奥三界岳(阿寺)

date 2010/4/17 曇のち小雨のち晴
コース 夕森公園ゲート〜銅穴滝〜夕森田立林道〜昇竜滝〜林道終点〜奥三界岳〜林道終点〜昇竜滝〜夕森田立林道〜一ツ滝・アゼ滝見物〜銅穴滝〜夕森公園ゲート
実働 登り:4h15m、下り:2h20m、一ツ滝・アゼ滝見物:45m、計:7h20m
概要 夕森公園ゲートから季節外れ新雪の奥三界岳往復。
メンバー すうじい(単独)
行程 →:山道・踏跡、\\:トレース無し・藪漕ぎ・不明瞭な踏跡、=:車
【4月17日】 曇のち小雨のち晴
宿5:55=7:20夕森公園ゲート7:50→夕森田立林道9:13→10:30林道終点10:50→\\12:25奥三界岳13:05\\→13:55林道終点14:05→14:20昇竜滝14:25→下降点15:00→分岐15:27→15:45一ツ滝15:55→16:15アゼ滝16:20→分岐16:25→16:40銅穴滝16:45→17:00夕森公園ゲート17:10=20:15ハイランドしらびそ(泊)
使用装備 登山靴、ストック、μ725SW、E-1、ED12-60mmF2.8-4、テルモス、GPS
不用装備 アイゼン
記録

 当初は、中央アルプスの安平路山を狙っていたのだが、前日から積雪があり、悪路とされるアプローチと笹藪ラッセルの恐怖とから、より楽そうな奥三界岳へと変更したのであった。

【4月17日】 曇のち小雨のち晴
 夕森公園ゲートに到着して準備していると、車が1台と、バイクが1台現れ、それぞれ1名ずつ出発して行った。あとを追う。

 川上川右岸沿いの林道を歩いて行くと、右岸から落ちる枝沢に、忘麟滝が懸かる。ゲートから20分ほど歩くと、右岸の枝沢に、立派な銅穴滝20mが懸かる。コンデジでお茶を濁し、先を急ぐ。その先で、本流に懸かる吊橋を渡って、対岸を少し登ると、一ツ滝・アゼ滝への山道が分岐するが、滝見は帰りに寄ることにして、先を急ごう。先行する二人は、別の方面へ向かったようだ。

 上を走る夕森田立林道までは、樹林帯の急登が続く。小雨まで降り出して、泣きっ面に蜂だ。夕森田立林道に出ると、今度は林道歩きが続く。林道を歩くうちに、雨は止む。林道を歩くうち、堰堤の上に二重橋、そして昇竜滝が見えてくる。

 二重橋の下の橋を渡り、左へ分岐する支線に入れば、上の木橋を渡る。この木橋の上からは、昇竜滝が真正面に見物出来る。荒れた林道支線を辿って行くと、やがて小屋のある終点に至る。

 小屋で小休の後、小屋裏の階段に取り付く。針葉樹の植林帯に入ると、融け始めた雪がボタボタ落ちてきて、不快である。植林帯を抜け、開けた小尾根上を進み、やがて笹藪帯に切り開かれたトラバース道を右へと辿る。

 笹藪の中の源流の小沢に入り、ゴーロを溯る。標高差にして100Mほど溯った所で、この小沢を離れ、右手に斜上して、尾根に乗る。1708Pの北側を巻くように進み、背の高い樹林帯に入る。1690Mコル付近は、深い樹林で、融け始めた雪の塊が、頭上からバシャバシャ落下してくる。ひたすら耐えて、黙々と登ろう。登るにつれて、積雪は深くなる。

 大木の樹林帯を一旦出て、小さめの針葉樹を縫うような道になる。再び深い樹林帯に入り、ラッセルを続けながら、西へと進む。この辺り、地形がベチャンコなので、雪のある季節には、迷い易い所だ。やがて、山頂展望台が見えてくる。早速、登ってみよう。

 まだまだ雲が残っているので、展望は今一つである。テルモスのコーヒーを飲みながら、山頂展望台で、40分ほど粘っていたら、木曽御嶽の頭が見えて来た。恵那山方面も、雲が残っている。そろそろ、山頂を辞して、下山を開始しよう。

 山頂展望台を辞して、再び樹林帯をラッセルしながら東へ戻ると、10人ほどのパーティと擦れ違う。誰とも遭わなかった山行の印象が、一気に変わる。さらにその後も、団体さんが続く。背の高い樹林帯も、林床の雪は融け、地面が出ている。

 源流小沢付近で、恵那山方面の展望が良くなる。雪が融けてしまったゴーロを下り、トラバースの道に入ると水溜まりが出来ている。植林帯を下り、支線林道終点小屋に至ると、辺りには全く雪が無い。小屋で小休の後、雪の消えた、荒れた支線林道を下る。

 木橋まで来ると、昇竜滝が陽射しに輝いている。三脚は無いが、E-1で撮影しておこう。手持ちで、スロー撮影にも挑戦してみる。木橋を過ぎて、夕森田立林道へと合流し、これを下って行く。振り返れば、堰堤の上に、二重橋と昇竜滝が遠望される。朝方の雪景色とは、何たる違いであろうか。

 昇竜滝から夕森田立林道を30分強歩くと、銅穴滝への下降点に至る。下降点から、30分弱の急降下で、一ツ滝・アゼ滝への歩道が分岐する。かなり疲れてはいるが、折角なので、見物して行くことにする。右岸に付けられた道を辿ると、先ず、アゼ滝への下降点を通過するが、上流の一ツ滝を先に見物しに行こう。吊橋を渡って、左岸の道を辿る。

 分岐から20分ほどの歩きで、一ツ滝の滝壺前に至る。道は、さほど整備されてはいないので、慎重に歩きたい。落差10mほどの直瀑で、結構な雰囲気がある。三脚は無いが、手持ちでスローにチャレンジしておこう。時間も無いので、ほどほどで引き返すことにして、一ツ滝の滝壺前から、左岸の遊歩道を戻る。

 吊橋を渡って、川上川本流右岸に戻り、今度はアゼ滝へと下降する。岩壁に打ち込まれた金具を頼りに川床へと降りて行く。アゼ滝は、2段25mほどの滝である。垂壁を登り返し、今度は上段トヨナメを俯瞰気味に望む。こちらも、深い釜を持つ。なかなか、見応えのある、立派な滝である。

 満足して、分岐に戻り、再び本流に懸かる吊橋を渡って、左岸の林道に出る。林道を、銅穴滝へと下る。銅穴滝は、川上川本流右岸の銅穴谷に懸かる、落差20m程の滝である。東屋のある場所から、滝の下左岸の岩の上へと登り、撮影する。またもや、手持ちスローに挑戦しておこう。林道をさらに15分で、ゲート前の駐車スペースに戻る。

 今宵の宿、飯田市のハイランドしらびそへと車を走らせる。

滝見亭・東海北陸の滝」に滝写真集「川上川源流'10-04」があります

MR643_ 尾高山・奥茶臼山(南ア前衛)'10-04

GPS軌跡

アルバム

夕森公園ゲート
忘麟滝
銅穴滝
吊橋への分岐
吊橋
一ツ滝・アゼ滝分岐
夕森田立林道に出る
昇竜滝遠望
支線林道の木橋
支線林道終点の小屋
小屋裏の階段
源流の小沢を溯る
小沢から離れる
1690Mコルで振返る
1690Mコルから登る
山頂付近の樹林帯
山頂の展望台
山頂の展望台から小秀山
山頂の展望台から木曽御嶽
山頂の展望台から恵那山か
・1708P近くの源流小沢付近の道からは、恵那山方面の展望が良好だ
支線林道終点の小屋を振り返る
昇竜滝
昇竜滝
昇竜滝遠望
一ツ滝
下降点 アゼ滝分岐 一ツ滝への吊橋 一ツ滝 一ツ滝
アゼ滝
アゼ滝下段 アゼ滝下段 アゼ滝下段 アゼ滝上段 アゼ滝上段
銅穴滝
吊橋への分岐 銅穴滝 銅穴滝

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