蝶ヶ岳・梓川二ノ俣敗退(北ア)
date | 1997/8/4-5 晴のち雨、雨 |
コース | 三股駐車場〜三股登山口〜蝶ヶ岳〜横尾〜二ノ俣谷〜横尾(泊)〜涸沢 |
実働 | 第1日9h05m、第2日4h30m、計13h35m。 |
メンバー | すうじい(単独) |
概要 | 三股駐車で蝶ヶ岳越え二ノ俣泊、夜通し大雨で断念 |
行程 | →:山道、→:溯行、\\:藪漕ぎ 【8月4日】 晴のち雨 豊科IC 1:45=3:00三股駐車場6:10→三股登山口6:20→・1916 8:00→8:40蝶沢8:55→10:45蝶ヶ岳ヒュッテ11:00→11:35蝶ヶ岳12:05→14:15槍見台14:20→14:40横尾14:55→二ノ俣谷16:15→16:25 BP(泊) 【8月5日】 雨 BP 9:25→二ノ俣橋9:30→10:25横尾10:45→12:10本谷橋12:20→14:25涸沢(定着) |
記録 | 転勤のため、夏休みが沢山取れたので、久々に涸沢定着ボランティアすることにした。電車もバスも、予約する暇が無かったし、面倒なので、マイカーで入山だ。しかし、沢渡に駐車して上高地に入るのもややこしいので、ええいとばかりに、烏川林道の三股に車を置いて、蝶ヶ岳越えで入山することにした。 当初の予定では、二ノ俣谷に一泊し、槍沢から天狗のコル経由で、横尾右俣下降、左俣から北穂池に出て・・・などと、大胆なことを考えていたのだが、実際には、6泊分の食料がズッシリ重く、やっとの思いで蝶を越え、二ノ俣谷出合近くに設営した初日の夕方から、大雨に祟られて、夜通し増水の恐怖に怯え、翌日、這う這うの体で、涸沢に逃げ込んだのであった。 【8月4日】 晴のち雨 関越道・上信越道・長野道を経て、豊科ICで降りる。豊科駅近くのコンビニで朝・昼食を調達し、烏川林道を目指す。堀金村に入って、途中、道路工事の看板が出ていて、烏川林道は、昼間は工事のため全面通行止だと。夜中なので、前進する。 「ほりでーゆ」という温泉施設の先は、道が所々細くなる。烏川を渡る橋を過ぎると、断続的に悪路が始まる。舗装工事が済んだ所は良いのだが、悪い所は、とんでもなく悪い。オフロードタイプの車でないと、お腹を擦りそうだ。夜間の車のライトでは、凹凸が強調されて、恐ろしい道である。 後悔しながらも、行くしかないと腹を括って、慎重に進む。こんな悪路を通る一般車はあるまい、と思っていたら、三股手前のゲート前には、2-30台の車がとめてあるではないか。明るくなるまで、車中で仮眠する。 6時過ぎ、出発。10分ほど林道を歩くと、本来の三股登山口に至る。烏川左岸沿いに暫く行くと、吊橋で本流を渡る。他のパーティと前後しながら、暗い林をゆっくり登って行くと、力水という水場がある。 さらに進むと、カラマツの植林帯を行くようになる。尾根に乗ると、・1916まで急登が続く。独標を過ぎると、大木の森の中を緩やかに登る。次第にまた、傾斜がきつくなってくる。蝶沢の源頭部をトラバースする手前に、僅かな水量の水場がある。蝶沢源頭は伏流ゴーロとなっており、10mほど登ると水が出ているようだ。 さらに、ジグザグの急登をウンザリするほど続けると、日当たりの良いお花畑を二箇所経て、なだらかな地形となる。蝶ヶ岳ヒュッテは、もうすぐだ。 ヒュッテで、400円の缶ジュースを飲む。槍穂は、半分から上が雲の中だ。稜線漫歩で、横尾分岐まで行き、荷物を置いて、蝶ヶ岳と蝶槍をハントする。じょうねんにも、半分雲が懸かる。 分岐から横尾への下りが、曲者であった。登りで酷使されていた脚が、長い長い急降下で痛めつけられて、足首がカクカクになってしまう。おまけに、最終日にここを登り返す可能性が大だと思うと、気分が滅入るぜ。槍見台付近の笹の中の下りで、雨が降り出した。 横尾に下りつくと、水を補給してから二ノ俣谷を目指す。一ノ俣までが遠い。ザックが肩に食い込み、本当に辛い。一ノ俣から二ノ俣までは、すぐである。二ノ俣橋から右岸の藪を漕ぎ、川原に砂地を捜して、テントを張る。 テントに潜り込むと、本格的に降り出した。夜半には、雨脚がさらに強まり、増水の恐怖が迫る。怖くて、悔やまれて、眠れやしない。深夜0時に偵察と決め、アラームをかけて寝ることにする。夜中にアラームで起き、雨具を着て、増水の程度と、脱出ルートの確認をする。夕方に比べ、約10cmの増水であった。少し安心して眠る。 【8月5日】 雨 朝起きてみると、昨夕より約20cmの増水だ。無事、朝を迎えられたことを感謝しながら、朝食を炊く。テントの中を片付けてパッキングし、雨が小降りになった時を見計らって、撤収する。 雨具のフードを被り、その上にヘルメットを被る。びしょ濡れのテントと渓流靴は、レジ袋に入れて、提げてゆくことにする。藪を漕いで登山道に出、横尾へ戻る。横尾から涸沢に電話して、予定より一日早く定着する旨告げる。 横尾から本谷橋までは、泥川と化した山道を進む。荷は重いし、道は悪いし、一時間半も要した。川沿いに工事しているらしく、岩を流れに放り込む音が、ボコンボコンしていた。途中、ビニール傘を差した、半袖・短パン・ジョグシューのオジサンとすれ違う。まるで、Ko師匠みたいな人だな、と思った。本谷橋から涸沢までは、ゆっくり登って二時間で到着する。 涸沢に定着してみると、Ko師匠が下山したとのことだったので、すれ違ったオジサンは、やはりKo師匠だったののだな、と納得する。濡れ物を干して、着替えると、屋根と壁の有難さが身に染みる。今夜は、増水の恐怖も無く、濡れの心配も無く、快適に眠れそうだ。 |
アルバム
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蝶槍と常念岳 |
蝶槍から常念岳方面 | ![]() |
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蝶ヶ岳から大天井方面 |
常念岳 | ![]() |
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蝶ヶ岳から西岳・北鎌尾根方面 |
蝶ヶ岳から小屋裏ピーク方面 | ![]() |
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