皇海橋から皇海山・栗原川不動沢円覚滝見物(足尾)

date 2008/11/2 晴
コース 皇海橋〜不動沢のコル〜皇海山(往復)
不動沢下降点〜円覚滝上〜円覚滝下(往復)
実働 皇海山:2h55m、円覚滝:2h13m、計:5h08m。
概要 皇海山最短コース、帰路紅葉の円覚滝見物
メンバー すうじい(単独)
使用装備 皇海山:登山靴、μ725SW
円覚滝:渓流靴、ヘルメット、アイスハンマー、ハーネス、8mmx30mザイル、E-1、ED12-60mmF2.8-4、三脚
不用装備 皇海山:E-1、ED12-60mmF2.8-4
円覚滝:ED7-14mmF4、9mmx40mザイル2本、8環
行程 →:山道・踏跡、\\:藪漕ぎ・踏跡無し、:溯行、=:車。
【11月2日】 晴
自宅4:30=栗原川林道入口6:57=8:00皇海橋8:35→不動沢のコル9:45→10:23皇海山10:33→10:57不動沢のコル11:15→11:58皇海橋12:05=12:30不動沢下降点13:00→円覚滝上13:25→\\14:30円覚滝下15:15\\15:30泥付凹角下降点15:40→16:08不動沢下降点16:25=18:00沼田IC 18:10=21:30自宅
記録 【11月2日】 晴
 追貝から栗原川林道に向かう。ダートの林道を、約一時間走ることになる。相変わらず、結構悪い道である。途中、トンネルを抜けて少し行った、円覚滝への下降点である「不動沢下降点」を確認する。懐かしい延間林道分岐・延間沢の堰堤などを見て、やっとこさ皇海橋に到着すれば、既に沢山の車が停めてある。

 皇海橋から奥の不動沢右俣には、分岐した左岸林道が続くが、すぐにゲートがある。しばらくは、林道を辿る。やがて林道が沢から離れるので、左へトラバースする山道に入る。山道は、右俣を徒渉し、右岸沿いを登るようになる。

 二俣状で左の沢を渡り、中間に取り付いて、右の沢の右岸沿いを登る。この辺り、カラマツ林が多く、下生えは笹である。開けた大岩ゴーロ状でカレ沢を左に見送る。水量が少なくなった沢状沿いに、登って行く。最後に小尾根に取り付く場所が、やや急であるが、ロープ等も取り付けてある。団体さんがいると、渋滞する。なおも樹林帯の急登を続けると、間もなく不動沢のコルへと至る。

 不動沢のコルに出て、最初に目に入るのが、鋸山の稜線だ。鋭鋒1998Pが、まるで「おいでおいで」をしているかのようだ。それにしても、不動沢のコルの賑わいといったら、足尾線で通った頃の皇海山を知る者としては、隔世の感がある。

 不動沢のコルから、そのまま皇海山への尾根を辿る。樹林帯の尾根を登って行くと、やがて二重山稜状に出る。この辺りから笹が多くなるが、昔、皇海山からの下り道、笹藪漕ぎの間違った踏跡を辿って、松木川源頭方面に下りかけたことがある。

 笹藪帯を抜け、樹林帯を登って行くと、岩の合間をよじ登るような場所がある。ここを過ぎると、傾斜が緩み、薄暗い樹林帯の踏跡を辿る。少し右へ回り込むようにして、左へ曲がる。狭い皇海山頂は、人が多い。山頂の一角には、渡良瀬川水源碑なるものも建てられている。お手軽ハイカーが多い中で、松木川からモミジ尾根を登って来たという、大きなザックの女性二人パーティが、印象的であった。

 山頂少し東の、奥白根方面への下降点付近では、木立の合間から奥白根方面が垣間見える。目を凝らせば、奥白根山・燧岳の双耳峰・平ヶ岳など見えている。人口密度の高い山頂を後にして、下り始める。まだまだ続々登山者が登ってくる。岩の合間の狭い所を過ぎて、笹斜面に入ると、右手の展望の良い場所に立ってみる。鋸山から袈裟丸山、赤城山方面が眺められる。登ってきた不動沢方面は、乾いた茶系に覆われている。カラマツ林であろうか。

 山頂から30分弱で、不動沢のコルに下る。ここで、鋸山を見上げながら、小休する。あとは一気に下り、40分強で皇海橋に至る。円覚滝へ向け栗原川林道を走り出すと、皇海橋の駐車スペースに並べることが出来ない車が、かなり先の路肩まで、所々停めてあった。

 皇海橋から林道走行30分弱で、不動沢下降点に至る。カーブミラーのある小尾根のスペースである。落ち葉が降り積もっているため、下降の踏跡は滑り易い。重荷とフェルト底の渓流靴では、なおさらである。へっぴり腰で、恐る恐る下る。

 踏跡は、やがて小尾根から左手の円覚滝上へと下るのだが、ここも落ち葉が降り積もって、極めて滑り易い。アイスハンマーを使用する。林道から30分弱で、円覚滝上に出る。右岸台地状から、上段を俯瞰する。台地状から、再び小尾根に乗り、円覚址横の核心部ゴルジュ下降点へと向かう。

 円覚址横のゴルジュ下降点まで来たが、3度目の訪問にもかかわらず、ルートに自信が持てない。しばらく右往左往する。ここしかあり得ない、と決断し、ジリジリと下降開始する。L字型の立木に8mmx30mザイルを固定して、泥付凹角を下る。ザイルを垂らしておけば、登り返しも安心である。

 ゴルジュ内の巨岩帯は、大分様相が変化しており、円覚滝下まで移動するのが大変であった。例によって、左岸斜面の崩れ易いザレ草付に取り付いて、高度を稼ぐ。紅葉は、かなり散ってしまっている。不動滝出合まで下ろうとしたが、巨岩帯の移動がかなり難しくなっていたため、断念する。三段滝の下降用に担いだ登攀具が、単なる「お荷物」になってしまったのが悲しいが、時間もないので、止むを得まい。

 再び泥付凹角に取り付いて、円覚址横まで登り返す。円覚滝上を経て、小尾根沿いに登る。枯れ落葉で滑り易い下りよりも、体力的にはキツイ登りの方が、安心感がある。重荷に大汗をかきつつも、なんとか、林道の不動沢下降点まで登り返す。

 既に登山者達の車は、殆ど帰ってしまったようだ。薄暗くなり始めた栗原川林道を、慎重に走る。連休の最終日とあって、沼田IC近くでは、かなりの渋滞が見られた。関越に乗っても、さらに渋滞は続くが、ひたすら我慢で、家路に就く。

アルバム

皇海橋
皇海橋の駐車場
皇海橋登山口
不動沢右俣左岸沿いの林道には、すぐにゲートがある
不動沢右俣沿いを登る
不動沢右俣沿いを登る
不動沢右俣沿いを登る
不動沢右俣沿いを登る
不動沢右俣沿いを登る
不動沢ノコルから鋸山
不動沢ノコル
皇海山の登りで、鋸山を垣間見る
笹の斜面を登る
皇海山頂
皇海山から奥白根山方面
皇海山から奥白根山
皇海山から平ヶ岳であろうか
皇海山頂
皇海山の下りで、袈裟丸山方面、右奥は赤城山か
皇海山の下りで、鋸山と袈裟丸山
皇海山の下りで、登って来た不動沢方面を俯瞰
栗原川林道不動沢円覚滝下降点
円覚滝上右岸から栗原川不動沢円覚滝
円覚滝上右岸から栗原川不動沢円覚滝
下降泥付き凹角
下降泥付き凹角
滝下左岸草付斜面から栗原川不動沢円覚滝
滝下左岸草付斜面から栗原川不動沢円覚滝
滝下左岸草付斜面から栗原川不動沢円覚滝
滝壺前から栗原川不動沢円覚滝

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