南木曽岳(中ア前衛)

date 2009/12/6 曇のち晴
コース 蘭キャンプ場登山口〜上りコース〜南木曽岳〜展望ピーク〜下山コース〜蘭キャンプ場登山口
実働 上り:1h54m、下り:1h55m、計:3h49m。
概要 蘭周回コース、御嶽かろうじて頭を見せ、南ア南部の展望。
メンバー すうじい(単独)
行程 →:山道、:溯行、\\:藪漕ぎ・踏跡不明瞭、=:車・交通機関。
【12月6日】 曇のち晴
宿8:20=9:40馬籠峠北の男滝・女滝10:15=10:35蘭キャンプ場登山口11:00→分岐11:35→11:50喉ノ滝11:55→12:24岩場下12:40→南木曽岳13:15→13:20南木曽嶽山大神展望岩13:30→13:40女岩展望台14:10→15:20分岐15:30→15:55男滝・女滝16:10→16:15登山口16:30=17:20飯田IC 18:00=21:40自宅
使用装備 革登山靴、E-1、ED12-60mmF2.8-4.0SWD、μ-725SW、GPS、ストック
不用装備
記録  小秀山に登った翌々日、今度は南木曽岳に登った。朝のうちは、山頂付近は霧雨状態だったようだが、昼過ぎから徐々に回復してきて、何とか木曽御嶽・中ア南部・南ア南部を展望出来た。

【12月6日】 曇のち晴
 宿を出て高速道に乗り、中津川ICで降りる。途中、霧が出て、少し不安になる。妻籠方面目指し、旧中山道の馬籠峠を越えて、北へと下って行くと、男滝・女滝の駐車場がある。この男滝・女滝は、吉川英治の「宮本武蔵」の舞台となった滝だそうだ。

 階段を下りて、早速見物に向かう。女滝は、男捶川の支流である一石栃沢に懸かる落差10m程の滝で、手軽に見物出来る滝としては、そこそこ水量もあり、良い滝である。すぐお隣の男捶(おだる)川本流には、男滝10mが懸かっており、こちらもなかなか風情がある。撮影している間にも、何組かの観光客が訪れていた。

 さて、滝見は早々に切り上げて、南木曽岳に登らねば・・・。大妻籠から南木曽温泉を経て、蘭キャンプ場へと向かう。登山者用駐車場に、スペースを見付けて車を停める。林道沿いに歩くと、すぐに遊歩道が分岐する。この遊歩道を進むと、またすぐに男滝・女滝へ向かう遊歩道が分岐する。滝見は帰りにすることにして、南木曽岳登山口へと向かおう。

 しばらく登ると、再び林道に出る。林道を歩いていると、下ってきたパーティと擦れ違う。山頂付近に雪はあるかと尋ねると、「雪は全く無し、ガスで展望も全く無し」との返事だった。少し進むと、「金時産湯池」なる水たまりの先で、登山道入口となる。

 登山道入口から20分弱行くと、上りコースと下りコースの分岐がある。ここでも、下って来た単独男性に遭う。上の様子を尋ねると、「山頂直下は霧雨状態」だそうな。めげずに登ろう。少し行くと、金時ノ洞窟と名付けられた大岩の塊がある。窪状沿いに登ると、やがて喉ノ滝の看板があるが、滝の位置はハッキリしない。時間も無いので、深追いせず。

 この辺りから、左へとトラバース気味に登り、やがて林床が笹に覆われた登りとなる。辺りは高野槇の自然林だ、という解説板がある。尾根に乗ると、岩場と立派な木製階段が現れる。ベンチもあるので、小休止しよう。喉ノ滝の看板からここまで、30分程だった。黒棒を食べ、水分補給してから、立派な木製階段を登る。なかなか、見晴らしの良い場所だ。

 木製階段のある岩場から、30分ほどの登りで、南木曽岳三角点に至る。樹木に囲まれた、展望の無い場所である。少し進むと、道の右側に大岩があり、道の左手には木製梯子が掛けてある。梯子を登ってみると、展望岩に出て、小秀山〜木曽御嶽方面を望むことが出来る。生憎、峰々の頭は雲の中だ。

 道に戻れば、先程の大岩には「南木曽嶽山大神」の文字が刻まれ、祠もある。さて、さらに進むと、緩やかな笹の鞍部になり、少し登り返して再び下る。笹の中を下ると、女岩展望台の手前に、避難小屋がある。中を覗くと、一人の男性が休んでいた。

 避難小屋にいた男性と前後して、女岩展望台へと向かう。こちらには、男性の相棒がいた。彼らは、展望が良くなるのを期待して、粘っていたそうだ。徐々にではあるが、展望は回復しているらしい。

 中央アルプスは、距離も近いためか、かなり迫力がある。見えているのは、空木岳・南駒ヶ岳・仙崖嶺・越百山あたりであろうか。寒さに耐えて粘っていると、木曽御嶽も大分見えて来た。先程の男性二人は、先に下って行った。30分ほど粘ったわけだが、そろそろ下ることにしよう。

 男性二人パーティーと前後して、摩利支天山稜線に出る。こちらからは、南アルプスの展望が良い。少し先へ進むと、さらに見晴が良くなる。右手へと続く南アルプスの稜線で、特徴ある双耳峰は、南ア深南部の池口岳のようだ。手前の平べったい山は、中ア前衛の兀岳らしい。残念ながら、恵那山方面は分厚い雲に覆われ、さらに逆光である。

 摩利支天展望台を見に行くが、展望が得られないようなので、すぐに引き返す。ここから急降下が始まる。摩利支天展望台から約50分で、再び見覚えのある登り下りコース分岐に辿り着く。間もなく、登山道入口で林道に出る。少し林道を歩き、遊歩道に入る。

 男滝・女滝への遊歩道分岐を示す道標を見て、やはり見物して行くことにする。木橋の上から、男滝を望む。先ずは、小沢を溯行して、男滝下へと向かう。三脚を車に残して来たので、手持ちでスローにチャレンジ。E-1では、結構厳しい。次に、隣の小沢を溯行して、女滝下へと向かう。午後4時を過ぎ、少し薄暗くなって、手持ちではかなり厳しい。その後、廃道化した遊歩道を辿り、駐車場前へ飛び出した。

 R256を南木曽温泉から清内路峠越えで飯田ICに向かい、中央道に乗る。

地形図


赤線コースはフリーハンドで描いたもので、GPS軌跡ではありません

アルバム

男捶川一石栃沢女滝
男捶川一石栃沢女滝
男捶川男滝
男捶川男滝
登山道入口
上り下りコース分岐
金時ノ洞窟
高野槇自然林
岩場と階段
南木曽岳三角点
展望岩から御嶽方面
南木曽嶽山大神
笹の鞍部
避難小屋
女岩展望台から南アルプス
女岩展望台から中央アルプス
女岩展望台から木曽御嶽
女岩展望台から南アルプス
摩利支天山から南アルプス
摩利支天山から南アルプス
摩利支天山から南アルプス
摩利支天山から池口岳・兀岳
摩利支天山から恵那山方面
再び上り下りコース分岐
登山道入口
木橋の上から男滝
男滝
左岸枝沢の女滝

MR636_ 二ノ谷コースから小秀山(阿寺)'09-12_

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