実川硫黄沢[七入](尾瀬)

date 2005/9/18 快晴のち曇
コース 硫黄沢堰堤下〜硫黄沢溯行〜長池湿原〜車道
実働 6h05m。
概要 七入硫黄沢堰堤から長池湿原まで溯行。
メンバー すうじい(単独)
行程 →:山道・踏跡、:溯行・下降、\\:藪漕ぎ、=:車

【9月16日】 晴
さいたま8:35=10:50会津若松(観光)17:10=17:50アルツリゾート磐梯山温泉ホテル(泊)

【9月17日】 快晴
磐梯山温泉H8:30=9:30小野川不動滝駐車場9:40→10:00不動滝10:55→11:05不動滝駐車場
11:10=11:40裏磐梯高原ホテル13:10=14:55塔のへつり15:35=17:00檜枝岐温泉(泊)

【9月18日】 快晴のち曇
檜枝岐温泉5:45=6:00硫黄沢堰堤下6:357:10 4mスダレ7:207:50ネジレノ滝8:008:05
蛇滝8:158:20二俣8:509:05 10m階段滝9:159:50大瀑10:00\\10:10大瀑上10:15
10:25 2段5m 10:3510:40 12m滝 11:05\\11:40 12m滝上12:0012:20 3m幅広下小滑滝
12:2513:18 M右岸枝沢出合13:2814:00 3m直瀑14:05M左岸枝沢出合14:2815:00
長池湿原15:05\\15:15車道15:30→15:40バス=15:47御池15:52=七入16:03→16:13堰堤下
16:23=16:35檜枝岐温泉(泊)

【9月19日】 曇
檜枝岐温泉9:15=10:50道の駅たじま11:05=11:55千本松牧場12:35=14:20岩槻14:55=15:15
さいたま
使用装備 渓流靴、E-1、14-54mmF2.8-3.5、11-22mmF2.8-3.5、三脚、ステッキ、ヘルメット、アイスハンマー、8mmx30mザイル、ハーネス
不用装備 8環
記録  会津の旅'05-09では、1泊目をアルツ磐梯リゾートの磐梯山温泉ホテル、2・3泊目を檜枝岐温泉民宿とした。初日、会津若松市内観光。二日目に、小野川不動滝見物。三日目には、実川硫黄沢[七入]を溯行して長池湿原に出た。

【9月17日】 快晴
 磐梯山温泉ホテルを出て、磐梯高原経由で裏磐梯へと向かう。途中、「蛇追いの滝」?の看板を見て、林道に入るが、都会仕様のマイカーでは無理そうな道なので、途中で断念する。カミさんを、五色沼の駐車場で降ろして、小野川不動滝駐車場へと向かう。

 長靴を履いて、不動滝遊歩道を進む。途中からの階段が、結構キツイ。20分程で、不動滝下に至る。何人かの滝見客がいる。ヘルメットを被って、左岸へと渡り、滝の撮影に入る。右岸からも、撮影しよう。

 帰りは、下りなので、10分程で駐車場に戻る。途中、ドコモの携帯メールが送受信出来た。急ぎ、五色沼駐車場へと、カミさんを迎えに行く。裏磐梯高原ホテルで、予約しておいた昼食を摂る。ホテルの裏手にある、弥六沼から磐梯山の眺めが良い。

 その後、会津若松経由で、大川沿いのR118を南下し、「塔のへつり」を見物後、檜枝岐温泉へと向かった。

【9月18日】 快晴のち曇
 民宿を出て、R352を七入まで走り、七入山荘横の林道に入る。しばらく進むと、沼山峠へと至る沼田街道の分岐があり、すぐ先の硫黄沢堰堤下まで行って、車を停める。

 堰堤を右岸から巻いて、しばらく川原を進むと、最初の小滝が現れる。更に30分ほど進むと、4m幅広滝を入口とする連瀑帯となる。2m滝を越え、続く7m滝は、右壁を登る。小滝トヨ淵を過ぎるとゴルジュとなる。ゴルジュの最後は、沢が左に曲がり、奥にネジレノ滝8mが懸かる。

 少し戻って、右岸の草付から巻く。カンテ状に乗ると、ネジレノ滝の全貌が望める。これを越え、右岸から枝沢が出合うと、大釜を持つ蛇滝となる。蛇滝は、左岸から小さく巻いて越えるが、3x5m滑滝の上に4m滑滝が続いている。蛇滝上には、滑・滑滝連続帯があり、1205M二俣へと続く。

 1205M二俣は、水量比(4:1)で、右俣には7m2条苔滝が二つ続いて懸かる。二俣下の開けた岩盤の上で、民宿に用意して貰ったお弁当を食べよう。わっぱに入ったオニギリである。ゆっくりしていたら、後続の3人パーティが現れる。

 二俣で休憩後、苔滝の右俣を見送り、左俣へと入る。左岸から何本かの枝沢が連続して出合い、やがてナメゴルジュとなる。水量も多くはなく、流木などを利用して、難無く通過。左岸から枝沢が出合う。

 右岸から枝沢が出合い、釜を持つ6x10m滑滝を越えると、再び釜で、左岸には、スラブ状岩壁が現れ、その左奥に枝沢が白糸状滝を懸ける。左前方には、10m階段滝幅広が懸かる。よく見ると、10m階段滝の中下部には、水流が跳ねている。左壁を登って、これを越える。

 つづく深い釜を持つ5m滝は、右岸(左壁)の細いバンド状をトラバースして越える。5m滝の上部は、ナメとなっている。

 7x10m滝を、左岸側から越えると、3m滑滝に滑小滝が続く。沢が左に曲がり、巨岩帯となる。石滝連続の最後の石滝4m2条を越えると、ゴルジュ状の奥に15m大瀑が現れる。少し戻った右岸の草付斜面に取り付く。踏まれた跡を辿って、夏草を掻き分け、難無く滝上に降り立つ。

 すぐに8x12mインゼル状2条滝となる。陽射しが強く、コントラストが強過ぎて、写真にならない。これを簡単に登って越える。

 先程の3人パーティが、難関12m滝前衛の2段5m滝下で、登攀準備をしていた。3人パーティは、ザイルを出して前衛滝の左岸に取り付いていたが、σ(^_^)は前衛滝を直登することにする。下段は右壁をヘツり、上段はシャワーを浴びながら左壁を登る。

 3人パーティが、ザイルを出して左岸に取り付いたが、結構苦労していた。その間に、撮影に勤しむ。さて、彼らが登った後、この左岸の壁を空身で登って、ザックをザイルで引き上げたが、かなり時間を消費してしまった。

 沢に戻ると、クランク状に曲がって、瀞ゴルジュとなる。両岸の立った瀞ゴルジュは、左岸をヘツり、途中から左岸岩壁をトラバースして突破する。この後、しばらく平凡な流れが続く。両岸にサイト適地を見て、4x8mS字トヨナメを過ぎると、左岸にスラブ状岩壁のある4m滑滝となる。

 4m滑滝、小ナメを過ぎ、再び平凡となった流れを進む。右岸にザレた崩壊壁を見て、大量の倒木に埋まる1440M右岸枝沢出合で小休しよう。少々ウンザリしてきたぞ。

 再び平凡な流れを溯行する。水量比(10:1)の1475M左岸枝沢、さらに1480M右岸枝沢を見送ると、最後の滝である3m直瀑大釜に至る。この大釜では、3人パーティが釣りをしていた。ここは直登できないので、右岸から巻く。

 ここを過ぎると、赤茶色の泥の付着した川原となる。左岸から水量比(3:1)の1505M枝沢が出合う。車道へ近いこの枝沢に入るか、予定通り本流を溯行して長池湿原に出るか、思案していると、先程の3人パーティが枝沢に入って行った。

 この枝沢を見送り、気合で本流を溯行する。時折、右岸側にザレた崩壊壁を見ながら、徐々に藪っぽくなる流れを進む。やがて沢は左へ大きく曲がり、更に進むと、(4:1)程度の左岸枝沢が出合うが、こちらはトンでもなく藪沢なので、とても入る気にはなれない。

 更に進むと、流倒木でダム状になり、流れがプール化している。やむなく、左岸の笹藪を漕ぐと、湿原状に出た。これが長池湿原に違いない。湿原の東側(左端)に沿って、南下する。西側の山の斜面を、バスが走るのが見える。花の季節は終わっているし、湿原の乾燥化が進んでもいるので、「楽園」という印象は得られなかった。

 やがて長池湿原南側、1550M付近の車道脇の広いスペースに出た。午後3時も過ぎており、沼山峠から沼田街道を下る計画を放棄し、下ってくるバスに乗って、御池経由で七入まで下る。七入山荘横の林道を、10分程歩いて、硫黄沢堰堤下の車に戻る。早いとこ民宿に戻り、温泉に入ることにしよう。

溯行図

アルバム

小野川不動滝
小野川不動滝
小野川不動滝
小野川不動滝と虹
小野川不動滝と虹
小野川不動滝
実川硫黄沢[七入]最初の小滝
実川硫黄沢[七入]4m幅広
実川硫黄沢[七入]7m滝
実川硫黄沢[七入]トヨ淵
実川硫黄沢[七入]ネジレノ滝
実川硫黄沢[七入]ネジレノ滝
実川硫黄沢[七入]蛇滝
実川硫黄沢[七入]蛇滝上の滑
実川硫黄沢[七入]蛇滝を俯瞰
実川硫黄沢[七入]二俣下滑滝
実川硫黄沢[七入]右俣出合滝
檜枝岐民宿で用意してくれた、わっぱ弁当を頂く
実川硫黄沢[七入]10m階段滝
実川硫黄沢[七入]10m階段滝
実川硫黄沢[七入]5m滝
実川硫黄沢[七入]7x10m滝
実川硫黄沢[七入]3m滑滝
実川硫黄沢[七入]15m大瀑
実川硫黄沢[七入]2段5m滝
実川硫黄沢[七入]難関12m滝
実川硫黄沢[七入]12m滝右壁を登る先行パーティ
実川硫黄沢[七入]瀞ゴルジュ
実川硫黄沢[七入4m滑滝]
実川硫黄沢[七入]3m直瀑
実川硫黄沢[七入]長池湿原

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