鹿股川の滝巡り(塩原)

date 2007/4/29 晴
コース 塩の湯先公衆トイレ〜桜沢出合〜仁三郎ノ滝〜雄飛滝〜雷霆ノ滝〜桜沢出合〜塩の湯先公衆トイレ
実働 下り:53m、登り:1h10m、計:2h03m。
概要 好天の下、滝巡りに汗をかく。
メンバー すうじい(単独)
行程 →:山道・踏跡、\\:藪漕ぎ・踏跡無し、=:車
【4月29日】 晴
塩原温泉8:40=8:50塩の湯先公衆トイレ9:07→9:50咆哮・霹靂ノ滝10:40→11:00雄飛ノ滝展望台
11:15→仁三郎ノ滝11:20→11:30雄飛ノ滝11:40→12:08雷霆ノ滝12:38→桜沢出合12:55→13:50
塩の湯先公衆トイレ14:08=14:28竜化ノ滝P14:39→14:55竜化ノ滝15:15→15:30竜化ノ滝P 15:37
=16:00塩原温泉(泊)
使用装備 長靴、E-1、11-22mmF2.8-3.5、14-54mmF2.8-3.5、三脚、μ725SW、ヘルメット、アイスハンマー
不用装備 ED18-180mmF3.5-6.3
記録  塩原温泉に泊まって、翌日、鹿股川(かのまたがわ)の滝巡りに出掛けた。

【4月29日】 晴
 塩の湯の奥に続く林道を進むと、公衆トイレの少し先で、倒木のため車は通行不能となる。路肩に車を停め、長靴を履いて、遊歩道を歩くことにする。

 遊歩道は、しばらく鹿股川左岸の林道を辿る。野地湯沢出合の辺りで、一旦林道から離れ、野地湯沢を渡る。再び林道に戻って、少し行くと、ダムのある所で林道は終わりとなる。ダム湖が出来ている。ここから山道となり、少し行くと、この先は崖崩れのため、小尾根に取り付いて大高巻きを強いられる。

 かなり登ったところから、トラバースが始まるが、途中、急峻なルンゼを横切る場所もあり、この大高巻きもやむを得ないと納得する。やがて、小鳥の囀りを聴きながら、少し下り気味に進んで行けば、滝の音が聞こえてきて、桜沢・スッカン沢出合で、本流筋のスッカン沢に懸かる橋を渡る。

 橋を渡った所で、目の前に咆哮・霹靂ノ滝が現れる。先ずは、桜沢左岸沿いに、咆哮ノ滝に近付く。咆哮ノ滝と霹靂ノ滝とは、桜沢の水流が二分して懸かっている滝である。しかし、現在では、咆哮ノ滝の水流が極めて少なくなっている。吼えていない咆哮ノ滝の前を過ぎ、今度は霹靂ノ滝を見に行こう。

 霹靂ノ滝は、咆哮ノ滝に比べれば水流が豊富で、階段状スダレ滝となっている。こちらは、飛沫を上げ、さらに逆光が眩しい。この後、桜沢とスッカン沢の中間尾根を登り、遊歩道分岐を右へ入り、スッカン沢に向かった。スッカン沢の語源は、「酸っぱい・辛い沢」から来ているらしい。

 階段を下って行くと、スッカン沢に懸かる木製のスッカン橋に差し掛かる。大木の周りを、木製の階段が取り囲んでいるのが面白い。雄飛滝の滝壺へは、左岸を少し登った辺りから、廃道化した踏跡が続いている。

 左岸側に渡り、一段登ったところから、トラバースの遊歩道が続く。雄飛ノ滝展望台に寄り、展望台下テラスに、降りてみる。しかし、俯瞰では、やはりつまらない。ここからは、滝壺には降りられないのだ。

 雄飛ノ滝展望台横を通り、仁三郎ノ滝を見に行く。遊歩道から撮影するが、わざわざ滝壺まで降りる元気は、出なかった。ここで、引き返す。スッカン橋まで戻ると、左岸に、廃道となった遊歩道がある。いかにも落石がありそうなので、ヘルメットを着用して、これを辿る。

 スッカン沢は、左岸は垂壁となっており、右岸にも冬には氷柱群が懸垂する崖が広がり、雄飛ノ滝へ向けて次第に狭まるゴルジュとなっている。雄飛ノ滝滝壺近くまで、寄ることが出来る。長居は、落石の餌食となるので、早々に切り上げよう。再びスッカン橋を渡り、分岐まで戻る。

 分岐から、今度は桜沢方面への遊歩道を辿る。かなり高い所を通る遊歩道から、ピンクのツツジの花混じりのブッシュ越しに、咆哮・霹靂ノ滝上流に、数条の流れを持つ幅広滝が見下ろせる。いつの日か、桜沢を溯行してみたいと思った。遊歩道は桜沢を右岸へと渡り、分岐から20分ほどで、雷霆ノ滝下に出る。水量がやや少な目なのが、残念である。

 これで、鹿股川の滝巡りは終了だ。咆哮・霹靂ノ滝前を通って、鹿股川左岸の高巻道で再び汗をかく。ダム横を通り、野地湯沢出合の辺りから、林道を歩く。途中、地元の山菜採りの古老と遭遇する。「野地湯沢の堰堤を越えると、滝がある」とか、「林道先は、昔トロッコ道だった」とか、「下から行くより、スッカン沢の上から下った方がずっと近い」とか、話を聴く。

 公衆トイレ近くに停めた車へと戻る。塩の湯から塩原温泉へと戻る。まだ時間があるので、今度は箒川左岸枝沢に懸かる竜化ノ滝を見に行こう。

 R400沿いの駐車場に車を停め、遊歩道を歩く。階段を登った後、一旦国道近くまで下るので、ガッカリさせられる。だが、歩道の無い国道沿いを歩くのは、ちと危険である。左岸枝沢沿いに、再び登って行く。家族連れや若いカップルなど、次々に訪れている。やがて、釜を持つ落差10mの立派な滝が現れる。これが、風挙ノ滝である。

 遊歩道は風挙ノ滝の左岸を巻き、その上流で鉄橋を渡る。鉄橋は、そのままコンクリートのシェッド下へと続き、落石から保護された展望所となっている。目前に、3段50mの竜化ノ滝が落下している。ギャラリーが多いので、滝に取り付くことも出来ず、撮影ポイントは限られる。

 帰りに、交通量の多いR400のガードレール際から、ヒヤヒヤしながら、箒川本流に懸かる布滝を撮影する。三脚を立てる余裕も無く、手持ちで望遠撮影だ。再び国道沿いを歩いて、駐車場に戻る。市街のスーパーに寄ってから、温泉宿に戻った。

アルバム

桜沢咆哮・霹靂ノ滝
咆哮ノ滝
霹靂ノ滝
咆哮ノ滝
スッカン沢に架かる
スッカン橋
スッカン橋を左岸から振り返る
スッカン沢
展望台下から雄飛ノ滝
スッカン沢仁三郎ノ滝
スッカン沢雄飛ノ滝
桜沢雷霆ノ滝
雷霆ノ滝
箒川本流左岸枝沢
風挙ノ滝
箒川本流左岸枝沢
竜化ノ滝
箒川本流布滝

MR584_ 余笹川駒止ノ滝見物(那須)'07-04

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