蓮華岳・針ノ木岳・種池(北ア)

MR240 蓮華岳・針ノ木岳・種池(北ア)

date 1985/07/29-30 
コース 東沢出合〜針ノ木谷〜針ノ木峠〜蓮華岳〜針ノ木峠〜針ノ木岳〜赤沢岳〜種池〜扇沢
実働 第一日:10h05m、第二日:6h25m、計:16h30m。
メンバー すうじい(単独)
概要 東沢出合から黒部湖右岸歩道、峠沢はビブラム溯行、蓮華岳の駒草・雷鳥親子、針ノ木岳以降の剱岳展望。
行程 =:バス・鉄道、→:山道、:溯行、\\:藪漕ぎまたは詰め

【7月29日】 快晴
東沢出合キャンプ場6:00→7:50平の渡場避難小屋8:00→峠ノ沢出合11:50→14:10針ノ木峠16:35→17:25蓮華岳17:45→19:00針ノ木峠(泊)

【7月30日】 快晴
針ノ木峠4:30→5:10針ノ木岳5:25→5:50スバリ岳6:05→7:15赤沢岳7:25→8:30新越乗越8:50→10:40種池10:50→12:05扇沢12:20=12:45大町13:52=20:22新宿
記録  水晶・赤牛から読売新道を下れば、東沢出合の奥黒部ヒュッテに至るが、ここからの下山ルートには、2つの選択肢がある。ヒマの無い金持ちは、平の渡しで黒部湖左岸に渡り、黒四ダムからトロリーバスで扇沢ターミナルヘ出るコース。ヒマな貧乏人は、針ノ木谷から針ノ木峠を越えて、扇沢ターミナルヘ下るコースを採るだろう。

 私は、後者のコースに、さらに蓮華・針ノ木〜種池の、剣岳展望プロムナードを加えてみた。針ノ木谷の峠沢では、ビブラムでの沢登りを楽しみ、蓮華岳では、コマクサの大群落に歓声を上けた。剱岳の眺めが良かったのは、言うまでもない。

【7月29日】 快晴
 東沢出合のテン場を出て、東沢に架かる橋を破り、黒部川右岸の道をゆく。黒部湖右岸の道は、登ったり降りたりで、やや悪い所もある。針ノ木谷出合の避難小屋は、道の真中にあり、通り抜けできるガレージみたいな造りだ。やがて針ノ木谷の川原に降りると、炎天下の川原歩きが始まる。たまにある徒渉やヘツリでは、ワラジが欲しくなる。いい加減ウンザリしたころ、大パーティの休む峠沢出合に至る。

 ここからは、沢筋に忠実に行った方が早そうだ。慣れぬビブラムで、濡れた小滝もバンバン直登する。水の涸れる直前の、右岸の苔生した湧水でタルむ。さらに辛い登り1P半で、針ノ木峠に至る。段々畑の様な狭いサイトに、ツェルトを張る。水は、北側の雪田から得る。

 日暮れ前に、蓮華岳を往復する。西峰から三角点峰までが遠い。しかし、このあたりはコマクサの宝庫だ。蓮華岳の蓮華というのは、もしかしてコマクサのことかしらん、などと考えてみたりする。雷鳥の親子の散歩にも出くわして、和やかな気持ちになった。ゆっくり、ゆっくり、往路を戻る。日暮れの写真を撮っていたら、暗くなってしまった。

【7月30日】 快晴
 最終日、夜明けと共に行動開飴。予想通り、針ノ木岳は良い展望台だ。北アルプスの殆どのピークが、見えているのではなかろうか。とりわけ、立山・剱の間近に迫る姿は、感動的である。スバリ岳頂上直下にも、コマクサが咲いていた。赤沢岳の西尾根は、鋭い岩峰群を連ね、冠松次郎の文章を思い出す。

 鳴沢岳から新越乗越まで下り、小屋で、コップ2杯の水を20円で買う。ここから種池までの道程が、意外と長く感じられた。種池山荘でバスダイヤを確認して、扇沢出合めざし駆け下る。2Pで下ってみると、タクシーの相乗りが出来て、大町に出る。

アルバム

朝の黒部湖畔にて
右岸歩道を歩く
針ノ木峠のサイトに荷を置き
蓮華岳に向かう
東峰(三角点)は遠い
蓮華岳はコマクサの宝庫だ
蓮華岳から東尾根方面
斜面にコマクサが咲き乱れる
爺ヶ岳と鹿島槍
赤沢岳と剱岳
夕暮れの剱岳
同じく爺ヶ岳・鹿島槍
最終日の日の出と蓮華岳
朝の後立山連峰
針ノ木岳から蓮華岳
同じく北葛岳
同じく七倉岳・高瀬湖
遠方は餓鬼岳・表銀座方面
船窪岳・裏銀座方面
遠方は槍穂・水晶・赤牛
水晶・赤牛・薬師
薬師・五色ヶ原方面
立山方面
立山・剱
剱岳・赤沢岳
赤沢岳・白馬岳・鹿島槍
後立山連峰
スバリ岳から
朝日を浴びる立山・剱
同じく裏銀座の山々
スバリ岳から赤沢岳と後立山連峰
スバリ岳から針ノ木岳と裏銀座・水晶・赤牛
2494付近から
赤沢岳と剱岳
赤沢岳から蓮華岳・針ノ木峠
同じくスバリ岳・水晶・赤牛
同じく黒部湖と薬師岳
同じく立山南部
同じく立山
同じく剱岳
同じく黒部別山と白馬
同じく後立山連峰
同じく鹿島槍・爺ヶ岳

MR238_ 横尾右俣・水俣川天上沢下降(北ア)'85-07

MR239_ 野口五郎岳・水晶岳・赤牛岳(北ア)'85-07

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