野栗沢赤岩沢大滝・所ノ沢大滝見物(奥多野)

date 2004/6/20 曇時々晴
コース 赤岩沢大滝:赤岩橋〜入渓点〜ゴルジュ〜大滝滝框(往復)
所ノ沢大滝:所ノ沢鉄パイプダム〜座禅小屋跡入渓点〜小ゴルジュ〜大滝(往復)
実働 赤岩沢大滝:1h47m。所ノ沢大滝:1h17m。
概要 鳶八さんの企画したツアー、赤岩沢大滝は水量少ない。所ノ沢大滝は2段大トヨナメ。
メンバー 鳶八さん、のじやんさん、すうじい
行程 →:山道、:溯行、\\:藪漕ぎ、車:=。
【6月20日】 曇時々晴
さいたま4:55=6:20児玉町コンビニ6:30=7:17恐竜センター7:47=8:00赤岩橋8:10→入渓点8:45
9:00ゴルジュ入口5m滝下9:059:08 10m滝下9:209:23大滝滝框10:05ゴルジュ入口5m滝下
10:2510:50悪谷4m上トヨナメ滝11:04→11:10赤岩橋11:15=所ノ沢鉄パイプダム11:30→
座禅小屋跡11:43小ゴルジュ入口11:5512:00小ゴルジュ出口3m釜12:0812:30大滝下13:35
13:45 6m滝下13:55座禅小屋跡14:00→14:10鉄パイプダム14:18=14:20所ノ沢出合14:35=
16:20小川町16:55=18:00さいたま
記録  2月の赤岩沢大滝氷瀑見物ツアーに続き、新緑の赤岩沢大滝見物ツアーが企画されたので、勇んで出掛けた。期待したほどの水量は無く、ちょっと残念であったが、独特の異空間である滝框を再訪出来て良かった。今回は、お隣の所ノ沢にも出掛けた。

【6月20日】 曇時々晴
 集合場所の恐竜センターには、2時間半弱で到着する。早めに全員集合し、赤岩橋へと移動する。駐車スペースを倒木が占拠していたので、鳶八さんとのじやんさんが、鋸を取り出し、大物をテキパキ切断する。適当に放り投げて、スペースを確保し、車3台を停める。

 途中、悪谷を右手に見て、左岸の林道跡を進むと、やがて山道となる。しばらく左岸の山道を辿るが、赤岩沢を渡って、右岸に取り付く。右岸から(1:3)の枝沢を迎え、次の右岸のカレ窪手前で、山道は沢を離れ、右岸を登って行く。

 ここで山道と分かれ、赤岩沢の左岸に渡る。しばらく、薄い踏跡が左岸に続くが、藪に見失いがちだ。左岸から、落差のある多段滝を懸ける枝沢を迎え、やがて、ゴルジュ入口の5m滝下に至る。右岸には、涸れルンゼが突き上げている。

 入口の5m滝の右壁を登り、続く4mCS滝は、左壁からトラバース気味に突破する。ここでようやく、大滝滝框の一部が望まれる。左岸の泥斜面を登り、垣間見える大滝を撮影しよう。ゴルジュ最後の10m滝の左壁を登り、固定ロープの助けを借りて、上部の4x 8mナメに乗る。スリップに注意して、滝框に入場だ。

 大滝は、氷瀑を登攀した人によると、下段が20m、上段は30mの上に傾斜が緩んだナメが20m程続くらしい。今日は、水量が少なく、遙か上方から、半ば霧状に落下している。思い思いの場所に三脚を立て、しばし撮影大会となる。

 40分ほど、この異空間を堪能し、後にする。10m滝を下降し、鳶八さんが固定ロープを外す。4mCS滝、入口の5m滝の固定ロープも外す。これで少し、滝框へのアプローチの難度が、上がったに違いない。往路を引き返し、山道に合流して、どんどん下降する。

 今日は異様に暑くて、汗をかくし、喉が乾く。林道跡に出て、水と涼を求め、悪谷に入る。4m滝上トヨナメの下で、しばし休憩。水を汲んで、赤岩橋の車に戻る。次は、お隣の所ノ沢へと移動する。

 所ノ沢ゲートの手前に車を停めていたら、バアチャンが現れて、「何しに行く?」と尋ねる。現在、この辺りは禁漁になっているらしい。滝見であることを告げると、ゲートの鍵を開けてくれた。鳶八さんの車に相乗りし、林道終点の鉄パイプダムから歩き出す。

 左岸沿いの山道を辿ると、二段ダムが立ちはだかる。円筒形の檻付きの梯子を登るが、ザックが引っ掛かって難色だ。更に山道は続き、左岸枝沢を渡り、5m滝を見下ろし、右岸枝沢を確認し、立派な8m滝を見下ろす。更に、左岸枝沢を過ぎ、座禅小屋跡の先で、右岸に渡り、山道は斜面を登って行く。ここで、山道と分かれ、入渓する。

 巨岩ゴーロ状を進むと、右岸から涸れゴーロ沢が出合い、小ゴルジュとなる。入口2mCS滝の手前から、右岸を巻く。巻きの途中から、小ゴルジュ内に下降して、ゴルジュ出口の釜を持つ3m滝下に立つ。暗いゴルジュの奥に、陽射しを浴びた滝身が輝く。三脚を立てて、撮影に挑戦するが、どこまで表現出来たか疑問だ。

 右岸のバンドに乗り、小ゴルジュを抜けて、沢に降りる。左岸に崩壊ガレ沢を見て、大きな釜を持つ6mトヨ滝上ナメを左岸の泥斜面から巻き、続く8x 12mくの字滑滝も併せて、左岸のバンド状をトラバースすると、沢は右へと屈曲して、大滝2段35mトヨ滑滝の下に降り立つ。

 こちらの大滝は、赤岩沢大滝とは、全く表情が異なる。右岸後方の斜面に登り、大滝全景の撮影を試みる。下段12m、上段15m + 上滑8x 12mといった所であろうか。我々二人が撮影に興じている頃、鳶八さんは一人、右岸斜面の上部岩根沿いをトラバースし、、大滝上を偵察に出掛けた。

 1時間ほど、大滝を堪能した後、再び左岸に取り付き、前衛の二滝を巻いて下る。帰りは、あっと言う間に、座禅小屋跡に至り、二段ダムは右岸側から巻いて下る。鉄パイプダムの林道終点に至り、鳶八車でゲートに戻る。

 帰りは、神流川沿いのR462で児玉町に出て、関越道に乗るのじやんさんと別れ、R254の途中で鳶八さんと別れ、そのままR254を南下する。ホントに暑い一日だった。

溯行概念図

アルバム

北関東の滝」に滝写真集「神流川野栗沢赤岩沢'04-06_」「神流川野栗沢所ノ沢'04-06_」があります

野栗沢赤岩沢
前衛ゴルジュ入口5m滝
野栗沢赤岩沢
前衛ゴルジュ 続く4mCS滝
野栗沢赤岩沢
前衛ゴルジュ 10m滝と滝框
野栗沢赤岩沢滝框
左岸岩畳から大滝70m
野栗沢赤岩沢滝框
左岸滝下近くの岩盤斜面から大滝と左岸滝を見上げる
野栗沢赤岩沢滝框
右岸斜面から大滝
野栗沢赤岩沢滝框
左岸後方斜面上部から大滝の全景
野栗沢赤岩沢
10m滝上部の2条滑インゼルから前衛ゴルジュを俯瞰
野栗沢赤岩沢
滝框中央岩盤から大滝を見上げる
野栗沢赤岩沢
ゴルジュ右岸の岩角に登り10m滝と対峙する
野栗沢赤岩沢
涼を求めて悪谷に入り
出合近くの4m滝
野栗沢所ノ沢
小ゴルジュ出口の3m滝
野栗沢所ノ沢
小ゴルジュの様子
野栗沢所ノ沢大滝2段35m
滝壺前の大岩の上から所ノ沢大滝
野栗沢所ノ沢
大滝前衛の6m滝

MR502_ 野栗沢赤岩沢大滝氷瀑見物(西上州)'04-02

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