火打山・妙高山(頸城)

date 1995/7/30-31 晴、晴
コース 笹ヶ峰登山口〜高谷池〜火打山〜高谷池〜黒沢池ヒュッテ(泊)
〜妙高山〜黒沢池ヒュッテ〜笹ヶ峰登山口
実働 第1日7h55m、第2日7h05m、計15h
メンバー すうじい、まりべる
概要 笹ヶ峰基点、火打山一番人気の季節、高山植物の花咲く夏登山。
行程 【7月30日(日)】 晴
笹ヶ峰登山口5:45→6:40黒沢6:55→9:40高谷池10:00→12:05火打山12:25→高谷池13:45→14:35黒沢池ヒュッテ(泊)

【7月31日(月)】 晴
黒沢池ヒュッテ6:05→7:05雪渓7:20→9:00妙高山9:50→10:40燕新道分岐10:50→11:45黒沢池ヒュッテ13:00→15:10黒沢15:20→15:50笹ヶ峰登山口=黒姫高原(泊)
略記録 【7月30日(日)】 晴
 笹ヶ峰ロッジ駐車場が満車なので、登山口脇の路肩に車を置き出発。気持ち良い朝の森の中の道を登り行く。鳥の声が心地よい。集中豪雨の爪痕か、黒沢は巨岩ゴーロと流倒木で荒れ果てている。少し行くと十二曲りの急登となり、尾根上に出てからも、苦しい急登が続く。

 時折木々の間から見える山々に励まされつつ、分岐に至る。左の道を採れば、やがて火打山・焼山が姿を見せる。道端にもサンカヨウ等、色々な花が咲いて、歩みが遅くなる。高谷池ヒュッテ前では、多くの人が休憩しており、テントも多い。イワイチョウ、ハクサンコザクラなどが咲く高谷池の向こうには、火打山の頂が頭だけ出している。

 高谷池ヒュッテに到着すると、大勢の人で混雑していたが、何とか木陰のベンチを見つけて休憩できた。高谷池から天狗ノ庭にかけての木道横には、ハクサンコザクラなどのお花畑が続く。天狗ノ庭は、火打山が池塘に映る美しいところで、1984年9月にH君と、紅葉の鍋倉谷を溯って飛び出した時のことが、懐かしく思い出される。しばし写真を撮る。強い日射しの下、ここからの登りが結構大変だった。登山道沿いのクルマユリに、時々励まされる。

 火打山山頂は、人がいっぱいだ。あいにくガスがかかりがちで、展望は今一つ。帰りに、また天狗ノ庭で、フィルムを消費する。高谷池を通過し、茶臼山越えの道に入り、今宵の宿として予約してある、黒沢池ヒュッテを目指す。この森の中では、キヌガサソウが多く見られる。黒沢池の湿原を右手に見下ろしながら降りて行くと、レーダードームの様な黒沢池ヒュッテが見えてくる。

 ヒュッテに着くと、早速宿泊手続きをし、缶ビールを買って、小屋に入る。しっかりした造りのウッディな3階建てだ。2階に案内された我々が、本日最初の宿泊客のようだ。先ずは、ビールを飲む。良く冷えていて旨い。今日はあまり混みそうもないので、のびのびと場所をとって昼寝をする。隣に居たオジサンの話では、昨夜は柱と柱の間に12人くらいの混み方で、足を伸ばして寝るどころではなかったそうな。因みに、今夜は、柱の間には我々二人だけだ。

【7月31日(月)】 晴
 クレープの朝食には面食らったが、注文してあった「弁当」?を受け取る。大倉乗越への登り道でギンリョウソウを見かける。乗越から急降下し、外輪山内壁のトラバースに入る。沢音が近づくと、やがて雪渓を横切る。

 雪渓水を補給して休憩する。同発。燕新道分岐から先は、しばらく日陰の涼しい窪状の登りで、大いに助かる。次第に高度を上げると、火打山が見えてくる。急な登りは稜線直下まで続いた。妙高山頂はさすがに眺めがよいが、東側は曇っている。岩の上で大タルミだ。

 山頂を辞して、往路を下る。燕新道分岐で、他のパーティの人が、サンカヨウの花の名を、「三か四」と説明していて、ナルホドと思った。トラバースから大倉乗越の急登を経て、黒沢池ヒュッテへ下る。

 ヒュッテ前で昼食にする。「弁当」を拡げると、赤飯のレトルトパックが二つづつ出てきて、目が点になる。「弁当」を注文した時、しきりに「ラーメンもお出しできますが・・・」と言っていたのは、こういう訳だったのね。お茶を涌かして、とりあえず食べる。

 黒沢池湿原に沿って進む道沿いにも、ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、クルマユリが咲いている。森の中の道になり、高谷池からの道を合わせて、往路を下る。十二曲りを過ぎれば、やがて黒沢の冷たい流れに出る。

 黒沢で、最後の小休をする。緩やかな森中の道を下って、笹ヶ峰登山口へ下り着く。車に乗り、今宵の宿、「アスティくろひめ」へ向かう。

アルバム(ブログ)
その1:火打山
その2:妙高山

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