剣ヶ峰・三鈷峰(伯耆大山)

date 2001/10/8 曇時々晴
コース 夏道コース登山口駐車場(車中泊)〜大神山神社〜下宝珠越〜宝珠尾根〜ユートピア小屋〜剣ヶ峰〜ユートピア小屋〜三鈷峰〜宝珠尾根〜下宝珠越〜大神山神社〜夏道コース登山口駐車場
実働 5h55m。
メンバー すうじい(単独)
概要 宝珠尾根より、剣ヶ峰・三鈷峰往復。紅葉始まり、紅い実多し。天狗ヶ峰付近の稜線ガレ危険。
行程 夏道コース登山口駐車場5:20→大神山神社5:45→6:20下宝珠越6:25→上宝珠越
7:45→三鈷峰分岐8:00→8:35天狗ヶ峰8:45→9:00剣ヶ峰9:20→天狗ヶ峰9:30→10:00
三鈷峰分岐10:05→10:15三鈷峰10:30→10:40三鈷峰分岐10:50→上宝珠越11:05→
下宝珠越11:40→大神山神社12:00→12:20夏道コース登山口駐車場
記録 【10月8日】 曇時々晴
 前日、中央道・名神道・中国道・米子道を長駆し、一日がかりで登山口駐車場に到着。溝口ICから市街へ下ると、「ポプラ」というコンビニがある。車中泊するが、夜中に小雨が降り、少し暗い気持ちになる。

 夜明け前、雨は上がっている。夏道登山口で登山届けを書いているパーティを横目に、ヘッドランプをつけて、車道を歩く。大山寺の旅館街を抜け、大山寺前を左へ進む。大神山神社への参道は、異様に滑る石畳である。はじめ、新しい軽登山靴のソールのせいか、と思ったが、そうでもないらしい。

 神社の裏から、登山道が始まる。260歩ほど歩くと、下宝珠越への道が分かれる。しっかり踏まれた道を進むと、林道を横切る。更に登って行くと、次第に傾斜がきつくなる。やがて、宝珠尾根のコル状に出る。

 ここから、好ましい樹林の尾根道を行く。登るに連れ、木々の葉が色付いてくる。中宝珠越付近まで来ると、ガスの合間に、三鈷峰の崩壊壁と紅葉が見事だ。このへんから、登山道の崩れている箇所が所々出てくる。

 上宝珠越付近まで登ると、ガスが晴れてきて、大山北壁が荒々しい姿を現す。三鈷峰に続く紅葉の稜線上に、ユートピア小屋が小さく見えている。ナナカマドの実を始め、いろんな木の実が紅くなっている。カラ類等の小鳥が多い。ここから左へ、トラバース気味に三鈷峰分岐へ向かう。

 三鈷峰は後回しにして、先ずは剣ヶ峰を目指す。ユートピア小屋前には、テントが二張り。象ヶ鼻の先で、中高年13人パーティを追い越す。夕べはユートピア小屋泊まりの、人たちであろう。天狗ヶ峰への登りの、ガレた痩せ尾根が、既にヤバイ。北壁・東壁両側が切れ落ち、登りは騙して行けるが、下りには足が滑りそうだ。

 天狗ヶ峰から先は、更にヤバイ。「白ハゲ三角」への下り始めは、北壁・南壁両方に切れ落ちた「浮き石を積んで並べただけの痩せ尾根」を下るので、「途中で足がすくんで動けなくなったら、余計にバランスを崩すだろうな」と最悪の事態を一瞬想像してみる。しかし、帰りには登りになるので、少しは楽だろう。慎重に進む。

 「白ハゲ三角」は、軽石砂状ザクの登りだ。ステップらしきものを、尊重して登る。帰りには要注意だ。この先は、南壁が切れ落ちてはいるが、北面のブッシュが利用できるので、特に問題はない。

 剣ヶ峰の山頂には、プレートを填め込んだコンクリート碑がある。デジカメの他に、一眼レフも取り出して、付近の山を撮影する。高曇りといった天気である。弥山への縦走は、更にギャンブル性が高く、危険との情報が多かったので、今回は最初から計画しなかった。

 さて、まだ帰りがあるので、気が抜けない。ブッシュでバランスを崩さぬように、「白ハゲ三角」まで戻る。白ザクの下りは、崩れやすいステップを騙しながら、慎重にクライムダウンする。「浮き石を積んで並べただけの痩せ尾根」は、やや登りなので、慎重に歩けば問題ない。

 天狗ヶ峰に戻ると、先程のパーティが、ザイルを出して、ここまで到着していた。一本のザイルに数珠繋ぎになって・・・。大丈夫かしらん。他人のことはともかく、先ずは、象ヶ鼻の安全地帯まで下ろう。北壁・東壁が切れた、ガレた痩せ尾根を騙して下ると、先程のパーティのうち3人が、途中で待っている。

 象ヶ鼻まで下ると、一応安全圏に入ったと感じる。ユートピア小屋を経て、三鈷峰分岐に戻る。振り返れば、例の集団は、剣ヶ峰に到達したようである。

 三鈷峰へも、登ってみる。最後の登りは、西壁が切れ落ちていて、落ちるとヤバイ。山頂は、大山北壁の展望台である。分岐へ戻り、トラバース道を経て、宝珠尾根を下ろう。上宝珠越・中宝珠越からの下り道は、荒廃のため通行止になっているようだ。安全第一、往路を戻る。下りは早い。

 大神山神社の参道の石畳は、観光客も滑っているようだった。登山口駐車場は、有料のようだったが、結局、請求されなかった。さて、本日中に奈良県五條市の宿まで、車を飛ばさねばならない。 

アルバム

1200M付近の樹林帯
同上
中宝珠越付近か
ナナカマドの赤い実
北壁
北壁
北壁
北壁
ユートピア小屋方面を見上げる
三鈷峰西壁か
ユートピア小屋
宝珠尾根か
三鈷峰
ダイセンキャラボク
三鈷峰分岐より三鈷峰
三鈷峰分岐より、ユートピア小屋と象ヶ鼻
三鈷峰分岐より、天狗ヶ峰と剣ヶ峰
象ヶ鼻付近より、先行パーティと天狗ヶ峰
ザレた尾根道を登る
天狗ヶ峰付近から、・1636Pと象ヶ鼻を振り返る
天狗ヶ峰付近から、象ヶ鼻と三鈷ヶ峰を振り返る
天狗ヶ峰から槍ヶ峰か
天狗ヶ峰から、白ハゲ三角と剣ヶ峰
白ハゲ三角付近から、剣ヶ峰
白ハゲ三角付近から、天狗ヶ峰と槍ヶ峰
剣ヶ峰から弥山方面
剣ヶ峰から三鈷峰
剣ヶ峰から天狗ヶ峰
剣ヶ峰から天狗ヶ峰と槍ヶ峰
天狗ヶ峰付近から、白ハゲ三角と剣ヶ峰
一蓮托生のパーティ
天狗ヶ峰付近から、象ヶ鼻と三鈷峰
三鈷峰分岐付近にて
三鈷峰から象ヶ鼻と天狗ヶ峰への尾根
三鈷峰から、天狗ヶ峰と剣ヶ峰
三鈷峰から弥山方面
大神山神社横の登山口に降り立つ
大神山神社
石段を下る

MR421_ 八経ヶ岳(大峰山)'01-10

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