天竜川鳴瀬滝偵察(北遠)

date 2011/09/18 快晴
コース 大輪橋〜F1下鉄橋〜左岸杣道〜F5鳴瀬滝〜鳴瀬滝右岸獣道〜F3上〜F3下〜左岸杣道〜F1下鉄橋〜大輪橋
実働 登り:1h55m、下り:2h05m、計:4h。
概要 大輪橋からF1下鉄橋右岸へ、F5-F4右岸側偵察、F3撮影。
メンバー すうじい(単独)
行程 →:登山道、\\:藪漕ぎ・踏跡不明、=:車。
【9月18日】 快晴
掛川6:25=8:00戸口8:05=8:15大輪橋左岸8:40→\\F1下鉄橋9:15\\9:30左岸杣道角9:45→\\10:25 F5鳴瀬滝下11:15\\F5右岸引返点11:40\\F3上12:30→\\12:55 F3下13:20\\→13:45左岸杣道角14:05\\→14:30大輪橋左岸14:40=17:40飯田17:50=勝沼IC 22:00=0:55自宅
使用装備 軽登山靴、渓流靴、μ-725SW、E-1、ED12-60mmF2.8-4SWD、三脚、8mmx30mザイル、ハーネス、ヘルメット
不用装備 ハーケン
記録  F5鳴瀬滝から上流側を偵察する予定だったのだが、アイスハンマーを担ぐのを忘れた上に、あまりの暑さにめげて、F5右岸側斜面を巻いて偵察し、そのまま右岸獣道を下降して、F3上に降りた。

【9月18日】 快晴
 掛川の宿を出て、一般道で戸口集落を目指す。前回の駐車スペースまで行ってはみたが、期待していた桜並木の葉も落ちて、こちらも陽が当たって暑いので、大輪橋左岸へと戻って駐車する。大輪橋右岸には、駐車スペースが無い。

  大輪橋を渡り、ガードレールを越えて、天竜川右岸杣道に入る。この杣道には、所々に、金属製の桟道や、鉄塔などがある。戸口集落からの杣道よりも、良く踏まれているようだ。やがて、明瞭な分岐がある。ここは、迷わず左上に登る道を辿る。

 左上へと続く杣道を進むと、やがて人工的な幅広の水平道形に出る。これを辿って、沢へと接近してみよう。幅広水平道形を進むと、予想通り、傾斜のある護岸水路に架かる、下の鉄橋に出た。傾斜のある護岸水路を見上げると、前回渡った上の鉄橋が見えている。下の鉄橋から万一転落した場合、一気に下流まで滑落することになりそうなので、この鉄橋を渡るのは止めておこう。

 上の鉄橋は、傾斜のない護岸水路に架かっているので、取り敢えず、右岸を登ることにする。右岸の草付斜面を登っても良かったが、幅広水平道形を少し戻り、藪を漕いで上の鉄橋へと向かう。

 上の鉄橋付近に出てみると、前回目にした光景である。時間も惜しいので、F1・F2もチラ見しただけで、上の鉄橋を左岸へと渡る。藪を漕ぎつつ、崩れ易い斜面を登って、成瀬沢左岸杣道の角に出る。ここで、最初の休憩を入れる。あまりの暑さに大汗をかき、飲料の消費が激しい。

 アイスハンマーを車に置き忘れてきたので、担ぐ意味の無い、重いハーケン類は、ここにデポして行くとしよう。成瀬沢左岸杣道は、枝打ちや伐採?のためか、意外と荒れていて、前回と異なるルートを歩いているような感じさえした。

 見覚えのある石垣状が現れ、左下にF3を見下ろす。そのまま進んで、F3を高巻き、巨岩の転がるF4下に出る。F4左岸岩壁を、少し戻るように巻いて登ると、バンド状をトラバース気味に、F5下へと向かう。少々悪い箇所もある。

 やがて、F5が見えて来る。左岸の急なルンゼ状に、赤いテープらしきものが見えている。あんな急な所を、登った人がいるのかも知れない。水量が多目なので、そう簡単には、F5には接近出来なさそうだ。それでも、慎重に接近を試みる。やはり飛沫と瀑風が強烈で、三脚を立てるのを断念する。

 予定通り、木の根頼りに、右岸の急斜面に取り付く。今回は、アイスハンマーが無いので、結構シビアである。右岸急斜面に取り付いてみると、獣道状の薄い踏跡がある。木の根・草の根頼りに、右上気味に登って行くと、中段部分が良く見える、小尾根肩の小テラスがある。尤も、かなり不安定な場所であるが。

 左岸側には、使えそうな中段テラスがあり、立木も生えている。まあ、そこに辿り着くのは、結構難儀であろうが・・・。左岸側の偵察は、また次の機会に持ち越しとなってしまった。

 右岸斜面上部は、次第に岩肌が露出気味になり、高巻くのは容易ではない。樹林斜面を左上し、尾根状の獣道を利用して、下降を開始する。これを慎重に下り、1回懸垂下降して、F4右岸の炭焼き窯跡のある平坦地に降り立つ。

 炭焼き窯跡平坦地から、さらに一段下降すると、F4下の巨岩帯に出る。下流を俯瞰すると、F3落口があり、左岸側には、F4下のテラスがある。ここまで来れば、一安心だ。テラスから、トラバースの成瀬沢左岸杣道に入る。

 折角なので、左岸トラバース道から、F3下へと下降する。今回は、途中からザイルをフィックスして、F3下の左岸バンドへと降り立つ。水量が多目なので、F3は2条ではなくなっていた。撮影後、ザイルを頼りに、登り返す。

 成瀬沢左岸杣道を下降し、デポしたハーケンを左岸杣道角で回収し、上の護岸鉄橋を渡って、護岸沿いの草付斜面を下降する。水平道形から天竜川右岸杣道を辿り、大輪橋を渡る。本当に暑い一日だった。

 帰りは飯田ICに出て、中央道を利用するが、40km渋滞に阻まれる。勝沼ICから柳沢峠経由で青梅街道に出る。

溯行概念図

アルバム

大輪橋左岸側
大輪橋右岸杣道入口
杣道は整備されている
鉄塔
分岐では、斜上する道を辿る
下の護岸鉄橋へ続く、幅広水平道形
下の護岸鉄橋
滑り台みたいな護岸水路
落口上流に懸かる、上の護岸鉄橋が見えている
F1
左岸杣道でF4下へ
F5鳴瀬滝
F5鳴瀬滝
F5鳴瀬滝2段30m
F5鳴瀬滝2段30m
右岸斜面取付
右岸から鳴瀬滝
右岸から鳴瀬滝下段
右岸側から見た左岸中段テラス
右岸側から見た左岸中段テラス
右岸斜面上部
F3上を俯瞰
F4下の左岸テラス
F3:20m2条
F3:20m2条
F3:20m2条
 
MR629_ 天竜川鳴瀬沢下流部溯行(北遠)'09-09

MR622_ 天竜川鳴瀬沢鳴瀬滝見物(北遠)'09-06

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