野栗沢赤岩沢大滝氷瀑見物(奥多野)

date 2004/2/15 晴
コース 赤岩沢大滝:赤岩橋〜入渓点〜ゴルジュ〜大滝滝框(往復)
中止ノ滝:中止ノ滝入口〜滝壺〜観瀑台〜中止ノ滝入口
実働 赤岩沢大滝:2h15m。中止ノ滝:35m。
概要 鳶八さんの企画した氷瀑ツアー、赤岩沢の氷の滝框は、別世界だった。中止ノ滝氷瀑は融けかけ。
メンバー 鳶八さん、あっきーさん、渡辺さん、すうじい
行程 →:山道、:溯行、\\:藪漕ぎ**:アイゼン
【2月15日】 晴
さいたま5:05=7:40早滝入口7:45=8:10恐竜センター8:30=8:45赤岩橋9:10→入渓点9:45
10:00ゴルジュ入口5m滝下10:10**10:20 10m滝下10:35**10:45大滝滝框11:40**ゴルジュ入口
5m滝下12:10**→12:45赤岩橋12:50=13:25中止ノ滝入口13:30→\\13:50中止ノ滝滝壺14:25
\\→14:35観瀑台14:40→14:45中止ノ滝入口14:50=15:15恐竜センター15:35=18:30さいたま
記録  両神周辺の沢で、気になっていた赤岩沢。ここ数年、赤岩沢大滝に拘っていた鳶八さんが、氷瀑見物ツアーを募集したので、渡りに舟とばかりに、飛びついて参加させて頂いた。

【2月15日】 晴
 安全第一で、R254を北上し、児玉・鬼石経由で神流町に入る。集合時間まで、まだ余裕があったので、塩沢沿いに登って行き、風花舞う道を早滝入口までノーマルタイヤで入ってみたが、さすがに早滝まで往復する時間は無かった。諦めて、恐竜センターへ向かう。

 恐竜センターには、渡辺さんの車が既に停まっていた。間もなく、鳶八さん、あっきーさんも到着する。ノーマルタイヤのすうじいは、鳶八さんの車に便乗して、赤岩沢へ向け出発する。野栗沢鉱泉の先から、凍結箇所が現れる。赤岩橋には、既に猟を終えたハンターの車数台、そしてアイスクライミングの4人程のパーティもいた。

 赤岩沢沿いの山道を登って行くと、左岸から出合う悪谷で、先程のパーティが最初の滝に取り付いていた。さらに左岸沿いの山道を登ると、次第に踏跡は細くなり、ザレた斜面に落ち葉が積もって凍った、歩きにくいトラバースが続く。右岸に渡って、更に登ると、やがて踏跡は沢から離れるので、ここで沢へと下降し、入渓する。

 最近、鳥見ばかりしていて、山に登らず身体が鈍っているせいか、カメラや三脚が重たい。雪の斜面やゴーロを進み、途中、左岸枝沢に懸かる立派な多段氷瀑を眺め、15分ほどで、ゴルジュ入口5m滝下に至る。ここでアイゼンを装着し、気合いを入れる。

 固定ロープを利用して、氷瀑化した5m滝の右壁を登る。続くチョックストーンを持つ4m滝は、左壁をトラバースし、固定ロープを利用して越える。すると、前衛の10m滝を従えた、大滝の滝框が目に入る。10m滝は左手の流木沿いに登り、左壁沿いに、固定ロープを利用するが、本格的な登攀となる。上部は、傾斜が緩むので、アイゼンでスタスタ登れる。

 遂に、赤岩沢大滝の滝框へ、それも厳冬期の凍った季節に、足を踏み入れることが出来たのだ。ここは、まさに異空間。左手には、大滝の大氷柱が氷の龍となり、天空を目掛けて昇っている。右手の枝沢からは、氷のシャンデリアが懸かり、下から伸びる氷筍と辛うじて繋がっている。ゴシック様式の大聖堂を連想させるような、荘厳なオルガンの音が聞こえて来そうな雰囲気だ。

 各自、三脚を立て、大撮影会の始まりだ。だが、28mm相当のE-1レンズでは、滝框の全体像は表現しきれない。左岸下流側の斜面を少し登り、目一杯退いて、やっと二つの氷柱を収める。超広角のレンズが、欲しいところだ。一通り撮影し、今度は銀塩版に換えて、24mmレンズで取り組む。

 さて、帰りの方が難しい。10m滝の下降が、なかなか大変である。途中、某君のアイゼンが外れて、かなり苦労しての下りとなった。4mCS、5mを下りきれば、一安心だ。この後も、アイゼンを着けっぱなしにして、雪のゴーロを我慢して歩く。滑り易い斜面の、細いトラバース道では、安心感がまるで違う。堰堤横の、広い道に至って、アイゼンを外す。

 赤岩橋の車に戻り、ここで帰る渡辺さんと別れ、3人は、中止ノ滝へと転進する。神流川沿いに浜平鉱泉を過ぎて、ダム工事で立派になった、トンネルだらけの車道を、奥へ奥へと進む。中止ノ滝入口の、橋の袂に駐車する。

 再び、気合を入れて、急な林の中のジグザグ遊歩道を登る。途中から小尾根状を下降し、滝壺へ向かう。ここでも、鳶八ロープが有り難い。中止ノ滝の氷瀑は、かなり融けかかっていて、ベチャベチャソフトクリーム状態であった。陽当たりが良すぎて、コントラストが強く、撮影し辛い。

 帰りは、一旦遊歩道まで登り、観瀑台に行ってみる。枯れ枝が邪魔で、今一つの眺めだ。葉のある季節では、欲求不満になりそうだ。急な斜面の遊歩道を下って、車に戻り、今日の予定を終了する。

 あっきーさんと別れ、鳶八さんの車で、恐竜センターまで送って貰う。帰りも、鬼石・児玉経由で、R254を南下する。

アルバム

滝見亭」に滝写真集「神流川野栗沢赤岩沢大滝氷瀑'04-02_」「神流川源流右岸中止ノ滝氷瀑'04-02_」があります

赤岩沢左岸枝沢多段氷瀑
赤岩沢ゴーロ
赤岩沢滝框前衛10m滝下から左岸滝
赤岩沢滝框前衛10m滝下から大滝滝框
10m滝を登る
大滝滝框にて
大滝氷瀑
滝框にて撮影する3人
左岸滝氷瀑
中止ノ滝氷瀑
左下から中止ノ滝
観瀑台から中止ノ滝

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