早戸川原小屋沢・榛ノ木丸(丹沢)

MR441 早戸川原小屋沢・榛ノ木丸(丹沢)

date 2002/5/26 晴のち雨
コース 魚止橋〜伝道〜雷滝〜原小屋沢〜姫次〜榛ノ木丸〜南東尾根〜伝道〜魚止橋
実働 6h05m。
メンバー すうじい、F君
概要 早戸川魚止橋基点、新緑の原小屋沢を溯行、姫次から榛ノ木丸南東尾根を下降。最後に夕立。
行程 →:山道、:溯行、\\:藪漕ぎ
魚止橋6:40→雷平7:307:45雷滝下8:058:15雷滝上8:259:00カサギ沢出合9:209:25
バケモノ滝下9:5010:20 2段6m 10:3010:35 3段20m滝下11:0011:20 6m滝下11:25
11:30又兵衛沢出合11:5012:35 1240M二俣12:45水場13:00\\13:35姫次展望台13:55
→榛ノ木丸分岐14:00→14:30榛ノ木丸14:40→遊歩道(伝道沢)15:40→林道終点15:43→
15:50魚止橋
記録
 一ヶ月前は、F君の渓流足袋が無かったので、雷滝から市原新道を登ったが、今回は沢登りだ。原小屋沢は、適度に滝があり、快適な溯行が楽しめる。下降は、榛ノ木丸から南東尾根の明瞭な踏跡を辿った。

 今日は釣師の車も少ない。林道から遊歩道を経て、約1時間で雷滝下に至る。ザイル・ツェルトにアイスハンマー、一眼レフ・三脚・デジカメ、ザックが重い。前回と同様、右岸の踏跡を辿り、市原新道への薄い踏跡を見送って、滝上へと降りる。ここで、渓流足袋に履き替える。

 しばらく小滝が連続し、右岸に踏跡が続いている。右岸からガレ窪が出合い、小釜を持つ小滝を幾つか越すと、小釜を持つ3m2条滝で、落口を左岸へ渡る。右岸からスダレ滝を懸ける枝沢が出合い、2段6m逆くの字滝となる。4m滝の上の3m滝は左から越す。2段4mを越すと、カサギ沢出合で、水量比(2:3)と、右のカサギ沢の方が水量が多い。カサギ沢出合の5mナメ滝2条は浅い釜を持ち、良い雰囲気だ。

 左の原小屋沢を進む。すぐに右岸からガレ窪が入り、小滝を前衛とする10mバケモノ滝が現れる。左岸の枯葉の積もった崩れやすい斜面から高巻く。あまり追い上げられると、左岸の岩壁を大高巻きさせられるので、落口の上流に、崩れ易いザレ斜面を騙して下る。右岸のガレ窪から巻くのが正解かも。降り立った沢底は、ゴルジュらしい雰囲気だ。沢はS字状に屈曲し、左岸からカレ窪が入ると2段6m滝となる。先程の、バケモノ滝左岸大高巻きした場合の下降は、このカレ窪になるのかも知れない。

 この2段6mを越えると、右岸からカレ窪が入り、3x6m、5x8mと続いて、右岸からまたカレ窪が入り、3段20m滝となる。多少の濡れを覚悟すれば、十分登れそうではあるが、これも巻きと決定。通常は右岸の草付スラブから巻くようだが、滑りそうなので、我々は左岸の枯れ葉の積もった斜面に取り付く。こちらは、踏跡も比較的明瞭で、下降では、木の根に残置された比較的新しいテープシュリンゲを利用する。

 この上は、石滝連続で、4m斜瀑を越えると、左岸から(10:1)の枝沢が、10mスダレ滝を懸けて出合う。本流は、12m階段状スダレ滝となっている。快適に登る。6m滝を左から巻くと、階段状に飛沫を上げるガータゴヤ滝30mが姿を現し、右岸からは、又兵衛沢が水流の僅かな石滝で出合う。ガータゴヤ滝は、スダレ状で末広がりの形をしており、飛沫が逆光で眩しい。

 濡れを覚悟すれば登れそうではあるが、これも巻くことにする。左岸の樹林帯の端を巻くのが良さそうだが、我々は、出合の手前右岸の巻道から又兵衛沢に入り、又兵衛沢左岸の樹林の急斜面を登る。中間尾根上に乗れば、ガータゴヤ滝の上流は、右岸が崖になっている。立木を支点に、懸垂数mで、沢に下降出来そうではある。ザイルを出すのが面倒なので、中間尾根を更に登って、下降出来そうなルンゼへトラバースし、これを下って沢に降りる。

 次の釜を持つ小滝は、左壁に鎖が付いており、これに沿って越える。右岸にガレを見て、次の小滝大釜は、左のザレから巻く。あとは殆ど平流となり、地図を見ながら1240M二俣を目指す。幾つか枝沢を見送って、1240M二俣に至ると、左俣は水流が無い。ここで休憩をしておこう。

 右俣に入り、流を忠実に辿る。二俣から15分ほどで、旧原小屋山荘の水場らしき所に至る。所々に道標らしき板が残る、左岸の明瞭な踏跡を辿って行くと、顕著な二俣で踏跡不明になる。ここで安易に右に入ったのが、敗着であった。おそらく、左を捜せば踏跡が見つかって、楽に縦走路に出ることが出来たと思われる。

 右のカレ窪を登ると、正面が赤土のガレとなり、左の枝窪に入る(この中間尾根には踏んだ跡が見られた)。少し登ると、また正面が赤土ガレになったので、左手の小尾根の樹林に逃げ込む。小尾根に乗ると、左へ左へと鹿道を利用して斜めに登って行く。やがて、カサギ沢との分水尾根に至る。この分水尾根には、明瞭な踏跡が見られる。これを辿って、姫次を目指す。

 途中、ヤマドリが慌てて駆け去るのを見掛ける。少し行くと、ヤマドリの親子が、尾根の真ん中にいて、我々に驚いて、散り散りになってしまう。母鳥は、心配そうに近場でこちらを窺っている。こりゃ拙い、雛が行方不明になってしまう!。デジカメで撮影どころではない。サッサと退散して、親鳥が雛達を集めることが出来るようにしてやろう。褐色と黄色の縞模様の雛は五、六羽いて、雷鳥の雛とも似ていた。

 親子を残して、更に進むと、樹林帯から低い笹へと変わる。ぽつりぽつり、小雨が降り出した。遠くで雷の音が聞こえる。急がなくては。人の声がすると思ったら、姫次の展望ベンチの横に出た。振り返れば、蛭ヶ岳が見えている。天気雨の中、渓流足袋から軽登山靴に履き替える。

 先月と同様、下降は榛ノ木丸経由である。榛ノ木丸からは、前回の東北東尾根の最後の下りが酷かったので、南東尾根に付いている明瞭な踏跡を辿る。途中一箇所、尾根が分岐する場所があるが、南へ下る尾根を見送り、踏跡のある南東への尾根に乗れば良い。その先で、鹿柵が現れ、中に入って、鹿柵沿いの踏跡を下る。しばらく、尾根に沿った明瞭な踏跡を辿ると、尾根から左にそれて、ジグザグに下り始める。素直に、踏跡を辿る。沢状に近付くと、踏跡が崩壊している所もあるが、良く捜せば必ず見付かる。

 左手に伝道沢と思しき堰堤のある沢が出てきて、鹿柵沿いに下るようになれば、遊歩道は近い。最後に小尾根を下り、涸れ沢に出れば、見覚えのある遊歩道に合流する。伝道沢を渡り、間もなく林道終点に至る。林道を急ぎ足で歩いている途中で、大粒の雨がザーッと降りだした。仕方なく、雨具を出して着る。魚止橋の車に戻り、充実した山行を終える。

溯行概念図

アルバム

滝見亭・南関東の滝」に滝写真集「早戸川原小屋沢'02-04,05_」があります

雷滝は右岸の踏跡を辿る
3m2条
2段6m逆くの字
3m
2段4m
カサギ沢出合の5m2条ナメ
バケモノ滝10mと前衛小滝
今回は左岸から巻いたが
沢へ下降するところがちょっと悪い
2段6m
2段6m滝下段とF君
2段6m滝下段
2段6m滝上段
3x6m滝
3段20m滝
同上
3段20m滝は左岸から巻いた
沢への下降では
残置してあるテープシュリンゲを利用
4m斜瀑
6m滝は右岸から巻く
ガータゴヤ滝
階段状で右手に末広がりとなっている
今回は右岸の又兵衛沢側から高巻く
ガータゴヤ滝の上にある小滝
左壁に鎖が付けてある
源流の風景
ツメは姫次に続く尾根に出た
展望ベンチ付近にてF君
後方は蛭ヶ岳
天気雨が冷たい
榛ノ木丸にて
今回は南東尾根の明瞭な踏跡を下る

MR437_ 蛭ヶ岳・榛ノ木丸'02-04

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