大洞和名倉沢下流部溯行(奥秩父)

date 2013/10/13 晴
コース 和名倉沢下降点〜木橋〜和名倉沢下流部〜三階滝上〜下段道〜木橋〜和名倉沢下降点
実働 登り:4h15m、下り:1h20m、計:5h35m。
概要 木橋から入渓、三階滝上から下段道利用で戻る。
メンバー すうじい(単独)
行程 →:山道・踏跡、:溯行、\\:藪漕ぎ・不明瞭な踏跡、=:車
【10月13日】 晴
自宅3:10=6:10和名倉沢下降点6:45→7:10木橋7:30石津窪出合9:059:15弁天滝9:35\\巻き終わり9:4010:57氷谷出合11:3011:55 6m左壁12:1012:20 6x8m右壁12:3712:45三階滝上下段道入口13:25→14:23和名倉沢木橋14:28→14:50和名倉沢下降点15:00=15:20道の駅大滝温泉15:50=19:30自宅
使用装備 軽登山靴、渓流靴、ヘルメット、コンデジTG620、三脚、E-P2、ED9-18mmF4.5-6.3、携帯電話、GPS
不用装備 アイスハンマー、スリング
記録  和名倉沢は、いつも左岸下段道を利用して、三階滝上で入渓しており、下流部は溯行したことがない。今回は、木橋から三階滝上までの下流部を溯行してみた。

【10月13日】 晴
 大洞林道・三峰道路分岐近くの和名倉沢下降点に路肩駐車し、大洞へと下降する。吊橋で本流を渡り、和名倉沢左岸へと杣道を辿る。和名倉沢に懸かる木橋を渡り、溯行準備をしよう。

 樹林に囲まれ、薄暗い和名倉沢を溯行開始する。しばらく平凡な流れが続くが、鬱蒼とした森の中の自然な雰囲気は感じられる。3mインゼル状2条トヨは、右壁をトラバース気味に落口へと登る。右岸にカレスラブルンゼを見ながら、トヨナメ帯を右に曲がると、連瀑帯入口となる。

 入口の小滝を越え、2段6mトヨナメ滝の左を登る。続く小滝幅広の奥に見える3x6m滑滝は、左壁を登る。ワイヤーが残念な6m大釜は、右岸を小さく巻いたが、後続パーティは、右壁を登っていた。その上の、大岩が塞ぐ5m滝を撮影している間に、後続5人パーティに先行してもらう。ここは、フリクションを効かせて、左壁を登る。

 5m滝を越えると、左岸から石津窪が出合い、さらに少し行くと、大きな釜を持つ弁天滝12mが現れる。三脚を立てて撮影後、左岸のガレルンゼを登り、巻道に入る。左岸巻道は、上流側をしばらくトラバース後、沢に降り立つ。

 右岸からガレが押し出している5m逆くの字滝は、ガレ斜面を横断して左から越える。滝の上には、5x10mS字滑が続いている。これを過ぎると、沢は平流となり、穏やかな川原が続く。2段3m石滝を越え、右岸から枝沢が出合うと、大釜を持つ6m直瀑となる。

 先行パーティは、右岸に取り付いていたようだが、左岸の小尾根に取り付けば、踏跡が付いている。6m直瀑の先は再びゴーロとなり、左岸から枝沢が出合う。沢が右に曲がると、奥に小滝・4m滝が見える。小滝2条と続く4m滝を越えると、小滑滝が連続する。

 滑滝連続帯の階段状滑滝を、快適に越えて行くと、右岸から、(1:3)ほどの水量比で、氷谷が2段18m滝を懸けて出合う。水量は少な目だが、立派な滝なので、三脚を立てよう。丁度逆光になって撮影しづらいが、上段10m・下段8mスダレ状となっている。

 氷谷出合を過ぎ、和名倉沢本流は3x6m滝を懸ける。続いて、釜を持つ3mトヨナメ。沢が右に曲がって、細長淵の奥に小滝トヨナメ。これを越えると、沢は左に折れて、三階滝が現れる。

 三階滝最初の滝は、4x6トヨナメ2条U字。左岸斜面を、トラバース気味に越える。続く6m滑滝は、美しいので三脚を立てた後、左壁を登って落口に出る。さらに、6x8m上ナメでも三脚を立て、右壁を登って越える。最後の小滑滝を過ぎると、見覚えのあるゴーロに出る。本日の溯行終了点である、和名倉左岸下段道終点だ。

 ここで、靴を履き替える。行動食を腹に入れ、水分を補給後、下段道を辿る。三階滝付近の下段道は、不安定で荒れている。小尾根を回り込む辺りから、道は少し安定して来る。枝沢を横断し、山ノ神の「バス停」に至る。演習林「バス停」脇の小尾根上には、山ノ神が祀られている。

 山ノ神を過ぎると、道はジグを切って、一段下がり、再びトラバースを続ける。石津窪横断点は、荒れた伏流ゴーロとなっており、踏跡が不明瞭だ。杉の植林帯で下段道が中段道と合流すると、ヌタ場横に小屋掛けがある。

 小屋掛けから、杉林を斜めに下って行くと、最後はジグを切りながら、和名倉沢沿いに出る。間もなく、今朝方入渓した木橋に至る。木橋を渡った後も、道は細く不安定で、最後まで油断出来ない。吊橋で大洞本流を渡り、車道まで登り返して車に戻る。

GPS軌跡

溯行図

アルバム

大洞本流に懸かる吊橋を渡る
木橋入渓点
溯行開始
岩の上の六本木
3mインゼル状2条
連瀑帯入口
2段6m
小滝幅広
3x6m滑滝
6m大釜は右岸を巻く
5m大岩滝、水流沿いはツルツルだ
5人パーティに続き、左壁を登る
石津窪出合
弁天滝12m
弁天滝12m
弁天滝12m
弁天滝は、左岸ガレルンゼを登って巻く
弁天滝左岸巻き途中から、滝落口上流側を俯瞰
5m逆くの字
5m逆くの字
5x10mS字滑
6m直瀑大釜
小滝・4mが奥に見える
小滝・4m
階段状滑滝
氷谷出合滝2段18m
氷谷出合滝2段18m
3x6m
3mトヨナメ
細長淵
4x6トヨナメ2条U字
6m滑滝
6x8m上ナメ
小滑滝
三階滝俯瞰
溯行終了点
演習林バス停
山ノ神
石津窪横断点
中・下段分岐小屋掛
木橋入渓点

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