二子山(両神)

MR467 二子山(両神)

date 2003/03/30 晴
コース 登山口〜股峠〜東岳〜股峠〜西岳〜魚尾道峠〜伐採地〜R299〜登山口
実働 4h20m。
メンバー すうじい(単独)
概要 天気の良さに誘われ、両神山撮影に登山。東岳途中の岩場の登降、西岳岩稜縦走。
行程 林道入口登山口10:30→11:20股峠11:25→12:00東岳12:30→13:10股峠13:15
→13:45西岳14:10→鎖場下岩根15:05→R299 15:50→15:55林道入口登山口
記録  両神山に登るたび、気になっていた二子山。ついに登ることが出来た。岩場に緊張し、両神展望を楽しんだ。

【3月30日】 晴
 車でR299を志賀坂トンネルへ向け登って行くと、民宿登人の先で右手に林道が分かれる。林道に入ってすぐ、道端で伐採木の薪割りをする人(民宿の方か)に尋ねると、林道は奥まで入れるらしい。すぐの所に登山口があるので、車を路肩に停める。

 登山口に、「西岳登山道は、伐採作業で危険なため、5月○日まで立入禁止」と掲示してある。どの場所のことだか、いまいち判らないが、今日は日曜だから作業していないだろうと思い、そのまま登って行く。杉林が多く、暑いけれど、花粉避けにマスクを着用する。

 杉林をしばらく登って行くと、沢沿いの道になり、かなり荒れている。最近、あまり踏まれていないようだ。落ち葉が積もって滑り易い所もあり、バランスを崩さないよう集中する。乾燥した斜面を登って行くと、やがて地面に湿り気が出てきて、峠が近いことを知る。

 股峠近くまで登ると、スイセンに似た葉や、ニリンソウの葉、そしてカタクリの葉が出ている。カタクリの蕾を二、三見た。股峠は雪解け霜解けでドロドロだ。反対側の道から、登山者・クライマーが結構登ってくる。例の林道が、二子山トンネルを抜けて、股峠北東側直下まで続いているのだろう。南側登山道が荒れる訳だ。

 先ずは東岳に登ることにして、ザックを担いだまま、尾根沿いの踏跡を辿る。雪が凍り付いたり、解けかかったりで、結構滑り易い。木の幹や根を頼りにして、登って行く。次第に傾斜が増し、岩稜の左側を登るようになる。踏跡には、雪が凍り付き、かなりイヤらしい。慎重にホールドを探して岩場を登る。下りが大変そうだ。

 難所の岩場から岩稜に乗ると、東岳はまだ先に見える。日向に雪は無いので、安心して歩ける。振り返れば、西岳の岩壁が立派だ。やがて東岳山頂に至る。誰もいない、静かな山頂だ。両神山の八丁尾根のギザギザを撮影しよう。西岳の垂壁が素晴らしい。

 東岳山頂を後にして、股峠へと下る。例の岩場では、雪の着いた箇所を避けて、一つ西側の凹角沿いのフェースを下降する。途中、ホールドの細かい所があり、緊張する。その後も、半分凍ったズルズルどろんこの踏跡を下降して、股峠に降り立つ。

 登りで見付けたカタクリの蕾が、開いていないか見に行くが、数時間では変化が無かった。西岳への登りは、もう岩場は十分だとばかりに、直登を避け、北面の巻き道を行く。ところが、登るにつれ、雪が凍り付き、イヤらしい登りとなる。ちょっと、下りには使いたくないルートであった。

 木の根や幹を頼りに、慎重に登り、やっと稜線に出る。右へ少し行けば、西岳山頂である。左側の岩峰から、直登ルートを登ったか、南壁を登攀したらしい人々の声がする。西岳山頂からも、両神山を撮影しよう。先行パーティの二人が、少し先の岩稜から、ローソク岩方面へ、急降下のルートを下り始める。

 稜線伝いに縦走を始めよう。先程の二人が下降したルートを見下ろしながら、少し考えたが、ここは当初の予定通り、魚尾道峠経由で行くことにする。ローソク岩のてっぺんに、クライマーが一人。西岳直下の垂壁に、クライマーが二人。よくまあ、あんな所に・・・。

 縦走路は、浸食された石灰岩の岩肌が面白い。岩角を掴む手に力が入ると、手指の指紋が、磨り減ってしまいそうだ。正面には、頭を削ぎ落とされた叶山が、平坦な白い台地となっている。岩稜に少し飽きる頃、左手の斜面に下る踏跡に入る。やがて鎖場となり、5mほど垂直に近いところを下る。間もなく、岩根下の、杉林となる。

 杉林の中の、少し尾根っぽくなった山道を下ると、魚尾道峠で、左後方へローソク岩への山道を分ける。その少し先で、志賀坂峠への尾根道と分かれ、左へトラバース気味の山道に入る。やがて、広い伐採地となる。道は杉枝に埋もれ、歩きにくい事この上ない。両神山と二子山の展望が良いので、カメラを取り出す。ここが、登山口に「通行禁止」と掲示してあった伐採地のようだ。

 ここを抜けると、再び歩き易い山道となり、時折両神山を見上げながら、R299へと降り立つ。R299の車道沿いに、5分ほど下れば、登山口のある林道入口に至る。

アルバム

股峠から先ずは東岳へ登る
岩場を過ぎても、さらに尾根を十分ほど行く
東岳山頂から両神山
同じく八丁尾根核心部
同じく西岳方面
西岳の岩壁が聳え立つ
東岳の岩場を下る
登りの雪の凍り付いた箇所を避け
一つ西側の凹角沿いのフェース
ホールドが細かく、緊張する
さらに下ったところ
股峠付近のカタクリは未だ蕾
西岳山頂
西岳山頂から北西への縦走路
岩峰の奥に、頭を削り取られた叶山が
白い平坦な姿を見せている
西岳から両神山
同じく八丁尾根と赤岩尾根
同じく諏訪山・赤岩尾根・大ナゲシ
縦走路から西岳の岩壁を振り返る
尾根から下降する鎖場
鎖場下の岩尾
伐採地から八丁尾根
伐採地から二子山
伐採地から下った所から、両神山を望む
R299から見上げる二子山

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