立山・山岳スキー(北ア)

date 1988/5/1-5 
コース 室堂〜一ノ越〜東一ノ越〜タンボ平滑降〜黒部湖畔〜黒部湖駅=室堂〜雷鳥平(泊)〜一ノ越〜御山谷滑降〜東一ノ越〜タンボ平滑降〜黒部湖畔〜黒部湖駅=室堂〜雷鳥平(泊)〜大走り〜真砂岳南コル〜内蔵助カール滑降〜内蔵助平〜黒部ダム〜黒部湖駅=室堂〜雷鳥平(泊)〜別山乗越下〜雷鳥沢滑降〜雷鳥平(泊)〜一ノ越〜雄山〜一ノ越〜御山谷滑降〜黒部湖畔〜黒部ダム駅
実働 第1日:3h15m、第2日:4h05m、第3日:5h50m、第4日:2h10m、第5日:5h50m、計:21h10m。
メンバー 某山岳部合宿・すうじい(OB)
概要 雷鳥平ベースで立山山岳スキー合宿、タンボ平、御山谷・タンボ平、内蔵之助谷、雷鳥沢、雄山登山・御山谷。
行程 →:ツボ足、:シール、**:アイゼン、:スキー、\\:藪漕ぎ、交通機関:=

【5月1日】 晴
 立山8:47=美女平9:40=10:35室堂12:3013:35一ノ越13:5514:05休14:10→14:25東一ノ越14:3515:00黒部平駅下15:2015:50黒部湖畔遊歩道15:55→16:15黒部湖駅16:35=17:26室堂17:45→18:15雷鳥平(泊)

【5月2日】 雨のち晴
 雷鳥平11:0012:35一ノ越12:5013:05御山谷カール尻13:1013:40トラバース道13:50→14:10東一ノ越14:2514:50黒部平駅下15:0515:20黒部湖畔遊歩道15:30→15:40黒部湖駅15:50=16:40室堂16:50→17:25雷鳥平(泊)

【5月3日】 快晴のち曇
 雷鳥平5:556:50休6:557:55休8:20**8:30真砂岳南コル8:509:05尾根9:209:45内蔵助平10:0010:45 1300M付近10:50→11:10内蔵助谷出合11:25→12:05黒四ダム下12:20→12:55黒部ダム駅13:05→13:25黒部湖駅13:40=室堂14:30→14:55雷鳥平(泊)

【5月4日】 ガス時々雨
 雷鳥平11:0511:10休11:20**13:00別山乗越下13:2513:50雷鳥平(泊)

【5月5日】 曇のち晴
 雷鳥平6:007:15休7:25**8:20一ノ越8:35**9:30雄山9:35**10:00一ノ越10:2510:40御山谷カール尻10:4511:15 1500M付近11:2511:45黒部湖畔遊歩道12:00→12:35営林署管理所12:50→13:10かんぱ谷橋13:45→14:05黒部ダム駅14:33=14:50扇沢14:55=15:25大町15:52=
記録  '83年GWの爺ヶ岳稜線から見た立山タンボ平、いつかはあそこを滑ってやろう、と思い続けてきたのであった。某山岳部の立山スキー合宿に、OBとして参加することになった。

【5月1日】 晴
 夜行列車を利用して、富山経由でアルペンルートに入る。室堂からミクリガ池方面へ少し行った辺りに、テント等をデポする。天気が良いので、昼過ぎから1本滑ることにする。

 シールを着けて、一ノ越へと登る。シールを外し、トラバース気味に滑降して、途中からスキーを担いで、東一ノ越へと向かう。東一ノ越からタンボ平を見下ろすと、凄い急斜面に見える。ここの滑り出しは、とても緊張する。硬くはないが、ターンし辛い雪で、快適とは言い難い。それでも、滑り込めば、大斜面を堪能できる。

 黒部平駅下付近で休憩後、傾斜の緩くなった林間を滑降して、黒部湖畔の遊歩道のトレースに出る。10分ほどスキーを担いで、黒部湖駅へと辿り着く。

 ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継いで、室堂に戻る。デポしたテントを、キャンプ指定地の雷鳥平まで移動する。

【5月2日】 雨のち晴
 この日は、朝から雨で、朝のうちは停滞とする。昼近くなって、天候が回復してきたので、御山谷を滑ろう。雷鳥平のベースキャンプから、1時間半のシール登高で、一ノ越に至る。御山谷カールに滑り込み、8ミリビデオカメラで撮影しながら、カール尻まで滑降する。

 シールを貼り、トラバース道まで登り返して、東一ノ越に至る。タンボ平を滑降して、黒部湖畔に至り、黒部湖駅から室堂へ戻る。

【5月3日】 快晴のち曇
 この日は好天予想だったので、早朝から大走りを登って、内蔵助谷滑降へと向かう。大走り上部で、シールからアイゼンに換え、真砂岳南コルに至る。ここで、シールを外し、内蔵助カールに滑り込む。快適な大斜面だ。

 カール尻から下の谷には、滝があるようなので、これを避けて右岸の小尾根に乗る。小尾根の右手の雪壁を偵察する。標高差300Mほどの急斜面が続くが、雪質はザラメ状で硬くはなく、ターンも何とかなりそうだ。転倒しなければ、雪崩も起きないだろう。安全そうな2050M付近の台地状を集合地点と定め、各自滑降開始。

 全員、無事に急斜面をクリアして、一旦台地状に集合し、傾斜の緩くなった広い谷の左岸を、内蔵助平へと向かう。次第に、スキーが滑らなくなる。内蔵助平で小休した後、内蔵助谷右岸沿いを、スキーで歩く。内蔵助谷出合の少し手前の1300M付近で、スキーを担ぐ。

 内蔵助谷出合から40分で、黒四ダム下に至る。最後の階段登りに備えて、休憩しよう。30分あまりの階段登りに耐え、黒部ダム駅に至る。黒四ダム上を歩いて、黒部湖駅から室堂へ戻る。

【5月4日】 ガス時々雨
 天気が良くないので、雷鳥沢を目指す。ツボ足もしくはアイゼンで、黙々と登り、別山乗越下でシールを外す。雷鳥沢を滑降して、雷鳥平のベースに戻る。

【5月5日】 曇のち晴
 最終日、撤収して、シールで一ノ越へと登る。雄山西面の硬雪急斜面で、滑落する者もいて、途中からアイゼンに換える。一ノ越に荷物をデポし、アイゼンで雄山を目指す。

 今回の合宿で、唯一のピークである。夏は神社の木戸を通らねばならないが、この時期は黒部側の雪を踏んで、木戸を通らずに雄山山頂に立つ。曇天ではあるが、結構な展望が得られた。

 一ノ越に戻り、荷を担いで、御山谷カールへと滑り込む。カール尻から、そのまま御山谷沿いに滑降して行く。1500M付近まで下ると、傾斜が緩いので滑らなくなり、小休する。スキーのまま歩いて、黒部湖畔遊歩道に出る。

 ここからは、スキーを担いでツボ足で行く。営林署管理所、かんぱ谷橋を経て、黒四ダムに至る。いつの間にか、カラリと晴れ渡り、峰々が眩しく展望される。雄山山頂で、この展望を得たかった。ダムの上を歩いて、黒部ダム駅に至る。

 アルペンルートで、扇沢から大町・松本経由で、帰京する。

概念図(工事中)

アルバム第一日:タンボ平滑降

アルバム第二日:御山谷カール・タンボ平滑降

アルバム第三日:内蔵助谷滑降

アルバム第五日:雄山・御山谷滑降・下山

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