奥白根山偵察(日光)

date 1982/11/20-21 
コース 湯元〜湯場見平〜中ツ曽根〜五色山〜五色沼〜避難小屋〜奥白根山〜2385P〜2360P〜避難小屋下降点〜2360P〜避難小屋〜前白根山〜2325P〜天狗平〜白根沢下降〜国体コース〜湯元スキー場〜湯元
実働 第1日:6h15m、第2日:7h30m、計:13h45m。
メンバー すうじい(単独)
概要 山頂〜東南東平坦コルへの深雪滑降、天狗平から白根沢急滑降。
行程 →:登山道・踏跡、\\:藪漕ぎ・踏跡不明、:沢、=:交通機関

【11月19日】
北千住19:36=22:09東武日光駅(駅寝)

【11月20日】 晴一時ガス
東武日光6:20=湯元7:25→7:45中ツ曽根登山口8:05→湯場見平9:50→11:30国境平11:40→12:30五色山12:35→五色沼南岸14:10→14:15五色沼東岸(泊)

【11月21日】 快晴
五色沼東岸7:45→避難小屋8:30→9:40奥白根山10:10→11:10避難小屋11:25\\2385P 12:15→稜線小屋12:50→避難小屋下降点12:53→2360P 12:59\\13:05避難小屋13:25→前白根山13:55→天狗平14:30\\白根沢に入る14:40\\国体コースへ逃げる15:35→16:20湯元16:50=17:50東武日光18:55=北千住
装備 革登山靴、ピッケル、アイゼン、ヤッケ上下、ツェルト幕営用具一式
記録  東京から手軽に行ける冬山として、日光奥白根山の存在は大きい。そしてアイゼンの領域以外の冬山は、雪さえあれば、これ全てスキーの領域と言える。したがって、雪が十分にあれば、この山域は素晴らしいフィールドとなるであろう。昨シーズンのスキー山行は、東北中心であったが、今シーズンは、関東周辺にも入って行きたいと考え、先ずはこの山域の偵察を行った。

【11月19日】
 北千住19:36発の新栃木行は、最終東武日光行に接続。駅前のベンチで寝る。

【11月20日】 晴一時ガス
 始発バスで、湯元へ。中ツ曽根の登りは、湯場見平までも夏道を行く。ビニテ(ビニールテープ)の消費が甚だしく、やや不安となる。湯元スキー場から直接湯場見平まで登るというのは、地形図からも窺われるように、ほぼ不可能のようだ。

 湯場見平からの中ツ曽根は、シール登高が快適そうだ。冬は、五色山から西へ派生する尾根を下り、適当な所から南側の斜面を下って、五色沼へ下ることになろう。今回は、夏道を下って、五色沼西岸に至る。

 南岸まで来ると、どこぞの大学山岳部が、「雪訓」目的で幕営している。雪は全く無くて、同情してしまう。尤も、霧氷の白い華が、枯枝に一面に咲いて美しい。水場の関係で、避難小屋泊をやめて、五色沼東岸にツェルトを張る。夕刻の五色沼は、メルヘン的な風景であった。

【11月21日】 快晴
 目覚めれば、ツェルトの内側に、薄氷が張っている。夜の間に、雪が若干積もったようだ。やや寝坊してしまったが、凍ったツェルトを畳んで、避難小屋までのマーキングを行う。そして、夏道沿いに、奥白根山頂まで登ることにしよう。例の山岳部の連中は、僅かな雪を求め、アイゼン・ピッケルを使うべく、未明発で奥白根をハントしたらしく、取付付近で擦れ違う。

 山頂で、本日日帰りのW-W隊と交信する。前白根付近とのことだった。山頂付近の地形の略図を作成した後、崖沿いの冬ルートを下る。避難小屋付近で、W-W隊と遭遇する。

 平坦地から2385Pへの尾根を登り、2360P、稜線小屋、避難小屋下降点まで偵察する。再び引き返し、2360Pの尾根を下る。

 避難小屋でW-W隊と合流し、夏道を通り、前白根を経て2325Pまで行動を共にする。ここで別れ、天狗平へと下り、窪地沿いに下って、白根沢に入る。雪でコンクリートされた浮き石を踏み、急峻な白根沢を下降する。

 1840M付近の左岸枝沢出合上に滝があり、左岸の藪を漕いで巻く。1800M付近で水が出始め、右岸をトラバース気味に下って逃げ、国体コースに出て、スキー場上部で、W-W隊と合流し、湯元へと下る。

 偵察用カメラの故障が、手痛かった。 

ルート概念図

山頂付近概念図

MR157_ 奥白根山スキー登山(日光)'83-02

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