪漕ぎで、ダニに食い付かれる。
メンバー すうじい(単独)
行程 →:山道・踏跡、=:車
【7月17日】 晴のち曇(山頂はガス)
層雲峡YH 4:05=4:55渚滑登山口5:25→尾根取付5:55→6:35休6:45→尾根上7:10→前天塩分岐
8:18→8:25天塩岳8:40→前天塩分岐8:47→9:05 1380M肩9:15→9:45尾根上9:55→尾根取付10:28
→10:45渚滑登山口11:00=12:05古川林道登山口(ニセイカウシュッペ山へ継続)
使用装備 軽登山靴、ステッキ、E-1、14-54mmF2.8-3.5
不用装備 ED300mmF2.8、EC-14、一脚
記録  ナキウサギ撮影目的で出掛けた北海道。一日目のニペソツ山では、撮影に成功した。続いて、天塩岳にも登ってみたのだが・・・。天塩岳は、18年前に、渚滑川一ノ沢を溯行し、渚滑尾根道を下降している。

【7月17日】 晴のち曇(山頂はガス)
 朝4時過ぎに、層雲峡YHを出る。R39、R273を経由して、浮島トンネルを潜る。渚滑川沿いの林道に入り、天塩岳登山口へと向かう。登山口には、広めの駐車スペースがある。

 一ノ沢沿いに進むが、途中、倒木のため、道が不明瞭な箇所もある。30分ほどで、尾根取付点に至る。18年前の一ノ沢溯行時には、この近くの川原にツェルトを張ったわけだが、よくもまあ、こんな所で一人寝たものである。

 ここからは、道が明瞭になるかな、との予想は裏切られ、所々にある倒木のため、ジャングルジムのようなアスレチックも強いられる。そして、単調な登りが、蜿蜒続く。気温が上がってきて、急登に汗だくとなる。ジグザグ登りが始まると、尾根上へ出るのも近いが、倒木が多くなる。取付から1時間強で、尾根上に出た。

 ここからしばらくは、時折、ギョウジャニンニクやツバメオモトなどが目に入り、割と平坦な尾根道が続くが、次第に笹が深くなる。一旦コルに下った後、笹藪混じりの急登を強いられる。藪っぽい急登が続く。暑い、暑い。ノゴマやウグイスなど、小鳥の囀りだけが、慰めである。

 1380M肩まで登ると、ハイマツ帯となり、展望も良く、歩き易くなる。快適な渚滑尾根上部を登ると、前天塩岳から縦走してくるパーティの声が聞こえる。次第に、曇ってきて、遠くの山は見えなくなる。前天塩分岐からは、所々にお花畑も見られる。

 山頂では、生憎のガスと強風で、展望もない。期待したナキウサギは、それらしき声が時折聞かれたものの、一面のハイマツ帯では、姿を見るのは至難の業だ。前天塩岳方面からのパーティと入れ代わりに、早々に退散しよう。途中のお花畑には、ハクサンチドリ、アオノツガザクラなどが咲いている。撮影しておこう。

 前天塩分岐から、再び渚滑尾根を下降する。右手には、18年前に溯行した、渚滑川一ノ沢源頭が懐かしい。渚滑尾根上部のハイマツ混じりの岩場で、小さな花を見掛けた。あとで調べたら、リンネソウだと判った。あの有名なリンネにちなんだ命名で、スイカズラ科の樹木だそうだ。

 笹藪の急降下も、下りだから速い。尤も、この日の入浴時、ダニに4箇所も食い付かれていたのだが・・・。ダラダラ尾根歩き、尾根上からの下降点を経て、倒木帯のアスレチックも交え、下りは実働1時間50分だった。結局、サンニッパは、単なるお荷物となったわけだ。

 登山口駐車場に戻ると、親子連れがいた。尾根取付まで行ったが、登山道のあまりの不明瞭さに、引き返したとのこと。さて、本日二つ目の山:ニセイカウシュッペ山へと向かうことにしよう。

アルバム

E-1自然館」に写真集「天塩岳の花_」があります

尾根上に出たあたりの様子
ギョウジャニンニクの花
1380M肩付近から、渚滑尾根を振り返る
渚滑尾根上部
前天塩岳方面
渚滑尾根上部から大雪山系
前天塩分岐付近から天塩岳
ガスと強風の天塩岳山頂
ハクサンチドリ
アオノツガザクラ
渚滑尾根上部から
渚滑川一ノ沢源頭方面
渚滑尾根を俯瞰する
前天塩岳と北へ続く稜線
リンネソウ
リンネソウ

MR541_ ニペソツ山(東大雪)'05-07

MR543_ ニセイカウシュッペ山(北大雪)'05-07

MR544_ 布部川不動滝見物(十勝)'05-07

MR545_ 羽衣ノ滝滝見台(大雪)'05-07

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