大ナゲシ・赤岩尾根・両神山(両神)

date 2001/10/21 曇
コース 落合橋〜小倉沢集落〜赤岩峠〜大ナゲシ〜赤岩峠〜赤岩岳〜1583M峰〜八丁峠〜西岳〜東岳〜剣ヶ峰〜金山沢右俣左沢右岸杣道〜落合橋
実働 8h40m。
メンバー すうじい(単独)
概要 紅葉の大ナゲシから赤岩尾根・八丁尾根を剣ヶ峰まで縦走
行程 落合橋6:15→6:40小倉沢集落6:50→赤岩峠7:55→8:30大ナゲシ8:35→9:15赤岩峠9:20→9:40赤岩岳10:10→1583M峰11:15→P4 12:05→12:20 P2 12:40→八丁峠13:10→西岳13:45→14:30東岳14:45→15:10剣ヶ峰15:15→16:25落合橋
記録 【10月21日】 曇
 例によって、上落合橋・落合橋間のスペースに駐車する。登山届を書いて出発。金山志賀坂林道を下って行く。小倉沢集落で、峠道の取付が判らず、少しタイムロス。保育園を左に見て、車道を少し登ると、登山口を示す古い看板がある。角材2本のみの橋?で、涸れ沢の右岸に渡り、藪っぽい踏跡を辿る。

 植林あとの藪は、露をたっぷり含んで、ビショビショになるし、あちこちにハゼ・ヌルデの類が紅葉して威嚇する。久々に泣きが入るすうじい。踏跡は、植林帯の藪の中を、なおも進む。赤岩岳の岩壁と紅葉を、時々見上げて息を整える。ウンザリする頃、やっと尾根上の、落ち葉積もる好ましい道に入る。やがて、ジグザグ登りを経て、赤岩峠の祠の前に至る。

 先ずは、大ナゲシの往復だ。気持ちの良い痩せ尾根上の踏跡を、西へ辿る。1493M峰の手前で、北へトラバースする踏跡に入る。コルから少し登り返すと、最初の岩壁に突き当たる。ここは、左手に回り込むように攀じ登るが、南西側の足元がスッパリ切れ落ちており、結構な高度感で、スリル満点だ。

 一旦樹林帯に入り、最後の岩場は、さほど問題なく、大ナゲシ山頂に至る。流石に展望の良い頂である。曇り空ではあるが、両神や西上州、奥秩父や浅間の山々がズラリと並ぶ。とりわけ、紅葉を纏った赤岩尾根が美しい。帰りも、南西側の高度感のある岩壁下りで、緊張を強いられる。

 赤岩峠に戻り、今度は赤岩岳に取り付く。踏跡に従って、北側のルンゼ状を登り、北稜に乗る。岩稜から、すぐに左手の樹林帯に入り、難無く山頂に至る。先程登った大ナゲシが、錦繍を纏い、突出している。ここで、すうじい大失敗。東へ縦走するのに、何故か元来た踏跡を戻り、北稜の小ピークまで下って、赤岩岳を撮影。「あれっ、何か変だな?」 稜線は、遙か高い所を、東へ続いている。もう一度、赤岩岳山頂まで、登り返す羽目に。

 山頂から、今度は東へ、忠実に尾根を辿る。金山沢を巡る山々を眺めながらの、紅葉の尾根歩きは快適だ。1583M峰手前の小ピークから、岩場が始まる。先ず、左手にトラバースし、木の根頼りに、凹角に取り付き、更に急なバンドを左上する。この小ピークを越えると、1583M峰の顕著なリッジに突き当たる。

 コルから右手に少し下り、リッジの右裏手の凹角登攀は敬遠し、更に右へトラバースする踏跡を辿る。踏跡はやがて消えるので、あとは岩壁の弱点を繋いで登ることになる。最初は、立木を繋いで行き、そこから意を決して、傾斜の緩そうな所を狙って慎重に登る。ここが、一番の難所であろう。下るのは、ちょっと勘弁して欲しいと思った。やっとのことで、1583M峰に無事立つことができた。

 最低鞍部まで下り、今度はP4への登りだ。P3を経て、更に縦走を続ける。P2まで来たところで、休憩を入れる。八丁尾根から狩倉尾根へ続くギザギザ稜線を眺めながら、剣ヶ峰までの縦走は無理そうだなと思い始める。牡鹿の鳴き声が、時折悲しげに響く。P1(1589M峰)は、南面をトラバースして、懐かしい(二十年前に歩いた)志賀坂峠方面への踏跡分岐に至る。落ち葉の積もった尾根道を駆け、旧八丁峠を経て、八丁峠まで来ると、今日初めての登山者に出会う。

 結構登山者が歩いているのを見て、先程までの弱気が消える。午後一時を過ぎてはいるが、剣ヶ峰への、八丁尾根縦走を始める。流石に、疲れ果てた脚は、登りが辛い。いつもとは違い、鎖は全て利用させて貰って、腕力で登る。西岳の下りで、コースを外し、岩場をクライムダウンして、体力を消耗する。

 東岳まで登り返すと、もう大丈夫だろうという気になる。ゆっくり休憩しよう。赤岩尾根が、従来とは違った印象で望まれる。剣ヶ峰で、最後の展望を楽しんだ後、いつもの様に、ロープを潜り、金山沢右俣左沢右岸杣道を下降する。疲れているので、心して慎重に下る。転倒して、眼鏡を紛失したこともあった道である。落合橋まで無事下りついて、正直ほっとした。

赤岩峠への登り途中で、赤岩を見上げる
尾根に乗った辺りから、狩倉岳を望む
赤岩峠には祠がある
大ナゲシへ向かう途中から、赤岩を振り返る
・1493Pから大ナゲシか
大ナゲシ西壁からの眺め
大ナゲシ頂上
大ナゲシから赤岩、右奥は狩倉岳
大ナゲシから赤岩尾根、奥は両神八丁尾根
赤岩峠西から赤岩
赤岩岳北稜から大ナゲシ
赤岩岳北稜から、・1493P〜大ナゲシの尾根、奥は天丸山付近の山々
赤岩岳北稜山頂直下から大ナゲシ
赤岩岳山頂
北稜小ピークから赤岩岳
北稜小ピークから赤岩岳北西壁
赤岩岳東峰付近の紅葉
赤岩岳東峰から狩倉尾根と両神主脈
赤岩岳東峰付近の紅葉と、両神主脈
赤岩岳東峰付近か
・1583P西面のリッジとフェース
P4付近から、・1583Pと右奥に大ナゲシ
P3付近から西岳・東岳方面
P3付近から両神主脈
P3付近から狩倉尾根
P2からP1を望む
P2から両神主脈
八丁峠近くの祠
行蔵坊ノ頭付近から、赤岩と・1583P
行蔵坊ノ頭付近から、東岳・金山岳・剣ヶ峰
行蔵坊ノ頭付近から、金山沢右俣ノ頭・狩倉尾根
行蔵坊ノ頭から赤岩尾根
西岳から行蔵坊ノ頭・P1・P2
西岳から赤岩と・1583P
東岳から西岳・P1・P2方面
西岳から赤岩尾根
富士山遠望
剣ヶ峰から金山岳・西岳・行蔵坊ノ頭
剣ヶ峰から赤岩、・1583P
剣ヶ峰から金山沢右俣ノ頭・狩倉岳

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