奥穂高岳・北穂高岳東稜下降(北ア)

date 1997/8/11 曇のち晴
コース 涸沢〜白出コル〜奥穂高岳〜涸沢岳〜北穂高岳〜東稜〜涸沢
実働 4h20m。
メンバー すうじい(単独)
概要 涸沢基点、午後から奥穂、北穂東稜下降。
行程 →:山道、:溯行、\\:藪漕ぎ
【8月11日】 曇のち晴
涸沢12:05→13:05白出コル13:10→13:30奥穂高岳13:40→北穂高岳15:23→16:00東稜のコル16:10→16:50涸沢
記録  久々に、午後から天候回復が予想されたため、カメラと缶飲料のみ持って、ザイテンに取付いた。

【8月11日】 曇のち晴
 昼食後、カメラを首に下げ、Sy師匠から頂いたスポーツ飲料缶をベストの背中に入れて、出掛ける。常駐隊に挨拶すると、「午後から登るのは、感心しねえな。」と言われた。パノラマコースをホイホイ登って、ザイテンへのトラバースに合流し、30分で取付きに至り、一時間後には、白出コルに到着する。

 とりあえず、奥穂を目指す。山頂で家に携帯電話をかけてみるも、電波が届かない。うーむ、山頂で使えないとは。再び白出のコルに戻り、今度は北穂に向かうことにする。

 涸沢岳山頂を経て、最初の鎖場へ向かう。チムニーを下るのだが、先行する巨大荷物の二人パーティが難儀している。対向パーティを登らせてから、慎重かつ敏速に下る。先行者を追い越し、なおも続く悪場をこなして行く。空身だと、本当に容易で、楽しい。

 最低コルからは、ヒュッテやテントが見下ろせ、ザレを簡単に下って行けそうに思える。しかし、この下のトラバース道で、落石事故が起きているらしいから、危険なのであろう。北穂への登り返しの途中で、顔見知りのパーティと出逢う。しばし談笑する。

 奥穂の山頂はガスに隠れているが、前穂は見える、北穂へと快適な岩場を登って行く。北穂北峰では、カメラの三脚が並んでいて、見えそうもない槍ヶ岳を、みんなが待っている。

 ここから、さらに欲張って、東稜を下降しよう。北穂小屋を抜け、少しキレット側へ下り、梯子の下辺りから、右へトラバースする。適当に進むと、踏跡が少しハッキリし、ザレを慎重に下れば、間もなくゴジラのコルに至る。

 クラック凹角を登り、ゴジラの背の核心部に入る。今日は晴れているので、高度感バッチリだ。快適に核心部を通過したが、その先のハイ這松ミックスを避けようと、北側に下るのが意外と悪かった。

 東稜のコルに至る頃、槍ヶ岳がその雄姿を、ガスの中に見せ始めた。16時10分まで粘ったが、良い写真は撮れなかった。17時までに戻る約束なので、急いでY字ルンゼを下降する。草付とザレの下りが不安定だ。

 北穂沢の巨岩帯を横断し、南稜コースに合流し、ひたすら駆け下る。頑張った甲斐あって、16時50分に、涸沢に帰着する。

アルバム

最低コルを振り返る
これから登る北穂方面
北穂への登り途中から、大滝山方面
北穂への登り途中から、獅子岩、ザイテン取付、」前穂北尾根方面
同上
東稜のコルから、奥穂・吊尾根・前穂
東稜のコルから、大天井岳方面

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