石空川北沢行者滝氷瀑見物(南ア)

date 2012/01/08 快晴
コース 御座石鉱泉〜御座石林道終点〜地蔵大橋〜取付梯子〜精進ヶ滝右岸大高巻き〜精進ヶ滝上流〜二俣〜北沢行者滝下(往復)
実働 往き:7h50m、帰り:6h15m、計:14h05m。
概要 冬期の石空川北沢を溯行して、大滝(行者滝)氷瀑見物。
メンバー ふたつぎさん、渡辺さん、すうじい
行程 →:山道・踏跡、:溯行、\\:藪・踏跡不明瞭、=:車
【1月8日】 快晴
自宅10:50=0:25境川PA 1:00=2:15御座石鉱泉3:10→4:00御座石林道終点4:05→5:00梯子取付5:35\\6:25尾根トラバース開始点6:35\\→下降尾根下降点7:00\\花崗岩ルンゼ下部8:20\\8:30二俣下8:40三段12m下9:5012:00行者滝下12:35三段12m下14:2015:05二俣下15:30\\下降尾根下降点16:55\\17:45梯子取付18:00→18:50御座石林道終点18:55→19:35御座石鉱泉20:00=23:15自宅
使用装備 登山靴、アイゼン、ヘルメット、ピッケル、アイスハンマー、ストック、9mmザイル(50m,40m各1本)、8mmx20mザイル、ハーネス、8環、スリング、カラビナ、μ-725SW、E-P2、ED14-150mmF4-5.6、GPS、ヘッドランプ、保温水筒
不用装備 ED9-18mmF4-5.6、ハーケン、ツェルト、コンロetc
記録
 昨年10月に二度訪れた北沢大滝(行者滝)だが、妄想は膨らみ、ついには氷瀑見物を実行することになった。さすがに単独では、心許ないので、ふたつぎさんと渡辺さんとの三人で出掛けた。この時季、精進ヶ滝林道は閉鎖されており、御座石林道も御座石鉱泉近くのゲートが閉まっている。御座石鉱泉前の駐車場から、強行日帰りを余儀なくされる。

【1月8日】 快晴
 中央道境川PAに集合し、韮崎ICで降りて御座石鉱泉へと向かう。御座石林道は、結構な悪路だが、幸いノーマルタイヤで行けた。

 午前3時過ぎ、御座石鉱泉駐車場を出発し、閉まったゲートを抜けて、月明かりの御座石林道を歩く。気温はかなり低めだが、風が無いのが救いだ。御座石林道終点から、精進ヶ滝林道の廃林道に入る。所々、ガレ斜面を横断しつつ、午前5時、梯子取付に至る。

 登攀装備とアイゼンを装着し、精進ヶ滝右岸大高巻きに取り掛かる。未だ暗いので、ルート探しが大変だ。やがて明瞭な尾根に乗り、トラバース開始点と思しき辺りで小休する。林床笹藪に踏跡を見出し、下り気味にカレ窪平坦地に出る。ここからは、林床笹藪の踏跡を辿って、やや登り気味に進めば、下降尾根下降点に至る。

 7時なので、かなり明るくなる。下降点付近からは、朝焼けの八ヶ岳が美しい。下降点付近は、少々藪っぽいが、構わず下降尾根を下り始める。1時間弱の下りで、木の根岩場に至る。立木に、登り返し用のスリングとアブミを残置して、懸垂で下降する。

 木の根岩場のすぐ下で、花崗岩ルンゼ下部を横断する。涸れているので、危険は無い。そのまま、踏跡を辿り、二俣下の川原に至る。二俣下6mトヨナメ滝手前の川原に立てば、南沢出合滝も凍結している。この分なら、行者滝も氷瀑化しているに違いない。

 小休後、氷を踏み抜かぬよう、飛び石を踏んで、左岸斜面に取り付き、二俣の左岸巻きを開始する。小尾根に乗ると、凍結した南沢出合連瀑が目に入る。遙か上方の滝まで、ほぼ完全凍結しているようだ。そのまま、北沢出合滝左岸のトラバースに入り、難所には、木の根を支点にして、8mmx20mロープを固定する。

 ワイヤーのある大岩を過ぎ、川原を辿って行くと、やがて三段12m滝に至る。この滝も、ほぼ完全凍結しているが、氷の下をジャージャー流れる音がいやらしい。直登は避け、左岸の崩壊斜面沿いに登り、凍結したルンゼを横断して落口に出る。ザイルを出すが、かなり緊張した。

 三段12m滝を越えると、左岸から枝沢が小滝氷瀑を懸けて出合う。この氷瀑を越えて、堰堤滝の巻道に入る。左岸を進んで堰堤滝を過ぎ、川原で右岸へと渡る。5x10mトヨナメを右岸から巻いて、右岸枝沢を過ぎると、前衛滝とその左岸岸壁の大氷柱群が目に入る。

 前衛滝は、左岸凹角から越え、左岸岸壁下外傾テラス経由で行者滝下に出るつもりであったが、冗談じゃない。ツルンツルンの外傾氷床の上で、遙か上方から落下する、尖った氷柱群の集中砲火を浴びてしまうぜ。

 やむなく、右岸から登ることにする。斜面を登るうち、カチンカチンに凍結した草付急斜面に出る。何とか右上して、樹林帯に入り、急登をこなす。途中、1本ストックを落とす。まあいい、帰りに捜そう。ルンゼを渡って、行者滝下に出た。予定より遅れ、正午になっていた。

 行者滝は、期待通りの氷瀑になっていた。休憩も食事も忘れ、取り敢えずカメラを構える。30分強の撮影タイムを終え、撤収する。急がねば、暗くなる。

 前衛滝は、右岸斜面のトレースを戻る。途中、無事ストックを回収する。雪に埋もれた急な凍結草付を慎重にトラバースして、前衛滝下流に降り立つ。右岸枝沢出合と5x10mトヨナメは、左岸を巻き下る。5x10mトヨナメ下流で、右岸に渡り、踏跡に付けたトレースを辿る。

 堰堤滝は左岸踏跡のトレースを辿り、左岸枝沢小滝氷瀑を下って、三段12m滝上に至る。右岸側の立木にザイルを懸け、左壁を懸垂下降する。ザイル捌きに、かなり時間を食う。

 氷を踏み抜いて釜に水没せぬよう注意しつつ、川原を下って行く。やがてワイヤーの着いた大岩が現れ、北沢出合滝左岸巻きに入る。固定しておいたロープを回収し、二俣左岸を巻き下る。午後3時過ぎ、二俣下川原に出て、大休止する。ペットボトルの飲料は凍結しているが、サーモスのコーヒーは温かい。

 往路の右岸トレースを辿って、花崗岩ルンゼ下部を横断する。木の根岩場は、アイゼンを外し、アブミ利用でよじ登る。ここで、腕力を使い果たす。下降尾根の登り返しが、辛かった。時折、ルート捜しに苦労する。午後5時少し前に、下降点の踏跡に出る。

 そのまま、林床笹藪のトラバースを開始し、カレ窪平坦地を経て、尾根に乗る。ヘッドランプを点けて、倒木樹林帯急斜面を、下って行く。時折見掛ける目印テープと、コンパスとGPSが頼りだ。午後6時前には、精進ヶ滝林道に降り立つ。「ほぼ下山報告メール」を送り、小休する。

 体力限界を越えた状態ではあるが、歩かねばならない。廃林道の崩壊斜面トラバース・藪漕ぎを交えつつ、ひたすら重荷に耐えて前進する。次第に高くなる満月が、僅かに励ましとなる。御座石林道終点で、小休する。脚だけでなく、肩も悲鳴を上げている。

 ここからは、月明かりを友とし、舗装林道をひたすら歩く。午後7時半過ぎ、御座石鉱泉駐車場に到着したときには、殆ど気が遠くなりかけていた。

GPS軌跡・アルバム・溯行概念図

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その1:
GPS軌跡
その2:
御座石鉱泉〜下降尾根
下降点から八ヶ岳 下降点 花崗岩ルンゼ横断 ルンゼ涸棚
その3:
二俣〜北沢溯行
 
二俣下 南沢出合連瀑 南沢出合連瀑 北沢出合滝左岸 三段12m滝中上段
その4:
行者滝氷瀑
行者滝氷瀑 行者滝氷瀑 行者滝氷瀑 行者滝氷瀑 左岸岩壁氷柱群
その5:
行者滝氷瀑つづき
行者滝氷瀑 行者滝氷瀑 行者滝氷瀑 行者滝氷瀑 行者滝氷瀑
その6:
北沢下降〜御座石鉱泉
三段12m滝 三段滝左壁を懸垂
その7:
溯行概念図

MR677_ 石空川北沢大滝見物'11-10

MR678_ 石空川北沢大滝再訪'11-10

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