大洞和名倉沢大滝・舟小屋滝見物(奥秩父)

date 2005/6/26 晴のち曇
コース 和名倉沢下降点〜下段道小屋掛〜連瀑帯上〜通ラズ〜大滝〜舟小屋滝〜踏跡〜山ノ神尾根中段道下段道中間点〜山ノ神〜下段道小屋掛〜和名倉沢下降点
実働 登り:2h05m、下り:2h15m、計:4h20m。
概要 下段道から通ラズ・大滝・舟小屋滝見物、帰りは舟小屋窪出合からの踏跡を辿るが・・・。
メンバー のじやんさん、ふたつぎさん、すうじい
行程 →:山道・踏跡、:溯行、\\:藪漕ぎ・不明瞭な踏跡、=:車
【6月26日】 晴のち曇
さいたま9:40=川越IC 10:25=花園IC 10:45=寄居皆野有料終点11:05=12:00道の駅大滝12:35
=13:00和名倉沢下降点13:10→下段道小屋掛13:40→14:10山ノ神14:15→14:35連瀑帯上14:45
15:00通ラズ入口15:10→15:25大滝下15:45→\\→16:00舟小屋滝16:30→\\→17:50
山ノ神尾根中段下段中間点17:55→18:05山ノ神18:15→18:40和名倉沢木橋18:50→19:10
和名倉沢下降点19:20=19:40道の駅大滝20:05=22:10さいたま
使用装備 渓流シューズ「水無」、ヘルメット、ステッキ、E-1、11-22mmF2.8-3.5、三脚
不用装備 アイスハンマー
記録  昨年4月、大洞和名倉沢左岸踏跡調査・大滝見物では、和名倉沢左岸下段道から登る踏跡調査、「通らず」・大滝撮影目的で出掛けた。その後、昨年5月の大洞和名倉沢中・上流部の日帰り溯行へと繋がったわけである。前回、石津窪左岸道・二瀬尾根から和名倉山を往復し、ついでに上段道の延長を、和名倉沢1380M右岸枝沢出合まで往復偵察した。

 今回、のじやんさんからの突然の電話により、急遽、和名倉大滝・舟小屋滝見物と、中段道?偵察に出掛けることになったのである。

【6月26日】 晴のち曇
 寝坊をしているところを、のじやんさんに電話で起こされ、急遽、和名倉大滝を見に行くことになった。9時半過ぎに、家を出て、関越・寄居皆野有料を乗り継ぎ、集合場所:道の駅大滝へと向かう。道の駅大滝では、燕が沢山飛び交っている。準備を終え、飛んでる燕を撮ろうと、望遠レンズを振り回していたら、ふたつぎさんを乗せた、のじやん号が到着する。

 すぐに、三峰道路・大洞林道分岐へと移動し、和名倉沢下降点に車を停める。既に暑い暑い。午後1時過ぎ、三人は、和名倉沢下降点から出発。大洞本流の吊橋を渡り、和名倉沢の木橋を渡って、左岸の杉林の道を登る。

 大汗をかいて、小屋掛に至り、下段道のトラバースに入る。石津窪を越え、山ノ神まで約1時間。ここで、小休した後、20分で連瀑帯上の和名倉沢に出る。

 ソールをフェルトに貼り替え、徒渉を繰り返しながら、15分ほどで、通ラズ入口の7mトヨナメ滝に至る。撮影後、右岸を巻いて通ラズの滑滝上に出るのだが、のじやんさんは、水量が少な目なのを良いことに、一人直登してきた。

 前衛滝下に降り立ち、大滝を見上げる。良い滝だ。前衛滝の右壁を登り、大滝下に立つ。程々の水量で、右手側に立つと、飛沫を浴びる。各自、思い思いに撮影する。

 さて、大滝の高巻きであるが、左岸のガレルンゼを登って行く。途中から、左手の急な斜面に取り付くか、さらに少し登って、右手の小尾根に取り付くことになる。今回は、より安全な、後者を選択する。小尾根に乗って、しばらく登ると、トラバースのハッキリした道形に出る。

 これを左に辿って、索道跡のワイヤーを跨ぎ、大滝左岸小尾根を越え、左下に大滝上の4m滝を見て、舟小屋窪出合上流へと下降する。早速、舟小屋滝を見に行こう。舟小屋滝は、2段40mほどの滝で、水量の多い時は、ハネが美しい。今回は、まあまあの水量であった。

 舟小屋窪出合上流の、トラバース踏跡入口まで戻り、ソールをラバーに貼り替える。ところで、本日のもう一つの目的である、このトラバース踏跡を逆に辿って、例の二重山稜の中段道まで到達出来るであろうか?

 まずは、大滝左岸小尾根を越え、索道跡のワイヤーを跨ぎ、先程のルンゼ左岸小尾根まで戻り、更にトラバースして行く。岩壁下で、岩壁沿いの踏跡と、少し下がり気味の踏跡とに分かれるが、ここは下の踏跡を辿る。次第に踏跡は薄くなり、やがて鹿道然としてくる。

 もはや、踏跡とは言えない鹿道を、なるべく高度を保ちつつ、辿って行く。顕著な沢状を、二つ越える。次の顕著な尾根を、索道残骸尾根かと考え、尾根上の薄い踏跡を少し登る。しかし、見覚えの無い、藪っぽい岩場下に出て、それ以上の登高を断念する。

 僅かな獣道を頼りに、再びトラバースを開始するも、すぐに浅いゴーロ窪状斜面に突入し、獣道も不明となる。歩きにくい斜面のトラバースを続け、次の尾根状を回り込むと、何とか獣道が復活し、踏跡状となって行く。

 杉林の中の踏跡となり、トラバースを続けるうち、見覚えのある山ノ神尾根の中段道・下段道の中間付近に出る。舟小屋窪出合から、1時間20分の苦闘であった。既に、午後6時近くだったので、正直ホッとした。

 小休後、山ノ神尾根の踏跡を下降して、山ノ神上流側の下段道に合流する。あとは、歩き易い下段道を引き返して、小屋掛に至り、和名倉沢の木橋まで下る。沢に降りて、冷たい沢水で、顔を洗う。生き返るぜ。

 薄暗くなった道を辿って、大洞本流の吊橋を渡り、最後の急登に喘いで、車に戻ったのは、午後7時を過ぎていた。汗臭い上半身のみ着替えて、道の駅大滝の温泉へと移動する。閉館間際の温泉に、頼み込んで入浴させて貰う。

概念図

アルバム

滝見亭・南関東の滝」に写真集「大洞和名倉沢大滝・舟小屋滝'05-06」があります

通ラズ入口
7mトヨナメ
同上
前衛滝下から
大滝を見上げる
正面右手から
大滝
正面左手から
大滝
右岸斜面から
舟小屋窪出合滝
左岸側から
舟小屋窪出合滝

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