金ヶ岳・茅ヶ岳(甲斐)

MR468 金ヶ岳・茅ヶ岳(甲斐)

date 2003/4/11 曇
コース ふれあいの里登山口〜金ヶ岳〜茅ヶ岳〜千本桜〜前山大明神林道〜ふれあいの里登山口
実働 3h45m。
メンバー すうじい(単独)
概要 林道利用の周回山行、曇天ながら金ヶ岳から甲斐駒・八ヶ岳展望、千本桜はまだ蕾。
行程 【4月11日】 曇
ふれあいの里登山口10:00→11:30金ヶ岳11:45→石門12:08→12:30茅ヶ岳12:45→1404P 13:08
→千本桜展望台13:35→14:15ふれあいの里登山口
記録  二年ぶりの金ヶ岳・茅ヶ岳。今回は、明野村のふるさと太陽館に二泊した。ふれあいの里登山口から金ヶ岳に登り、茅ヶ岳から千本桜へ下り、前山大明神林道を歩いて、ふれあいの里登山口に戻る作戦だ。12日(土)が雨の予報だったので、初日の金曜日にアタックした。

【4月11日】 曇
 韮崎ICから広域農道経由で、太陽館に向かう。ここにカミさんを降ろして、少し先で右折し、ふれあいの里登山口へ登って行く。ふれあいの里キャンプ場脇で、ダートの林道に入り、間もなく前山大明神林道に出くわす。この三叉路に、車を停める。どうせ展望は期待できないだろうから、一眼レフと三脚は置いて行くことにする。

 林道を10m程左手に行くと、金ヶ岳登山口である。落葉松と雑木の林の中を、登って行く。地元の猟友会等のプレートが、金ヶ岳までの行程を、0.2km刻みで示してくれる。半分ほど登った辺りで、稜線に岩場も出て来るが、登山道は南面を巻いたりしている。やがて、所々僅かに雪が現れる。

 最後の方は、痩せ尾根になり、岩場も多くなる。この辺で、振り返ると、甲斐駒が雲から顔を出し始めている。枯れ枝の合間からは、八ヶ岳も見えて来た。風が吹くと、枝先の霧氷がパラパラと落ちてくる。金ヶ岳山頂付近は、霧氷で良い雰囲気だ。茅ヶ岳北面には、結構雪が残っている。

 登山口から1時間半で、誰もいない金ヶ岳山頂に到達した。雲の機嫌が変わらないうちにと、鳳凰山・甲斐駒・八ヶ岳のデジカメ写真を撮る。半ば諦めていただけに、嬉しかった。カロリーメイトをウーロン茶で流し込んで、腰を上げる。さて、茅ヶ岳へ向かおう。

 雪混じりの道をコルまで下り、南峰へと登り返す。南峰北面は、氷化した箇所があり、アイゼンが欲しいところ。ピッケルを出してクリアする。やはり、逆コースにしないで、正解だった。南面は、殆ど問題ない。石門を通過し、最低コル付近まで下ると、雪がかなり残っている。

 茅ヶ岳北面の登りには、金ヶ岳から見た通り、かなりの雪が着いていた。大方、キックステップで行けるが、所々、下が凍った箇所もあり、油断は出来ない。ひと頑張りで、泥んこの茅ヶ岳山頂に至る。既に、甲斐駒・鳳凰山・八ヶ岳は、雲に隠れてしまっている。南側から、男女ペアの登山者が現れた。

 雲行きが怪しいので、早々に山頂を辞して、千本桜への尾根を下る。饅頭峠方面へ続く尾根を左に見送り(今回は、オキナグサ開花が期待できないので)、しばらく、雪混じりのジグザグ急降下をすると、やがて乾いた快適な尾根道となる。細長い、1404Pの西側で、尾根は二股に分かれる。

 右側に続く痩せ尾根を見送り、踏跡は、左手の尾根の防火帯に沿って下降して行く。1130M付近まで下ると、傾斜が緩くなる。1125M平坦地で、大木の幹に赤ペンキで「T」の矢印が描いてある。その木の前から、西側へ薄い踏跡が続き、伐採跡状の広場地形の先に、林道の標識のようなものも見える。少し悩んだが、これは見送って、さらに進む。

 1100M付近で、僅かに登り返すと、幅広の切り開きの両側に、桜並木のような木が続く。どうやらこれが、千本桜の上端のようだ。少し下った左手に、木製の展望台もある。残念ながら、桜は未だ、蕾も固そうだ。再び桜並木を下ると、林道が北へ登り気味に続いている。恐らく、先程の薄い踏跡を辿ると、この林道の先に出るのであろう。

 林道は桜並木を僅かに下り、すぐに南へ下り気味に続く。林道を左に見送り、幅広い切り開き状を下ると、先程南へ下っていったものと思われる林道に出くわす。今度は、この林道を辿ることにする。すると、この林道は、ヘアピンカーブを繰り返しながら、クネクネと下って行くばかり。いい加減ウンザリする頃、やっと北へと向かうようだ。

 しばらく進むと、右手から、林道と言うにはちょっと傾斜が急すぎる、切り開き状が出合う。ひょっとすると、1125M平坦地で別れた、あの薄い踏跡を辿ると、ここに下ってくるのかも知れない。(どちらが先だったか、記憶があやふやだが)さらに進むと、前山大明神林道と思われる林道に出合う。ここは右手へ、やや登り気味に続く林道を、辿ることにする。

 気の遠くなりそうな感覚に抗しながら、幅広の谷を大きく回り込んで、1404P西で別れた尾根を越える。今度は、深い谷を挟んで、向こう側の斜面に、金ヶ岳から続く尾根に登って行く林道が見える。林道は、金ヶ岳へ向かって進む。右手の斜面から落下したのか、林道の真ん中に、直径1m程の岩が転がっている。

 最後の深い谷を越え、尾根に向かい登って行く。時折聞こえるカラ類の囀りや、キツツキのドラミングが、気分を換えてくれる。尾根に乗れば、車が目に入る。ホッとして登山靴を脱ぐ。ふれあいの里登山口から太陽館までは、車で7分程であった。カミさんを拾って、サントリー富美の丘ワイナリーを見学に行く。

アルバム

金ヶ岳への尾根上部から
茅ヶ岳北面を望む
霧氷の金ヶ岳山頂付近
霧氷の金ヶ岳山頂直下から
南峰方面
同じく
登って来た尾根を俯瞰する
金ヶ岳山頂付近から
八ヶ岳
金ヶ岳から甲斐駒
浅夜峰と仙丈岳が重なる
金ヶ岳山頂から
甲斐駒・仙丈岳・浅夜峰
金ヶ岳山頂
鳳凰山と北岳
金ヶ岳から南峰へ向かう
南峰から茅ヶ岳を望む
石門
茅ヶ岳北面には
雪がビッシリ
茅ヶ岳山頂から
金ヶ岳を望む
茅ヶ岳から千本桜への尾根
千本桜らしき場所に出たが
桜は未だ蕾
前山大明神林道を歩く
最後の谷に沿って大きく迂回する
スカイラインは朝登った尾根
ふれあいの里登山口の様子
富美の丘ワイナリーにて
翌日、八代町の桃畑にて
翌々日
明野村のフラワーセンターにて
八ヶ岳
金ヶ岳・茅ヶ岳

MR408_ 茅ヶ岳・金ヶ岳(甲斐)'01-04

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