只見川恋ノ岐川・平ヶ岳(奥只見)
date | 1982/08/13-16 曇、雨 |
コース | 尾瀬口〜恋ノ岐橋〜恋ノ岐川溯行〜1870M枝沢〜姫ノ池〜平ヶ岳〜姫ノ池〜白沢水場〜台倉山〜下台倉山〜平ヶ岳入口 |
実働 | 第一日:4h25m、第二日:9h、第三日:7h、第四日:3h02m、計:20h27m。 |
メンバー | すうじい、他1名 |
概要 | 渓流岩魚、山頂湿原。 |
行程 | =:バス・鉄道。船、→:山道、→:溯行、\\:藪漕ぎまたは詰め 【8月13日】 快晴 小出4:33=銀山平=奥只見ダム7:50=8:30尾瀬口8:40→9:50=恋ノ岐橋10:10→10:25休憩10:45→溯行開始11:10→13:45 930M枝沢出合15:00→15:10清水沢出合手前BP(泊) 【8月14日】 快晴 BP 7:15→三角沢出合9:33→10:55 1180M枝沢出合11:35→オホコ沢出合14:07→15:55 1450M付近小滝大釜17:05→18:05大曲り先1495M枝沢出合BP(泊) 【8月15日】 曇のち雨 BP 7:45→8:10 1520M付近9:10→9:30 1530M枝沢出合先10:25→11:00 1570M枝沢出合先11:10→1650M枝沢出合12:10→1680M二俣12:30→1870M枝沢出合14:10→14:25\\稜線14:35→15:00姫ノ池15:10→15:40平ヶ岳15:50→姫ノ池16:15→17:10白沢水場BP(泊) 【8月16日】 雨時々曇 BP 6:55→7:35台倉水場7:45→台倉山8:05→8:50尾根下降点9:05→10:22平ヶ岳入口10:35=11:10御池13:10=16:30新藤原17:20=19:45北千住 |
記録 | 平ヶ岳。その名の通り、平らな山頂に広がる湿原。この山は、決して登山口から日帰り出来る山であって欲しくないし、ましてや、中ノ岐林道を車で入って、3-4時間で登れる山に甘んじてはならないと思う。 大水上山方面から長い利根水源ん山脈を辿り、或いは至仏山から濃いスズタケを分けて至るべき山である。そしてまた、奥利根の水長沢、奥只見の各支流を溯って出るべき頂なのだ。 今回は、イワナ釣りも兼ねて、入門向きの恋ノ岐川に入った。台風に怯えつつも、イワナ釣りと味覚、無人の平ヶ岳を楽しめた。 【8月13日】 快晴 高崎行の最終は、意外に混んでいない。越後水無川真ノ沢へ行く仲間のパーティも同じ列車であった。高崎にて、先発の長岡行に追い付く。小出から奥只見行きの始発バスに乗るが、運転手の勘違いのアドバイスに騙されて、銀山平で降ろされ、タクシーで奥只見ダムまで行く。 銀山湖の船で、尾瀬口に至る。他の乗客は、沼山峠行のバスに乗り、我々はギンギラの陽光を浴びつつ、国道と言う名の林道を、恋ノ岐橋目指して歩き出す。2/3の行程を歩き、峠を越えてタルンでいると、清四郎小屋の軽トラックに拾われ、恋ノ岐橋まで乗せてもらえた。 恋ノ岐橋から恋ノ岐川左岸の踏跡を辿って行くと、やがて川へと下る踏跡が分かれ、右岸へとケーブル、ロープが張ってある。ここから入渓する。小滝の釜を右岸から巻くと、明瞭な踏跡に出るので、しばらくこれを辿る。 二つ目の枝沢を横切ると、踏跡は登って行くので、この枝沢を下降して、出合の3mほどの滝をクライムダウンする。930M枝沢出合先の4m滝の釜で、釣りを試みる。最初に釣上げた尺イワナは、取込みに失敗して、岩の上を跳ねて釜へ脱出。しかし、再度挑み、20cm物を釣上げ、即野ジメしてエラワタを取り除く。 清水沢出合手前の右岸に、砂地のサイトがあったので、少し早いが行動を打切り、焚火の準備をする。焚火で飯を炊き、イワナを塩焼きにする。重荷の原因である豊富な食糧で、八宝菜をこさえて満足。快適な泊りとなる。 【8月14日】 快晴 清水沢を左に見送って、ナメと釜がしばらく連続する。6x10mナメ滝、インゼル状ナメ滝を越え、沢が右に屈曲すると、5m2条滝だ。左壁のカンテをトラバースし、奥のオーバーハングした凹角状を苦労してトラバースして越える。 滝上で小休止した後、右岸から10m滝で落合う(1:5)の枝沢を横目に、幅広5m2状滝を越す。少し行くと、ちょっとしたゴルジュが続き、トロ・釜が連続する。ヘツリの技術が物を言うところだ。左岸から三角沢、右岸から熊ノ沢を迎えた後、沢が左に屈曲する所に8x15mのナメ滝がある。 ミョウカン山に突き上げる1180M左岸枝沢出合先の釜で、釣り糸を垂れるが釣果無し。この先の小釜の巻の際中、転倒して竿を折る。釣りも、もはやこれまでか?幅広で正面からは黒く見える滝が幾つかあるが、これは黒い苔が生えているもので、上に立てば黄白色の花崗岩と思しき岩で出来ている。 3x5mナメ滝の大釜は、底が白っぽく明るいが、中央で大イワナが数尾、巴型に回転するではないか。しかし、先を急ぐことにする。川原場をしばらく進むと、4段15mの連瀑となる。楽しく越える。 やがて右岸からオホコ沢が(1:3)で出合うと、本流の水量はぐっと減り、ナメが連続する平流風となる。1450M付近の小滝大釜で、折れた竿をガムテープで修理して、糸を垂らすと、28cmが掛かる。腹を開くと、白い精巣の雄で、胃の中には黒っぽい羽虫がギッシリ詰まっている。納竿して、先を急ぐ。 左壁のトラバースがいやらしい滝が2-3あるが、無事通過する。大曲の大きな屈曲を抜け出すと、右岸から1495M枝沢が出合い、沢は再び平流になる。午後6時を過ぎているので、少し先を見てから出合に戻り、なんとかサイトをこさえてツェルトを張る。 今宵は、つくねと野菜のうま煮風、そしてイワナ汁が最高に美味だ。 【8月15日】 曇のち雨 出合から少し行った釜に、さっそくイワナが姿を見せる。朝早く、ツェルトの」横を通り過ぎた、5人パーティの笛の音も、聞こえなくなり、「今日は、稜線から平ヶ岳だぞ」と先を急ぐ。しかし、1520M付近の小滝の釜にイワナの姿を見ると、やはり釣り糸を垂れてしまい、1時間のロス。 1530M左岸枝沢出合先の4m滝の釜で、再び竿を出す。20cmを1尾釣上げ、相棒と交代。すると丸太のような黒い40cm級の大物が、スーッと寄って来て、餌を飲み込み、いとも簡単にハリスを切って姿を消す。新しいハリスを付け、相棒は20cmを釣上げl満足げだ。 軽装の2人パーティが現れ、ヒョイヒョイと滝を越えて猿。3日連続でイワナを味わえるぞ。エラワタ血合を除き、先へ進む。 右岸から(1:3)の枝沢を迎え、少し行くと、ゴルジュの奥が突き当たりになり、左右からそれぞれ7m滝、5m滝フェース状が(10:1)で落合う。1570M左岸枝沢出合である。左壁を斜上して、7m滝を越える。どうやら魚止らしく、この先イワナは姿を消す。 何度か左岸を小さく巻き、小釜をへつり、やがて右岸から(1:5)の1650M枝沢が出合う。出合の先に赤土のガレがあり、これが「ゆ」先輩たちの利用した枝沢らしい。4mトヨ状を越えて行くと、地形図に雪渓記号のある1680M二俣に至る。 雪は全く残っておらず、明るく開けた草地である。右前方には、明るいレンガ色の10m滝があり、2人パーティが下降してきた。左の本流にも、小滝、5m滝と、明るいレンガ色の滝がある。この先にある筈の大ナメ滝への期待を胸に、小滝を幾つか越すと、3段8mナメ滝があり、その上にもナメ滝が連続しているのが垣間見える。 これが大ナメ滝入口の3段8mだ。これを越すと、幅広いナメ滝の岩盤が現れ、ずっと上の方まで続いている。上部で傾斜の強い所を右から越すと、最上部は幅が狭くなりトヨ状となる。ここまで、50mほどのナメ滝である。 当初の予定では、稜線へ最短の1800M右岸枝沢を溯る筈だったが、これが藪っぽく、出合も滝となっており、ややこしいので、5mトヨ状を越えて先へ進む。登れない5m滝を、右岸のルンゼから巻く。 雨と風が強くなってくる。4mナメ滝の手前に草地があったので、雨具を着て、行動食を頬張る。時折陽の射す風雨は、明らかに台風の影響だ。10分ほど先へ行くと、右岸から(1:3)の枝沢が出合う。1870M右岸枝沢で、踏まれた様子もあり、これを利用する。 泥ナメをしばらく辿ると、涸れ窪状になる。南へ向けてネマガリタケを10分ほど漕げば、稜線の登山道に飛び出る。さっそく、平ヶ岳目指し、姫ノ池へ向かう。振り返ると、台倉山を跨いで、二重の虹の端が懸かっている。 姫ノ池にザックをデポして、平ヶ岳へ登れば、樹林を抜けた途端に、ビュービューの風にあおられる。台風を恐れて、皆早々に下山したらしく、平らな山頂には誰もいない。湿原の花はやや乏しいが、雰囲気を満喫し、3年前の越後駒〜平ヶ岳〜至仏縦走を回想する。 木道の上から吹き落されそうになりながら、山頂を後にする。姫ノ池でザックを背負い、強風を恐れて、そそくさと下降して行く。1Pで白沢水場のサイトに到着。予想以上に快適そうだ。深い樹林に覆われて、風の影響が殆ど無いのが嬉しい。 ブヨが多いのが難点だが、蚊取り線香を少し焚くと、てきめんにツェルトに入って来なくなる。今宵もイワナ汁を味わう。夜10時の天気図に、ビックリした記憶がある。 【8月16日】 雨時々曇 台倉水場まで1P。台倉山を越えると、ダラダラの稜線歩きとなる。第一便のバスが、御池方面から尾瀬口方面へとやってくるのが目に入り、少々安心する。下台倉山の先の尾根下降点で、2P目を切る。 ここから痩せ尾根の急降下だが、時折陽が射して、うだるような暑さである。沼山峠行第二便に間に合うべく、頑張って下る。3P目は、ややロングになったが、バスに間に合った。 御池で下車すると、鬼怒川温泉行は2時間の待合せ。アサリの缶詰を開け、アサリ汁をこさえて飲む。美味。鬼怒川温泉行バスに乗っているうち、雨は再び本降りになる。バスに揺られて、少々気分が悪くなる。新藤原駅でも、1時間弱の待合せ。寒い。下今市で日光発に乗り換えるが、割と空いていて座れた。 交通機関が、台風の被害を受けなかったのは、幸運だった。中央線・信越線などはかなり動かなかったようだ。行動食の残りを片付けながら、帰京する。 |
概念図
溯行図
恋ノ岐川溯行図1
恋ノ岐川溯行図2
アルバム
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清水沢出合手前のサイトにて |
5m2条滝かな | ![]() |
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姫ノ池付近にて | ![]() |
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