薄川七滝沢・両神山・八丁尾根・諏訪山・志賀坂峠(両神)

MR79 薄川七滝沢・両神山・八丁尾根・諏訪山・志賀坂峠(両神)

date 1981/5/17-18 雨、快晴のち晴
コース 出原上〜日向大谷〜会所〜七滝俣〜養老ノ滝〜清滝小屋〜御岳神社〜両神山(剣ヶ峰)〜八丁尾根〜諏訪山〜志賀坂峠〜坂本
実働 第一日:6h40m、第二日:5h50m、計12h30m。
メンバー ゆ先輩、すうじい
概要 雨の七滝沢を溯行し、翌日、剣ヶ峰から八丁尾根・県境尾根を志賀坂峠まで縦走。
行程 【5月17日】 雨
出原上11:15→日向大谷11:45→12:10会所12:40→15:20七滝上15:40→養老滝上遊歩道17:40
→18:00清滝小屋18:15→19:00御岳神社(泊)
【5月18日】 快晴のち晴
御岳神社6:40→7:00剣ヶ峰7:10→東岳7:45→8:35西岳8:54→八丁峠9:35→9:53 1589P直下分岐
10:03→10:43 1377P 10:53→11:45諏訪山12:05→志賀坂峠手前の高圧鉄塔12:35→12:45休13:13
→金山志賀坂林道13:17→志賀坂トンネル13:25→志賀坂ロッジ13:31→14:07坂本
記録 【5月17日】 雨
 アカヤシオ咲く5月の両神山で、沢を登ろうと、朝出で出掛ける。この山域は、交通の便が悪く、いつも苦労させられる。西武池袋6:00の電車で出発し、西武秩父、小鹿野でバスに乗り継ぎ、終点出原上に着いたのが11時過ぎであった。

 ここから、約一時間の歩きで、七滝沢出合の会所に着く。遊歩道が七滝沢を渡る所で、溯行準備。溯行開始は12:40、雨も降っている。

 第一の連瀑帯「通ラズ」の3段15m滝は、一つ手前の滝と共に左岸を高巻く。再び沢に降り、3段5mの倒木のある滝を越すと、5m滝である。ゆ先輩は、左壁のバンドを落口までトラバースするが、途中イヤラシイ所があり、あまり効いていない残置ハーケンを頼りにして、A0トラバースして越える。すうじい直登を企て、ホールドの細かい、苔でヌメった外傾した所を登り、あと1m弱のところで次のホールドが見つからず、敢えなく滑落して、膝までの釜に尻餅をつく。ふぇ〜ん。結局、A0トラバースで越える。無駄に時間を費やしてしまった。

 第二の連瀑帯「七滝」は、紅い大岩の間を抜けて滑床を行くと、真っ白に泡立った流れが、左上方からサーッと降りてくる。まさに「白滝」の名に相応しい20m滝だ。滑床を戻り、右岸を高巻く。

 やがて流れは伏流し、涸れた7m大チョックストーン滝を越える。ツチアナ沢を過ぎると、第三の連瀑帯「滝カマチ」で、5mトヨ、4mを越すと、右から2段25m滝が落ち合う。続く4m滝は、さっきの2段25mの方へ少し登ってから巻く。続く7m滝を越えると、下部が垂直に近い15m滝が立ちはだかる。あたりは薄暗くなり、雨もしっかり降っているので、若干落ち着かない。左壁のクラックを登り、左隣の涸れ窪状にザイルを出して登って高巻く。これが「養老ノ滝」か?

 やがて沢はガレ状になり、遊歩道が横切る。これを利用して、産泰尾根を越え、一旦清滝小屋まで下って水を汲む。さらに産泰尾根を登り、辺見尾根上の二社あるうち、南向きの御岳神社にて、一夜の雨露を凌がせて頂く。

【5月18日】 快晴のち晴
 今朝は、一転して快晴だ。剣ヶ峰に登り、八丁尾根を、快調に縦走する。八丁峠から、1589P(P1)直下分岐(赤岩尾根方面と志賀坂峠方面の分岐)を経て、志賀坂峠への薄い踏跡に入る。県境尾根を少し進むと、次第に歩きやすい踏跡となる。諏訪山山頂には、小さな祠があったような気がする。当初、二子山まで縦走する予定だったが、すうじいの足の爪が割れ、歩くのがヒイヒイだったため、エスケープする。志賀坂峠手前の高圧鉄塔下の監視道を利用して、金山志賀坂林道へ下り、志賀坂ロッジ経由で、坂本バス停まで歩く。

 坂本で、二時間以上も、バス待ちをさせられた。西武池袋に戻ったのは、20:20であった。

山行概念図 七滝沢溯行図

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