上ッ原から三沢双竜滝見物(奥鬼怒)

date 2012/6/3 曇のち雨
コース 上栗山〜上ッ原〜1450M下降点〜熊穴沢出合〜三沢双竜滝(往復)
実働 往き:4h20m、帰り:3h40m、計:8h。
概要 双竜氷瀑見物ルート偵察を兼ね、無雪期滝見。
メンバー 雪田さん、ふたちゃん、のじやん、すうじい
行程 →:作業道・踏跡、\\:藪漕ぎ・踏跡不明、:溯行、=:車
【6月3日】 曇のち雨
自宅2:40=5:05龍王峡駐車場6:05=6:35上栗山・林道終点6:50→\\\\ススキ原7:45\\8:55 1450M下降点9:10\\10:00熊穴沢出合10:10\\11:35双竜滝12:55\\14:05熊穴沢出合14:30\\15:30 1450M下降点15:40\\16:30ススキ原16:40\\\\→17:20上栗山・林道終点17:40=17:45開運の湯(入浴)18:55=22:30自宅
使用装備 軽登山靴、渓流靴、ヘルメット、ストック、μ725SW、GPS、E-1、12-60mmF2.8-4、三脚、赤ビニテ
不用装備 ハーネス、8環、アイスハンマー、スズランテープ
記録  三沢左岸の上ッ原(うわっぱら)、ここから熊穴沢出合へと下降する急降下ルート(雪爺ルート)の偵察を兼ね、雪田さんの案内を得て、三沢双竜滝見物に出掛けた。予報通り、途中から雨となったが、滝前にて一時雨が小降りになるという幸運もあった。

【6月3日】 曇のち雨
 龍王峡の駐車場に集合し、久々の再会を喜び、上栗山へと向かう。開運の湯入口先で左折し、林道を進む。林道終点で駐車する。

 二本ある踏跡のうち、左手は三沢へ降りるものらしい。右手の踏跡に入る。少し行ったコンクリート立方体付近で、右手の植林帯斜面に取り付く。積み重なった杉枝と倒木を踏み越えながら、適当に登ると、作業道に合流して尾根に乗る。

 前回2月に歩いた見覚えのある尾根沿いに登って行くと、やがて上ッ原溶岩台地の一角に乗る。今回は、台地の右端(鬼怒川側)沿いに付けられた踏跡を辿る。途中、ギンリョウソウなど目にしながら、進んで行く。左手に「下のススキ原」を垣間見て、やがて「上のススキ原」に至る。

 「上のススキ原」からは、向きを変え、今度は左手へ三沢側を目指して、薄い踏跡を辿る。斜めに窪状を横断し、やがて上ッ原溶岩台地左端(三沢側)に至る。今度は、三沢側端沿いに踏跡を辿る。徐々に標高が上がるにつれ、ツツジの花も残っている。

 この辺り、概ね疎な落葉樹林帯で、丈の低い笹が生えている。三沢側が時折展望できるが、稜線はガスと雲に覆われている。2月のスノーハイクの時は、途中から雪が深くなり、迂回を余儀なくされたが、やはりその辺りは、笹の丈が高かった。今回は、問題無く三沢側を進む。

 緩い傾斜を弛まず登ると、やがて見覚えのある1450M下降点に至る。林道終点から、約2時間。先ずはザックを下ろして、休憩と偵察だ。1450M下降点から、浅窪草付急斜面を右へトラバースして、岩棚の鹿道を下る。さらに、薄い鹿道をトラバースして行くと、疎林の斜面を下降する。藪っぽい巨岩混じりの窪状を下降して、右手の小尾根に乗る。

 ハッキリした急な小尾根を下降してゆくと、巨木が目立つ。やがて尾根の途中から、右手のルンゼへと向かう鹿道が分岐するので、見落とさないようにしたい。真っ直ぐ下って行くと、傾斜が急になり、ルートを見失う。我々は、ここで二手に分かれた。

 下降尾根の途中から、右手へ下る鹿道を辿ると、顕著なルンゼに入る。ルンゼに絡みながら、下って行く。冬は、ザイルが欲しいかも。ルンゼ下は、落ち葉が積もった斜面だ。これを下って行くと、熊穴沢の滝下、左岸の崩壊小斜面上に出るので、出合を目指して巻き下る。

 熊穴沢出合に降り立ち、中間尾根末端付近から三沢下流方面のゴーロを見遣ると、右岸大ガレも垣間見える。他方、熊穴沢は、大量の岩と倒木が埋めている。休憩の後、中間尾根末端を跨いで、三沢左岸沿いに溯行を開始する。

 左岸沿いに進んで行くと、雨が降り出した。ザックカバーと雨具の上を装着する。1290M左岸枝沢のゴーロを少し登って、枝沢右岸に取り付く。最後が崩壊気味の斜面は、落石もあって、ちと苦労する。枝沢をもう少し登った所で、取り付いた方が良さそうだ。

 三沢左岸段丘に乗り、鹿道を拾って進めば、格段に歩き易くなり、ムラサキヤシオやシロヤシオが、ここかしこに咲いている。鹿道は、次第に明瞭となり、段丘の小尾根沿いに登るようになる。シロヤシオのトンネルも見られる。左手には、三沢本流の流れも俯瞰される。窪状にワサビの花を見て、やがて三沢本流に降り立つ。

 適当な所で右岸側へと渡る。両岸に脆そうな側壁が立ってきて、遂に双竜が姿を現す。相変わらず雨は降っているが、心配されたガスは辺りを覆ってはいなかった。取り敢えず、手前のテラスに三脚を立てるが、降りしきる雨粒が、レンズを覆う。ひっきりなしにレンズを拭い、ブロワーで吹き飛ばすが、埒が開かない。深く考えず、バシバシ撮っておく。

 今度は左岸側から接近して、撮影を試みる。兎に角、スローは大変だ。レンズの雨粒と濡れの寒さとで、少々めげてしまう。しばらくすると、雨が小降りになり、再び撮影を始める。結局、1時間20分ほど滝下にいた。

 帰りも、左岸側の巻道を辿り、1290M左岸枝沢を往きよりも上流側で横断し、さらに左岸段丘状をトラバースして、大岩ガレ手前で急斜面を下降する。三沢沿いに降り立てば、間もなく熊穴沢出合である。双竜滝下から、1時間10分であった。

 熊穴沢出合で休憩後、熊穴沢F1下手前の左岸崩壊斜面に取り付く。右手の小尾根に乗り、斜面から下降ルンゼを登り返す。下降ルンゼから右手の小尾根に乗り、下降尾根に合流すると、大木・巨木が目に着く。籔っぽい岩々帯が始まる辺りで、右手の岩々浅窪状に絡み、浅窪斜面を登る。

 次第に右手へとトラバース気味に登って行くと、ちょっとした岩場を経て、1450M下降点下の斜面に出る。熊穴沢出合から丁度1時間で、1450M下降点に到達し、休憩する。ここからは、往路をほぼ忠実に辿って、上のススキ原まで50分、さらに林道終点まで40分であった。

 雪田さんとはここで別れ、3人で開運の湯へと向かう。入浴後、2人と別れて、一人霧降道路経由で帰ったが、暗い中、濃霧に巻かれて、難儀してしまった。

アルバム

林道終点から踏跡
尾根を目指す
ギンリョウソウ
上のススキ原
ツツジの花
三沢側崖上を歩く
三沢側
1450M下降点
斜面を下る
下降尾根
下降尾根の巨木
下降ルンゼ
下降ルンゼ
下降ルンゼを仰ぐ
下降ルンゼ下斜面
出合から下流
荒れた熊穴沢
左岸沿いに三沢へ
1290M左岸枝沢
ムラサキヤシオかな
段丘小尾根の踏跡
本流を俯瞰
ワサビの花
三沢双竜滝
三沢双竜滝
三沢双竜滝
三沢双竜滝
三沢双竜滝
左俣滝下部
三沢双竜滝
三沢双竜滝
三沢双竜滝
三沢双竜滝
熊穴沢出合
下降ルンゼを登る
下降ルンゼ下斜面
下降尾根脇の大木
1450M下降点

MR681_ 上栗山上ッ原スノーハイク(奥鬼怒)'12-02

MR691_ 上ッ原から三沢双竜氷瀑偵察(奥鬼怒)'12-11

MR693_ 上ッ原から三沢双竜氷瀑見物(奥鬼怒)'13-01

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