荒川源流大除沢・不動道下降(奥秩父)

date 2007/9/16 曇時々晴
コース 不動滝入口〜不動尊〜大除沢〜1680Mコル〜二瀬道〜1365Mコル〜不動道〜不動尊〜不動滝入口
実働 登り:5h41m、下り:3h26m、計:9h07m。
概要 重荷にバテバテ、不動道上部上中尾向沢源頭ザレトラバース危険。
メンバー すうじい(単独)
行程 →:山道・踏跡、:溯行、\\:藪漕ぎ・不明瞭な踏跡、=:車
【9月16日】 曇時々晴
自宅3:30=5:10影森コンビニ5:20=5:40道の駅大滝温泉5:55=6:15不動滝入口6:40→木橋7:20→
7:13不動道分岐7:16→840M左岸ガレ沢7:438:30核心部入口7x12m滝8:501105M二俣9:55
10:54 1235M左岸枝沢11:0411:55 2段5m滝12:0612:18 1380M右岸枝沢12:27\\13:14
1680Mコル13:29\\1350Mトラバース道14:10→\\1365Mコル14:45\\15:10小休15:15\\不動尾根
15:45→1070P 15:55→木橋16:31→16:47不動尊16:52→17:05不動滝入口17:30=20:40自宅
使用装備 渓流靴「奥利根」、ヘルメット、アイスハンマー、E-1、11-22mmF2.8-3.5、三脚、黄ガムテープ
不用装備 ハーネス、8mmx30mザイル、8環、運動靴
記録  前週、不動滝見物ついでに不動道下部の偵察をしておいたので、不動道についてはかなり楽観的に考えていた。確かに、不動尾根上の踏跡は、かなり明瞭で歩き易かった。しかし、二瀬尾根1385Mコルから上中尾向沢源頭部の急斜面をトラバースするルートは、荒れに荒れており、何箇所もある崩壊ザレ窪横断には危険を伴った。

 大除沢は、アプローチが楽なためか、釣師・溯行者も多いようで、巻道もしっかりしており、登攀具を減らしてもっと軽量化を図るべきであった。重荷と暑さで、バテバテとなり、時間切れで和名倉山往復を断念せざるを得なかった。

【9月16日】 曇時々晴
 あわよくば和名倉山頂も踏みたい、などと考えて、早めに家を出る。不動滝入口には、先客の車数台。結局歩き出したのは、6時40分だった。

 吊橋を渡り、登りになると、背中の荷が重い。汗が噴き出す。不動滝には目もくれず、不動尊の脇から尾根を登り、大除沢沿いの杣道に入る。木橋を渡り、不動道分岐を確認し、6m斜瀑の先の小滝大釜も、右岸側の杣道を利用して巻いて行く。

 1時間ほど歩いて、840M左岸枝沢付近の巨岩帯になると、適宜ルートを探さねばならない。平凡な沢を進むと、やがて5mほどの滝を左から越え、右岸に2段の黒滝を懸ける枝沢出合となる。正面には、釜を持つ7x12mトヨナメが懸かり、核心部入口だ。

 ここで三脚を出し、滝を撮影する。水量は多目である。7x12mトヨナメは、今回右岸の巻道を利用する。続く4m滝も右岸から巻くと、3段13mネジレ滝が現れる。水線突破だと、かなりのシャワーを浴びそうだ。これも撮影後、右岸の巻道を利用するが、結構高度感があり、荷が重いとイヤらしい。

 青白いナメを進むと、前回雷雨に襲われた、5m滝と2段8m2条滝の連瀑となる。この連瀑は、大量の流木が覆っている。撮影意欲減退だ。少し戻った左岸から高巻き始める。かなり登らされて、緩くなった斜面を下ると、右岸にガレ押し出しを見る。

 青黒いナメを行くと、前回の引返点である5mCSとなる。水量が多いため、CSが水流を被っている。右岸からこれを越えると、左岸に幕営適地が広がり、その中を進むと、水量比(2:1)の1105M二俣に至る。

 更に進むと、右岸から枝沢が出合い、右岸沿いを歩く。トヨナメ手前で左岸に渡り、1145M枝沢が5m滝を懸けて右岸から出合う。6x12mトヨナメを左岸から巻くと、その上にもナメが続いており、左岸の笹藪を少し漕ぐ。

 「ゆ」先輩の溯行図に、「連瀑を懸ける1170M左岸枝沢出合から、右岸側に山道らしいものが登っている」という記載があったので、キョロキョロしたが、よく判らなかった。滝を懸ける1180M右岸枝沢出合を過ぎ、しばらく進むと、やがて左岸に、苔生した古い丸太が大量に放置された場所が出現する。

 これを過ぎると、水量比(4:1)の1235M左岸枝沢が出合う。ここで、小休する。この先は、荒れたゴーロが続く。右岸にガレを見て、7-10mほどのスダレ状苔滝を懸ける枝沢から連続的に右岸枝沢が出合う。本流は大きく右へと屈曲し、5x10m、3x8m、小トヨナメ、2段7x12m2条の連瀑となる。

 左岸の尾根が低くなり、S字トヨナメを過ぎて、しばらくゴーロ状を辿ると、2段5m滝が現れる。良い巻道は無さそうだし、左壁もイヤラシそうなので、シャワークライムを覚悟する。ザックカバーを着け、雨具上下で武装しよう。

 水流右から取り付き、モロに水流を浴びながら、一段登ってみると、水量が多いので、水流横断は、かなりヤバイ。右壁の被ったところが、なんとか木の根や岩角を利用して登れそうである。基本的に、浮いた岩とそれに挟まれた倒木の積み木みたいな状態なので、慎重に騙して登り切る。

 ゴーロ状を進むと、やっと1380M右岸枝沢出合に辿り着く。雨具を脱いで、小休しよう。ルンゼ状のこの枝沢は、細い水流の連瀑状で、一気に高度を上げて行く。やがて浅い窪状となり、水が涸れてからが長い。忠実に詰めて行くと、藪漕ぎ無しで、笹藪廊下の上、二瀬尾根の1680Mコルへと突き上げる。

 午後1時を過ぎているため、和名倉山往復を断念し、ここから下山である。小休止の後、なんとかメールを送信し、雨具の下を履いて、笹藪廊下に備える。運動靴に履き替えるのが面倒なので、フェルト底の渓流靴のまま、歩き出す。下りの傾斜が増すと、滑り易い。笹藪廊下の下で、雨具下を脱ぐ。

 水場を素通りし、ゴミで不快な小屋跡を抜けて、1350Mトラバース道に入る。トラバース道は、30分強で通過し、1365Mコルへの踏跡を辿る。以前より、判り難くなっている。コルから、目を皿にして、踏跡を探す。北東方向へ、一旦進み、西へと折り返す踏跡(というより、痕跡のみの道形)を辿る。なんとなく、斜面に僅かに残る、幅50cm程度の平坦な帯を辿ることにする。

 次第に、斜面が急になって行くと、踏跡はハッキリしてくるが、上中尾向沢源頭の崩壊ザレ窪の横断箇所が始まると、状況は一変する。崩壊ザレ窪では、踏跡が消失している上に、不安定なザレ急斜面で、滑落したら止まりそうもない。極度の緊張を強いられる。アイスハンマーだけが頼りの、イヤらしいトラバースだ。

 何度か崩壊ザレ窪を横断する度に、踏跡を探さねばならない。トラバース中間付近の小尾根状で、踏跡を見失い、マジ引き返そうと思ったが、小尾根をジグザグに下る踏跡を見付け、これを辿ってみると少し傾斜が緩くなったので、そのまま進む。

 1365Mコルから約1時間で、不動尾根の1200M付近に乗る。尾根上は歩き易く、かなりシッカリした踏跡が付いている。1060M、1010Mの尾根の分岐さえ注意していれば、さほど迷う所は無い。やがて、871P付近の前週に偵察した見覚えのある地点から、ジグザグに左手の斜面を下って行く。

 大除沢杣道に合流し、木橋を渡って左岸へと移る。不動尊前のベンチで、ザックを下ろし、最後の休憩をする。あとは、遊歩道を辿るだけだ。吊橋を渡った後の登りが、とても辛かった。

溯行概念図

アルバム

滝見亭・南関東の滝」に写真集「荒川源流大除沢'07-09_」があります

画像にLINKのあるものは、クリックすると「滝見亭・南関東の滝」の拡大写真にジャンプします
戻るときは、ブラウザの「戻る」で戻って来て下さいねm(_o_)m

右岸枝沢
2段黒滝
核心部入口
7x12mトヨナメ
3段13mネジレ滝
流木で埋まる
5m滝・2段8m2条滝
5mCS滝
6x12mくの字ナメ滝
2段5m滝
シャワーを浴びて
水流右沿いから右壁を登る
1380M右岸枝沢を登る

MR589_ 荒川大除沢不動滝見物・不動道下部偵察'07-09

MR513_ 荒川大除沢'04-07

表紙
渓流の部屋
の表紙へ
本館