天竜川鳴瀬沢下流部溯行(北遠)

date 2009/9/26 晴
コース 駐車スペース〜町道戸口8号線〜鳴瀬沢護岸鉄橋〜F1〜20m2条滝〜鳴瀬滝〜鳴瀬沢左岸杣道〜町道戸口8号線〜駐車スペース
実働 登り:3h50m、下り:1h25m、計:5h15m。
概要 上の護岸鉄橋から入渓、鳴瀬滝下まで溯行。
メンバー すうじい(単独)
行程 →:山道・踏跡、:溯行、\\:藪・踏跡不明瞭、=:車
【6月26日】 晴
自宅3:00=5:45袋井IC 5:55=6:50戸口7:15→7:45二番目の小沢7:55→\\8:30鳴瀬沢護岸上の鉄橋8:358:40 F1 9:1010:00 20m2条滝下降点下10:2010:40 20m2条滝11:1520m2条滝下降点下11:35\\11:40 20m2条滝下降点11:55→12:05大岩ゴーロ12:1013:05鳴瀬滝13:40\\→13:55小尾根14:10→\\20m2条滝下降点14:20→14:50二番目の小沢14:55→15:25戸口15:50=17:20浜松19:20=22:35自宅
使用装備 軽登山靴、渓流靴、ヘルメット、μ-725SW、E-1、ED12-60mmF2.8-4SWD、三脚、アイスハンマー、ハーケン、シュリンゲ、杖(拾った棒切れ)
不用装備 9mmx40mザイル、ハーネス、8環
記録  前回、20m2条滝直下まで接近できなかったので、そのリベンジを兼ね、下流から鳴瀬滝まで溯行してみた。

【6月26日】 晴
 前回自宅を出たのが、午前8時半前で、あまりに遅かったので、今回は3時に出発した。東名道を袋井ICで降り、すぐにコンビニがあるので、ここで買い物出来る。さらに一時間の一般道走行。お滝横の発電関係の放水施設?近くに駐車する。少し戻った所に、鳴瀬沢へ向かう杣道入口がある。

 この杣道は、始めのうち夏草が生い茂り、ちと藪っぽい。入口から15分ほど歩くと、杣道は崩壊し、「町道戸口8号線」通行止の看板がある。ここを下巻いてすぐに、先程の施設横でお滝を懸ける、お滝ノ沢上流に架かる橋を渡る。一番目の小沢である。さらに10分ほど歩くと、滝が連続して懸かる二番目の小沢に出くわす。重荷に負けて、小休を入れる。

 この小沢に架かる橋は、壊れかけて通行不能だが、徒渉は容易である。この小沢を過ぎ、小尾根を回り込むと、急斜面のトラバースも終わり、比較的緩やかな杉林となり、杣道が分岐している。2万5千図の破線分岐より少し先のようだ。登って行く踏跡を見送り、トラバースして行く。

 最後に横断するカレ窪は、鳴瀬沢の枝沢である。この辺りの踏跡も、かなり不鮮明であるが、まだ辿ることは可能だ。

 鳴瀬沢の瀬音が聞こえ、左岸小尾根に達する。ここから杣道はジグザグに登り始める。杣道を離れ、そのまま水平に藪を漕ぐと、左下に鳴瀬沢の護岸に架かる小さな鉄橋が見えた。斜面を下り、護岸に出る。この鉄小橋を渡っていると、下流側にもう一つ同じ様な鉄小橋が見えた。

 右岸の護岸沿いに進み、F1:2段12mS字状滝下のゴーロに降り立つ。ここで溯行準備。撮影後、右岸から巻く。少しは踏まれているようだ。下段は8m上トヨナメで、上段は4mCS2条となっている。F1:2段12mの滝上のゴーロに降り立つと、すぐにF2:7x10m2条ナメがある。この滑滝は、右壁を簡単に登ることが出来る。

 しばらく、大岩ゴーロ帯が続く。沢の真ん中に、巨岩が鎮座する。巨岩下から振り返ると、天竜川対岸の大滝集落付近が望まれる。大岩ゴーロ帯は、徐々に傾斜を増し、3m、石滝、2段3m、と越えて行く。その上の5mCSトヨ状も、ゴーロが無ければ、それなりに綺麗な滝であろうと思われる。

 5mCSトヨ状を越すと、徐々に両岸が迫り、ゴルジュ状になってくる。やがて見覚えのあるF3:20m2条が見えて来た。前回左岸杣道からF3下流へと降り立った地点に到達し、右岸側のガレ斜面に登ってみる。やはり、F3直下へ接近しないと、良い写真は撮れそうもない。

 前回同様、ハーケンを1枚打ち込み、左岸沿いにヘツって前衛石滝を越える。今回は、ついに滝壺前大岩に到達する。やはり、F3は風情のある滝だった。打ち込んだハーケンを回収し、左岸沿いをヘツり下る。左岸杣道利用で、F3巻きに入ることにしよう。

 前回の下降ルートを登って、容易く下降点に到達する。下降点上流側杣道から、F3を俯瞰することが出来る。杣道を進むと、大岩の広河原に出るが、やはりここがF3落口上であった。F3落口は、ナメ状になっている。右岸側の岩盤上から、俯瞰しよう。

 大岩広河原から、さらに溯行を続ける。傾斜のある大岩ゴーロを登って行くと、F4:2段15mが現れる。三脚を立てて撮影後、左手の大岩帯をよじ登る。やがて、左岸に枝窪地形が見えて来ると、正面の大岩帯の上に、F5:2段30m鳴瀬滝が現れる。

 右岸岩壁に取り付いて、F5への正面接近を試みる。超広角レンズが、欲しいところだ。この滝の高巻きは、右岸からの方が楽そうだ・・・などと見回しつつ、そろそろ引き返すことにしようか。

 左岸枝窪を横切って、左岸トラバースの踏跡を辿る。15分ほどで、小尾根に乗る。ここから小尾根を越える感じで、針葉樹林帯を下って行く。踏跡は、不明瞭である。小尾根から10分ほどで、F3下への下降点のあるトラバース道に降り立つ。

 さらに、杣道を辿ること1時間ほどで、車に戻った。

溯行図

アルバム

駐車スペース付近
杣道入口
お滝ノ沢の橋
二番目小沢の橋
二番目小沢橋下の小滝
・201先の踏跡分岐
最後のカレ窪
カレ窪先の杣道
小尾根取付(前回6月時点の画像)
鉄小橋俯瞰
護岸鉄小橋
鉄小橋下流側
鉄小橋上流側
F1:2段12m下段8m
F1:2段12m上段4m2条
F2:7x10m2条ナメ
F2:7x10m2条ナメ
大岩ゴーロ帯の巨岩
天竜川対岸大滝集落
F3下の小滝・石滝群、3m
F3下の小滝・石滝群、2段3m
F3下の小滝・石滝群、5mCSトヨ状
F3下の小滝・石滝群、5mCSトヨ状上部
F3が見えてきた
F3:20m2条
F3:20m2条
F3:20m2条
F3:20m2条
F3左岸高巻き、左岸杣道
F3左岸高巻き、左岸杣道下降点
F3左岸高巻き、左岸杣道
F3左岸高巻き、杣道からF3俯瞰
F3落口右岸から俯瞰
F4:2段15m
F5:2段30m鳴瀬滝
右岸岩壁よりF5:2段30m鳴瀬滝
F5:2段30m鳴瀬滝上段

MR674_ 天竜川鳴瀬沢鳴瀬滝偵察(北遠)'11-09

MR622_ 天竜川鳴瀬沢鳴瀬滝見物(北遠)'09-06

渓流の部屋
の表紙へ
本館トップページへ