袖沢中門沢・御神楽沢(駒-朝日)

date 1992/9/23-26 快晴、快晴のち晴、雨、雨
コース 檜枝岐駒ヶ岳登山口〜会津駒ヶ岳〜中門岳〜中門沢下降〜御神楽沢〜会津駒ヶ岳〜檜枝岐駒ヶ岳登山口
実働 8h25m、4h20m、4h55m、6h55m、計19h25m
メンバー すうじい、Ob君
概要 駒越えで中門沢下降・御神楽沢に遊ぶ。
行程 =:車、→:登山道、\\:藪漕ぎ、:沢溯行・下降

【9月2.3日】 快晴
駒ヶ岳登山口=林道終点7:05→9:20駒ノ小屋9:40→会津駒ヶ岳10:00→中門岳10:45→\\1530M右岸枝沢出合13:1013:30釣り14:0014:45 1430M右岸枝沢出合15:0516:00 1270M二俣16:2017:00ウグイ沢出合(泊)

【9月24日】 快晴のち晴
ウグイ沢出合10:3511:15大釜(釣り)12:15下ノ沢出合13:05ミノコクリ林道終点14:20→15:35袖沢林道終点15:4016:00 995M川原(泊)

【9月25日】 雨
995M川原7:407:55ミチギノ沢出合8:051120M両門の滝10:00難関二段滝上10:4011:05 1220M右岸枝沢出合11:2012:10釣り12:5013:40 1384手前(泊)

【9月26日】 雨
1384手前9:009:35大ナメ滝9:5510:40小滝連続ゴルジュ入口10:5510m直瀑11:30ムジナクボ沢出合11:4011:50幕営適地12:10・1750二俣13:20\\稜線15:10→16:05水場16:25→17:10林道終点17:25=17:35檜枝岐共同浴場
記録  9月22日の深夜、檜枝岐駒ヶ岳登山口に到着し、仮眠する。

【9月2.3日】 快晴
 天気が良いため、かなり冷え込む。車で林道終点まで登り、駐車する。ここから歩きだ。結構急な登山道を、1時間ほどで水場まで登り、水を補給する。次の1時間で、駒ノ小屋に至り、草紅葉を堪能しつつ休憩する。

 会津駒の山頂を踏んで、中門岳への稜線漫歩は、素晴らしい草紅葉の楽園だ。中門池でも、思わずタルんでしまう。中門岳を踏んだ後、少し戻り、・2038とのコルを目指して、低い笹を漕ぐ。すぐに藪となるが、草地に出る。

 ここで、本格的な藪漕ぎに備えて身繕いし、コルを経て北へ、根曲りの猛烈な藪を分け下る。下りでも難儀する程だから、登りでは大変だろう。中門沢下降の計画で良かったなあ、などと思いながら、半ば滑り下る。

 やがて、水の流れる窪状となり、渓流足袋に履き替えるが、石が浮いている上に。苔が生えていて、やたら滑る。荷の重いこともあり、行程は捗らない。ナメ滝を下り、左岸より枝沢を合わせる1650M付近になると、かなり歩き易くなる。

 1530M右岸枝沢は、水量比左:右=2:3で、小滝で出合う本流より沢床が低く、溯行時は要注意だ。ここから20分ほど下ると、魚影を見て竿を出す。23cm1尾をキープ。さらに45分で。1:3の1430M右岸枝沢。魚影は恋が、ウグイ沢のサイトまで行けそうなので、どんどん下る。

 1270M二俣にもサイトはあるが、あまり快適そうではないのでパスする。やや薄暗くなりかけた頃、ウグイ沢出合に到着。今日は、予想したより遥かに行程が捗り、まず無理だろうと思っていたここまで来てしまった。

 水面から60cm程の高さの、沢に挟まれた台地が今宵のサイトである。枝が濡れているためか、焚火は全く調子が悪い。イワナは、味噌汁の具になった。細長い星空が美しい。

【9月24日】 快晴のち晴
 シュラフカバーでは、かなり寒かった。朝、ウグイ沢で20cm1尾、味噌汁の具。撤収し、サイトを後にする。少し下った所で、すうじいが沢の中で足を滑らせ、岩に額をぶつけてしまった。メガネが壊れ、眉間を切る。予備のメガネがあり、助かった。

 気を取り直して、さらに進むと、大釜がある。額の痛みも忘れて、竿を出す。1時間粘って、20cm1尾。この辺は、釣師の領域なのかも知れぬ。比較的単調な下りで、下ノ沢出合を過ぎ、やがてミノコクリ林道終点の堰堤にぶつかる。

 左岸の林道に上がり、バッタ、蝶、アブetcの餌を、採取しながら歩く。今回、キジミミズを購入する暇が無かったのだ。ミノコクリ沢右岸に渡る橋を見送って、しばらく袖沢左岸の林道を下る。だが、やはり先程の橋を渡るのが正解だったと気付いて、引返す。

 林道は、袖沢左岸をそのまま上り、やがて袖沢取水口で終わっている。林道歩きは、重荷が堪える。ここからさらに、左岸に踏跡が続いており、20分ほど辿ると、細い枝沢に出くわす。この枝沢を下ると、快適そうな砂地がある。995M川原で、両岸から細枝沢が十字に出合う。

 ここなら盛大な焚火が出来そうだと思ったのだが、釣師が入るためか釣果無し。何故か、またもや焚火が不調で、塩焼きを諦め、キープのイワナは味噌汁だ。焚火と瀬音を肴にして、酒を飲む。いいねえ。

【9月25日】 雨

 雨だ。撤収して、踏跡を少し辿り、沢に戻って、ミチギノ沢出合。サイトがある。サイトの裏手から、左岸を高巻くが、下降に苦労する。雨の中、ひたすら先を急ぐ。1120M両門の滝は、左の枝沢の滝の左壁に取付き、飛沫を浴びつつバンドをトラバースして越える。

 美しい岩畳地帯を経て、やがて難関二段滝だ。一段目は、右壁のバンドに取付き、これをトラバースして、落口のナメの水流を渡る。ここが少しイヤらしい。二段目は、左壁が容易に登れる。もし水流が渡れなければ、右壁の残置ピンを利用して直上するのだろうが、悪そうだ。

 少し進み、1220M右岸枝沢(1:3)でタルミ。大分距離も稼いだし、時間の余裕もあるので、途中竿を出すが、釣果無し。・1384手前で、魚影の濃い場所があったので、あまり良いサイトは無いが、行動を打切る。

 先ず、苦労して餌を採取する。Ob君が薪集めをしている間に、すうじいは24cm、22cmの2尾を釣上げ、今日は何としても塩焼きをしよう、ということになった。時折小雨がパラつく中、根性で焚火をして、イワナを塩焼きにして食べることが出来た。あとはと、殆ど沢床同然の砂礫地にツェルトを張り、潜り込んだのだった。

 雨は次第に激しくなっていた。何か肘の辺りが冷たいな、と感じていたが、ふと気が付くと、ツェルトが少し浮き気味である。ん?と思った瞬間、Ob君が「まずいっ!」と叫び、二人はツェルトを脱出し、装備を小高い草地に放り上げて、ツェルトをたたむ。

 足下は、完全に沢の中と化している。とりあえずは助かったが、夜中の9時過ぎだ。朝までどうするべ。Ob君は、小高い笹藪の中に強引にツェルトを張り、何とか寝る態勢を整えてしまう。全く頼りになる相棒だ。とにかく寝ることにする。

【9月26日】 雨

 朝、すうじい一人ツェルトを抜け出して、昨日と同じプールで、朝マズメを狙う。21cmを1尾キープし、じっくり根気よく餌を流していると、静かな魚信があり、ゆっくり合わせる。引きはあまり強くないが、簡単には抜き上げることが出来ない。そっと岸に引上げると、35cmのまるで黒いサバのようだった。調理するには、デカ過ぎるので、味噌漬けにする。

 撤収して、巨岩ゴーロを行くと、大ナメ滝に出くわす。右壁の逆層の階段状を斜上し、水流を渡ろうとするが、流れが強過ぎて渡れず、そのまま左岸の草付を登り、ブッシュに入って巻く。明るい小滝連続で高度を稼ぎ、小休止の後、小滝連続ゴルジュに突入する。

 さらに進み、ゴルジュのトロをヘツリで突破すると、10m直瀑だ。左手のルンゼ状から巻く。間もなくムジナクボ沢出合(2:3)で、少し行くと、右岸にサイトがある。この辺りは流れも緩やかで、魚影も見られ、長閑な雰囲気だ。

 行動食を頬張りながら、作戦を練る。あと1日あるので、ここで半日釣を楽しむのも悪くない。正午のニュースと天気予報を聴いても、情報はニュートラルだ。結局、濡れた体でもう一泊するより、今日の温泉と明日一日の休養日を選択する。

 中門岳から流れる1635M左岸枝沢(2:1)を見送った後も、小滝連続あり、大釜2n右岸ヘツリあり、電光型の連瀑ありと、飽きさせない。・1750二俣(1:2)を過ぎると、滝らしい滝も無くなり、ひたすら高度を稼ぐ。

 駒ヶ岳北西のコルを目指して、沢を詰めて行くと、やがて水も涸れ、根曲竹の藪に突入する。この藪は20分で終わり、枯れたお花畑の濡れた斜面を、ズルズルつんのめりながら登ると、稜線の木道に飛び出す。ムジナクボのサイトから三時間だ。やっぱり、登山道は歩き易い。駒山頂は素通りして、一気に水場まで駆け下る。

 林道終点で車に乗り、檜枝岐温泉の共同浴場へと向かう。3泊4日の汗と泥を洗い落とし、楽しかった山旅を振り返る。鏡を見れば、額の傷は巨大なタンコブとカサブタを形成している。これもまた、良い土産かもしれない。今回のコースは、いつかまた訪れたいと思った。

アルバム

・1980付近から、駒ノ小屋と駒ヶ岳
・1980付近から、駒ヶ岳
中門岳へ向かう
三日目、小滝大釜
四日目、・1750手前の電光型連瀑か

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