雷滝・蛭ヶ岳・榛ノ木丸(丹沢)

MR437 雷滝・蛭ヶ岳・榛ノ木丸(丹沢)

date 2002/4/29 晴
コース 魚止橋〜伝道〜雷滝〜市原新道〜蛭ヶ岳〜姫次〜榛ノ木丸〜東北東尾根〜魚止橋
実働 7h00m。
メンバー すうじい、F君
概要 早戸川魚止橋基点、新緑の雷滝から市原新道を登り、蛭ヶ岳から榛ノ木丸東北東尾根を下降。
行程 魚止橋6:15→7:25雷平7:35→7:50雷滝下8:15→鹿柵末端8:35→9:15休9:20→10:00休10:05
→10:30蛭ヶ岳10:55→11:35 1376P手前コル11:40→12:25姫次12:40→榛ノ木丸分岐12:46
→13:25榛ノ木丸13:30→林道ヘアピン14:45→14:50魚止橋
記録
 例によって、早戸川林道の丹沢観光センター先、魚止橋手前に駐車する。以前あった路肩のふくらみが、大岩で塞がれている。釣師の車か、5,6台の先客がいる。

 相棒のF君が、渓流足袋を持参しなかったので、原小屋沢の予定を変更し、尾根ルートとする。まずは、雷滝を見物しに行こう。林道ヘアピンをショートカットし、看板のある林道終点から、山道に入る。伝道沢を渡り、下山に使うかもしれない、榛ノ木丸からの下山道出口を、確認しながら進む。早戸川最初の徒渉点では、木橋が流されていて、靴を濡らさずに渡るのに苦労する。

 雷平で小休し、雷滝まで行って、滝の撮影を兼ねて、大休止。水量豊富で、なかなか迫力がある。右岸の巻道を辿り、そのまま尾根へと、ビニール紐の目印頼りに、薄い踏跡を辿る。急登の後、鹿柵末端で、昨年下った市原新道に合流する。ここからは、踏跡が明瞭になり、バテないように、ゆっくりと登って行く。杉林の鹿柵に沿った踏跡は、軟らかくて少々歩きにくい。ブナの芽吹きが目立つようになると、地面もシマって、大分歩きやすくなる。順調に登って、高度を稼ぐ。

 林床のバイケイソウが多くなって来ると、そろそろ最後の急斜面が近い。急斜面では、踏跡は不明瞭で、足元は崩れやすく登りにくい。急斜面の最終段階は、明るい草地であり、バイケイソウが多い。鹿柵が見えてくれば、蛭ヶ岳山荘も見え、あと少しの登りである。この急斜面を下るときには、蛭ヶ岳山荘から、鹿柵の左側沿いに下り、そのまま「御成マット」のプレートに従って下ると、左に寄り過ぎるので、気持少し右へ修正して下るのが良いだろう。

 蛭ヶ岳山頂では、富士山も雲から首から上を出している。眺めが良いところで、昼食を摂る。先程からヘリが飛んでいたのは、檜洞丸への稜線で、転落事故があったため、と判った。今度は、姫次へと縦走する。蛭ヶ岳北面では、意外と風が冷たく、木々の芽吹きはまだ僅かだ。歩きにくい階段が続き、更に、木製の立派な階段が続く。これから解放されると、日当たりの良い縦走路を行く。

 やがて、落葉樹林帯の道となる。マムシグサと思われる花を、よく見掛ける。鹿が数頭、僅かな草を、食べている。丹沢の鹿は、人をあまり怖れない。二十年以上前に、すうじいがお茶をご馳走になった原小屋山荘は、既に倒壊し、草地となって、鹿が一頭佇む。姫次まで登り返すと、ベンチがあって、蛭ヶ岳が望まれる。富士山は、既に雲の中だ。5、6分歩くと、「鳥屋造林組合」の看板があり、榛ノ木丸分岐の目印となっている。低い笹の中に、踏跡が続く。

 榛ノ木丸までは、「鳥屋造林組合」の白い看板、テープ、境界の杭などが、踏跡と共に、導いてくれる。榛ノ木丸直前は、左側が大崩壊した場所があるので、要注意だ。榛ノ木丸から先の踏跡は、二つが使えそうだ。一つは、1292Pを経て、東北東尾根を下り、魚止橋近くの林道ヘアピンに出るコース。もう一つは、南東尾根を下って、伝道の作業小屋近くに出るコース。後者は、最近のネット情報によると、かなり使えるとのことらしい。

 二つのコースいずれにも、テープによるマーキングがあるようだったが、今回は、情報のより少ない、東北東尾根のコースを辿った。この季節、踏跡は意外と明瞭だが、笹などが生い茂るようになると結構大変かもしれない。

 かなりの急降下が続く。途中、ラン科の腐生植物らしいものを、幾つか見掛けた。かなり下ってから、尾根がハッキリしない急斜面で、迷いやすいところがある。崩れやすいので、踏跡が残らないのだろう。その下には杉の造林帯があり、その左端に沿って下ると、今度は杉林の中が、枝打ちされた枝で埋まっていて、踏跡も不明で歩きにくい。これを下ると、尾根が痩せ、右下に林道ヘアピンが見える。

 林道に降り立って、ホッとする。今度、榛ノ木丸から下る時には、南東尾根にしようと、密かに決意する。魚止橋の車までは、すぐである。

アルバム

水量豊富な雷滝
右岸の巻き道から雷滝
この巻き道から市原新道に合流する
市原新道最上部にて
市原新道最上部にて
蛭ヶ岳山荘が見えてきた
蛭ヶ岳山頂にて
F君と富士山
蛭ヶ岳から檜洞丸
蛭ヶ岳から大室山
ちょっとピンボケだけど
マムシグサ?
桜の花
原小屋山荘跡で見掛けた鹿
丹沢の鹿は人見知りしない
桜の花
姫次から蛭ヶ岳
姫次先の榛ノ木丸分岐
「鳥屋造林組合」の白い看板が目印
榛ノ木丸にてF君
北東尾根を下ると
こんな感じの急な尾根道が続く
最下部が悪く、道をなしていない
ナントカチドリ?
ラン科の腐生植物のようだ
ご存知の方、教えて下さいな
新緑が美しい

MR441 早戸川原小屋沢・榛ノ木丸'02-05

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