1487独標尾根・米子頭山・米子沢滑降(上越巻機)

MR162 1487独標尾根・米子頭山・米子沢滑降(上越巻機)

date 1983/3/19-20 
コース 清水〜山小屋〜1487独標〜1820P北肩〜米子頭山南峰〜1646コル〜米子沢滑降〜米子橋〜山小屋〜清水
実働 5h15m。
メンバー Ad君、Yk君、Ko君、Ma君、すうじい
概要 知人達の卒業記念山行に便乗。小屋に宿泊、純白の巻機を見ながら、快晴の春スキー。
行程 →:ツボ足、:シール、**:アイゼン、:スキー
【3月19日】 快晴
越後湯沢19:26=19:47六日町=(Taxi)=清水WV山小屋(泊)

【3月20日】 快晴
山小屋7:107:50→8:15休8:50→9:10休9:20→10:40休11:10→11:50 1820P北肩12:15→米子頭山南峰12:40→12:45南峰北肩13:001646コル13:15米子橋14:0014:10 山小屋(スキー大会)17:0017:10清水17:20=六日町
記録  神楽峰〜雁ヶ峰のスキー行が順調にゆき、巻機へ転戦する。日曜の井戸壁はかなりの人出であったが、我々のルートには人がいなかったのが嬉しい。知人達にとっては、さすがホームグラウンド。なかなか渋いコースであった。上越国境稜線の雪庇の連続、利根源流の雪布団。春の陽光に輝く、白銀の峰々と谷は、我々の心を限りなく魅了した。

【3月19日】 快晴
 六日町からタクシーで清水へ。民宿「雲天」に挨拶して、山小屋へ向かう。すぐにシールを着け、トレースを追えば、やがて山小屋へ至る。そこには、OBが大勢いた。カイコ棚にて寝る。夜中に、Ma君らが到着。

【3月20日】 快晴
 6時少し前に起床し、Ad君と共に朝食準備。ペミカン入りラーメンを食べる。

 Ad君、Yk君、Ko君、すうじいの四人で出発。小屋から東へ、雪原をシールで進み、沢を渡って、1487独標尾根末端近くの急な樹林帯を登る。すぐに板を外し、ツボ足で直登するが、ズボるので苦しい。昨夜寒くて眠れなかったので、フラフラとバランスが悪い。

 少し傾斜が緩くなって、再びシールに換える。全くの快晴で暑い。雪の状態がややイヤらしい急登で、板を外し、モタモタやっていると、Ma君が元気に追い付く。貼付シールの威力を発揮して、彼はシールのままエッジを効かせて登って行く。

 大源太山が格好良く見える、高さの限界あたりで、写真を撮る。ここからMa君も板を担ぐ。暑い暑い。やがて尾根は大斜面に吸収され、急な雪壁をキックステップで登って行く。すうじい体力負けして、大幅に遅れる。やっと稜線に出ると、皆は並んで、利根源流の山々を見渡している。今までの苦闘を忘れさせる大展望だ。

 米子頭山南峰まで、ツボ足で縦走するが、雪庇と腐れ雪のシュルントもどきに、苦労させられる。南峰北肩でスキーを履き、北峰の西側をトラバースし、クラストした斜面を滑走して、1646コルまで下る。正面に巻機山が純白の雪布団を被って、美味しそうな姿を見せている。Yk君が大ギャップで転倒し、膝を痛める。

 1646コルに突き上げる米子沢左岸枝沢を、その左岸側の斜面から滑降し、沢床へと下る。平均斜度31度の急斜面は、夏には連瀑になっているあたりであろうか。この急斜面の谷底を滑降し、本流へと下って行く。ナメ沢出合ぐらいまでは、わりと傾斜があるが、それより下流では、腐れ雪と緩い勾配とで、殆ど直滑降で行く。

 やがて米子橋まで下りきり、山小屋に戻る。その後、小屋のスキー大会に飛び入り参加し、充実した一日となった。   

アルバム(ブログ)
アルバム1:1487独標尾根〜1820P
アルバム2:米子頭山〜米子沢滑降

MR161_ 神楽峰・雁ヶ峰スキー(上信越)'83-03

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