御嶽(木曾御嶽)

date 2001/9/8 晴時々ガス
コース 田ノ原〜王滝頂上〜剣ヶ峰〜36童子お鉢巡り〜二ノ池新館〜賽ノ河原〜二ノ池小屋〜トラバース道〜王滝頂上〜田ノ原
実働 5h40m
メンバー すうじい、F君
概要 田ノ原登山口より、剣ヶ峰から36童子お鉢巡り。雲とガスで展望悪し。
行程 道の駅甲斐大和5:20=8:40田ノ原登山口9:15→9:45「あかっぱげ」下9:50→10:15八合目避難小屋10:25→11:10九合目避難小屋11:20→王滝頂上11:40→12:10剣ヶ峰12:45→13:40賽ノ河原13:50→二ノ池小屋14:05→14:30王滝頂上14:40→15:10小休15:20→15:35八合目避難小屋15:40→16:30田ノ原登山口16:45=18:00天神温泉清雲荘(泊)
記録 【9月8日】 晴時々ガス
 甲州街道R20の道の駅甲斐大和に集合し、一台の車に相乗りした我々は、中央道勝沼から塩尻を経て、R19経由で田ノ原登山口に至る。R19の日義村・木曽福島町あたりには、24時間営業のコンビニは、独立系の店が一、二軒あるのみなので、要注意。登山口にアンテナがあり、この山は携帯の電波事情バッチリである。

 石の鳥居をくぐって行くと、しばらく平坦な道が続く。やがて、緩やかな登りとなり、大江権現あたりから、樹林帯の木製階段が始まる。今朝までの雨で、濡れた道である。「あかっぱげ」下で小休する。これを過ぎると、石の階段状の登りが始まり、金剛童子で森林限界を越え、展望が開ける。中央アルプス方面が望まれるが、雲が多い。大岩小岩の階段状の登りが続き、寝不足もあって、脈拍数が上昇するので、ペースを落とす。

 八合目避難小屋前で休憩。日射しが強くて、暑い。良い天気なのだが、展望は今一つである。王滝頂上付近が見えているのに、なかなか近づかないので、かえって辛い。ゆっくりゆっくり、登って行く。九合目避難小屋の中で、日射しを避けて休憩。さらに、登りは続く。この先でUターンする親子がいた。王滝頂上山荘横をすり抜け、石段を登ると、石垣に囲まれた立派な神社がある。

 断続的にガスがかかり、剣ヶ峰は見え隠れしている。左手に、轟音と硫黄臭を伴う噴気口を見ながら、八丁ダルミまで来ると、奇妙な螺旋型のモニュメントと御獄教の火祭りの祭壇がある。ここから剣ヶ峰までの登りが、今までの道に比べ、足場が悪いためか、すごく辛い。頂上山荘横から急な石段を登れば、剣ヶ峰の頂上だ。団体さんもいて、かなりの混雑である。

 期待していた、北方の乗鞍岳、北アルプス方面の展望は、ガスと雲のため、全く望めない。時折、ガスが切れて、二ノ池や摩利支天山が見える程度である。ここで、昼飯にする。ウダウダするうち、団体さんの集合写真も終了し、山頂も空いてくる。我々も記念写真を撮っておこう。

 頂上の神社の南側をすり抜けて、お鉢巡りへと向かう。一ノ池は干上がって、グラウンド状になっている。左手の地獄谷が、凄惨な表情を見せている。コル状から登り返すと、溶岩の岩稜が続き、○○童子という文字の刻まれた石版が、所々に置かれている。全部で36個あるのだろうか。

 ガスが少し晴れてきて、剣ヶ峰がよく見える。一ノ池を半周し、やがて踏跡は、北へと向きを変え、明るい緑色した二ノ池を右手に見ながら、ザレを急降下する。二ノ池新館の横を通り、賽ノ河原まで行ってみる。

 賽ノ河原は、ちょっと不気味な所で、ガスが出たりすると、長居したくない雰囲気だ。風車や地蔵さんなど、勘弁してほしくなる。時間も少し押してきたので、摩利支天山は諦めて、二ノ池へと登り返す。二ノ池では、西岸の斜面に、小さな雪田が残っていた。荒涼とした雰囲気の池畔の道を進み、やがて剣ヶ峰東面のトラバース道を辿り、八丁ダルミを経て王滝頂上へ戻る。

 王滝頂上山荘横で休憩後、下り始める。F君の膝の様子を見ながら、慎重に下る。雲がかかって、Tシャツだけでは寒いくらいだ。大岩小岩の石段は、小さな段差で下ることが出来、脚の負担が少なくて済むように造られている。九合目避難小屋から少し下ったところで、小休する。いつの間にか、また日が射してきて、暑くなる。次は、八合目避難小屋の中で小休する。

 金剛童子の下の木製階段は、段差が大きくてちょっと辛いが、「あかっぱげ」を過ぎ、樹林の濡れた段々付近になると、段差が小さくなって楽になる。大江権現下の段々は、土の流出を防ぐのが目的なのか、段の幅が大き過ぎて歩きづらい。平坦な広い道まで来て、振り返れば、王滝頂上までよく見えている。

 田ノ原登山口の駐車場に戻り、簡単に後片付けして、今宵の宿天神温泉清雲荘へと車で向かう。急なヘアピンカーブの連続で、随分と時間がかかり、F君は車酔い状態になる。

 清雲荘はユニークな宿で、三匹の山羊が出迎える。内湯は木の香りのする木製の湯殿、露天風呂はジャグジー風呂で、「力作」スライド式木製蓋付き。夕食は地物の室内バーベキュー。これとビールで満腹し、爆睡する。全体的に見て、清潔好きには向かないかも知れないが、我々には好ましかった。

アルバム

田ノ原登山口付近から木曽御嶽
田ノ原登山口の鳥居
しばらくは、平坦な広い道を歩く
田ノ原・三笠山方面を振り返る
金剛童子で森林限界を超え、中央アルプスの山々を望む
中央アルプス南駒ヶ岳方面と、その奥の南アルプス
中央アルプス北部の山々だろうか
八合目避難小屋前から、王滝頂上方面を見上げる
九合目付近で見たイワギキョウ
王滝頂上の御嶽神社頂上奥社本宮
八丁ダルミにある、不思議な形のモニュメント
剣ヶ峰を目指し、岩石の斜面を登る
斜面から、八丁ダルミと王滝頂上を振り返る
剣ヶ峰から、西方を望む
剣ヶ峰から、干上がった一ノ池
剣ヶ峰から、干上がった一ノ池、右は二ノ池
剣ヶ峰から、干上がった一ノ池越しに、二ノ池と二ノ池山荘
剣ヶ峰頂上にてF君
時計回りに、御鉢巡りを開始する
ガスと噴煙で、溶岩がヤバそうな雰囲気を醸し出す
剣ヶ峰を振り返る
王滝頂上方面を望む
一ノ池西側の稜線を振り返る
一ノ池と剣ヶ峰
一ノ池北肩付近から、二ノ池と二ノ池山荘
一ノ池北肩付近から、摩利支天山と賽ノ河原、右は二ノ池ヒュッテ
二ノ池新館付近から、摩利支天山、右上に白竜避難小屋
二ノ池新館付近から、一ノ池北肩方面を望む
賽ノ河原の紅葉と石仏
ガンコウランの黒い実と紅葉
二ノ池と剣ヶ峰
西壁に雪の残る二ノ池
二ノ池を振り返る
断念した摩利支天山を振り返る
二ノ池と摩利支天山
剣ヶ峰東面トラバースを歩くF君
登山口近くから御嶽山を振り返る
温泉宿のヤギさんたち

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