松木川小足沢大滝見物・下部ゴルジュ下降(足尾)

【注意!】小足沢右岸尾根は、踏跡不明の藪岩稜で、ルート取りを誤ると立ち往生します。
      下降ルートも危険が一杯です。ゴルジュ下部下降も懸垂が必要です。

date 2012/6/24 晴のち曇
コース 銅親水公園〜松木川〜小足沢右岸尾根〜大滝下降点〜大滝下〜小足沢出合〜松木川〜銅親水公園
実働 往き:3h10m、帰り:2h15m、計:5h25m。
概要 小足沢右岸藪岩尾根を登り、大滝下へ、さらにゴルジュ下部を下降して出合へ。
メンバー のじやん、ふたちゃん、すうじい
行程 →:作業道・踏跡、\\:藪漕ぎ・踏跡不明、:溯行、=:車
【6月24日】 晴のち曇
自宅0:15=3:00銅親水公園5:25=(自転車)=大ナギ沢6:00→6:30丹平治沢6:35→ウメコバ沢7:057:35小足沢出合8:20\\下降点9:35\\10:00大滝下11:4012:25 20m滝下12:3512:50小足沢出合13:15→14:15丹平治沢14:25→14:50大ナギ沢15:00=(自転車)=15:15銅親水公園16:00=16:40水沼温泉(入浴)17:35=20:40自宅
使用装備 渓流靴、ヘルメット、アイスハンマー、ハーネス、8環、シュリンゲ、カラビナ、8mmx30mザイル2本、赤ビニテ、μ725SW、GPS、E-1、三脚、12-60mmF2.8-4、7-14mmF4
不用装備 ハーケン、8mmx20mザイル
記録  足尾山域で最大級の落差を誇る大滝として、一部のマニアの間で評判の、小足沢大滝を見物に出掛けた。最短時間での到達・帰還を目指し、大滝経験者:のじやんを隊長とするチームが、急遽編成されたのだった。

【6月24日】 晴のち曇
 足尾の銅親水公園に集合し、5時半前にチャリで出発する。三川堰堤上の河原を左手に見ながら、松木川林道を走る。旧松木村集落跡を通り、大ナギ沢手前でチャリをデポ。大ナギ沢のゴーロを横断して、荒れた林道を歩く。対岸の山腹は、次第に露岩が増え、岩壁となってくる。

 丹平治沢に架かる丹平治橋で小休すれば、出合連瀑下部が望まれる。この先、ますます荒れ放題の林道跡を辿る。一旦川原に降りて、右岸を進み、ちょっとした徒渉をして、二段堰堤を左岸から越え、広大な広河原に出る。ウメコバ沢を横目に見て、先を急ぐ。

 やがて三沢出合となるが、すぐ先が小足沢出合なので、そこまで進む。小足沢に入ると、両岸が迫り、いきなりゴルジュとなっている。大釜を持つ小滝、続く4m滝、そして20m滝。小滝大釜手前の川原で、撮影と登攀準備の休憩をする。

 ここは、一旦出合まで戻り、右岸尾根に取り付く。予想に反し、意外と登り易い。しかし、途中からルートファインディングが難しくなる。岩壁下のバンド状に出て、右に向かったのが敗着だった。岩場に追い上げられて、厳しい所を登らされる。岩場からは、まさに足下に、小足沢出合の河原が見下ろせる。

 なんとか、岩場を脱出して、さらに登り続けると、やがて傾斜が緩んで、開けた肩状に出る。木枝越しに、大滝上段が見えた。肩状から痩せ尾根のコルへと向かい、下降ルンゼ右岸沿いを、立木を利用して急降下する。途中からルンゼに入り、やっと大滝正面草付斜面に出る。

 少し撮影したところで、滝壷左岸の飛沫が来ない場所に、荷物を置く。大滝から吹き寄せる飛沫が、かなり広範囲に広がっているので、レンズは水滴対策が必要だ。天気が良いこともあり、スローはほぼ断念し、絞りを開放気味にしておこう。結局、大滝下で1時間40分も粘ったのであった。

 さて、大滝からの帰還コースであるが、最速ルートである下部ゴルジュ下降を選択する。滑滝混じりの大岩ゴーロを、問題の20m滝落口へと向かう。20m滝の下降は、ハナから懸垂と決めていたが、いざ支点を捜すと、なかなか良いリスが無い。右岸岩壁に、「ここしかないでしょう」とばかりに、年季の入ったボルトが3本打込まれている。錆びてはいるが、効いてそうなので、シュリンゲを3本とビナを奉納して、30mザイルを2本繋ぐ。

 のじやん隊長、ふたちゃん、すうじいの順で、右岸岩壁を懸垂下降して、20m滝下に降り立つ。振り返れば、20m滝も立派な滝である。その下の4m滝も、右岸のブッシュを支点にして、トラバース気味に懸垂する。最後の小滝大釜は、泳いだ人もいたが、右岸をギリギリまでヘツり、腰までの濡れで通過。無事、出合の川原に出る。

 リラックスして、行動食を頬張る。少しでも乾かしておこうと、濡れモノを日なたに広げる。帰りに、松木沢出合滝を少し偵察する。ここの滝見は、かなり気合が必要そうだ。左岸枝沢連瀑も、水量があるためか、なかなか見事である。

 二段堰堤を左岸から巻き、右岸側の川原を少し歩く。左岸に戻って、荒れた林道に上がる。荒涼とした岩稜と涸れルンゼを過ぎ、やがて丹平治橋に至る。小休して、滝を遠望する。大ナギ沢まで戻れば、チャリに乗る。銅親水公園まで、下りのチャリは快適であった。

 帰り道は渡良瀬川沿いに南下し、水沼温泉駅で入浴後、またの機会を楽しみにしつつ二人と別れた。伊勢崎ICから、北関東道・関越道経由で帰宅する。

アルバム

三川堰堤上の河原
大ナギ沢
松木川右岸
松木川右岸
松木川右岸
松木川右岸
丹平治沢
丹平治沢
ウメコバ沢出合川原
ウメコバ沢
三沢
小足沢へ向かう
小足沢出合ゴルジュ
小足沢出合ゴルジュ
小足沢出合ゴルジュ
右岸尾根から俯瞰
右岸尾根肩から大滝
下降ルンゼ
大滝
大滝
大滝
大滝
大滝
大滝
大滝
大滝
大滝
大滝
下部ゴルジュ
20m滝左壁俯瞰
20m滝左壁下降
20m滝左壁下降
20m滝落口
20m滝
20m滝
20m滝
20m滝
出合ゴルジュ俯瞰
出合ゴルジュ
出合ゴルジュ
ウメコバ沢
松木川左岸枝沢連瀑
丹平治沢出合連瀑
丹平治沢出合上部
丹平治沢出合下部
銅親水公園
銅親水公園

の表紙へ
本館トップページへ