暑寒別川・暑寒別岳(増毛)

date 1986/8/24-27 
コース 増毛〜暑寒別川〜暑寒別岳〜〜〜〜〜〜
実働 第一日:2h59m、第二日:4h20m、第三日:4h55m、第四日:7h50m、計:20h04m。
メンバー すうじい(単独)
概要 暑寒別の豊富な自然、スケールの大きな渓。
行程 =:バス・鉄道、→:山道、:溯行、:藪漕ぎまたは詰め
【8月24日】 快晴
札幌11:00=12:29深川13:25=増毛15:11→ポン暑寒登山口17:20→18:10暑寒別川砂防ダム下(泊)

【8月25日】 曇のち晴
:暑寒別川砂防ダム下6:00→林道終点6:207:00大休止8:008:30大休止9:3010:00大釜10:5511:10大休止12:25345Mミニ十字峡12:55トロゴルジュ13:1013:45大休止14:1514:45大休止15:1015:25 385M BP(泊)

【8月26日】 曇のち快晴
385M BP 7:208:05 445M右岸枝沢(1:5)8:259:05左岸15m滝9:159:50釜10:5511:05 545M右岸枝沢(1:4)11:2012:10 565M二俣(群別岳北面直登沢出合)(1:2)13:3514:20 660M左岸枝沢(10:1)14:3015:15飛行機残骸15:25800M右岸枝沢(1:10)15:3515:50 850M二俣(1:4)BP(泊)

【8月27日】 曇のち快晴のち晴
850M二俣BP 6:30930M右岸枝沢(1:10)6:50平流(5:1)7:10(3:1)右7:15猛烈根曲稜線7:45・1144コル8:509:55登山道10:05→10:40暑寒別岳11:05→11:55コル(水場)12:50→13:30南暑寒岳13:40→14:40雨竜沼湿原14:50→15:50白竜ノ滝16:20→16:40小屋16:45=17:25雨竜農協前17:57=18:27滝川18:39=19:53森林公園
記録  北海道遠征の最後は、単独で沢登り。暑寒別川から暑寒別岳へ登った。

【8月24日】 快晴
 札幌から鉄道で、増毛へ向かう。ポン暑寒登山口を経て、留知暑寒沢川出合から暑寒別川本流沿いの林道を歩く。砂防ダム下流に作業小屋があり、利用させて頂く。

【8月25日】 曇のち晴
 林道を進むと、間もなく終点で、川に降りて溯行開始する。すぐに吊橋を潜る。平凡な流れを遡行し、二度大休止すると、大釜に出くわす。ここでも大休止する。四度目の大休止の後、ミニ十字峡に至る。これを通過すると、トロゴルジュがあり、左岸を巻く。

 五度目の大休止後、右岸から枝沢を迎え、左岸にガレを二度見て、小釜で六度目の大休止。その先の左岸にガレを見た後、左岸に小さな砂地を見付けて設営する。

【8月26日】 曇のち快晴
 撤収して少し行くと、左岸から2条8m赤岩滝が懸かる。その先の川原では、南南東に岩峰が見える。右岸から7m滝が懸かり、川は右に曲がる。ミニゴルジュを過ぎるとゴーロとなり、南に岩峰が間近に見え、445M右岸枝沢出合(1:5)となる。続いて、455M左岸枝沢出合(10:1)となる。

 ゴーロを進むと、正面から小滝を懸ける枝沢を迎え、川は左へ屈曲する。少し行くと、左岸から15m滝を懸かり、続いて同じく左岸から4m2条滝その上に10mスラブ滝が懸かる。その先で右岸から枝沢が滝を懸け、続く右岸枝沢は15m滝を懸ける。次の545M右岸枝沢は、水量比(1:4)で出合い、小休止する。本流には釜を持つナメがある。

 3m大釜を越えると、565M二俣(2:1)となる。右俣は群別岳北面直登沢であり、5m滝を懸ける。左の本流には、6mハネ滝左カンテが懸かる。ここで本日最初の大休止。ここを過ぎると、暫くはゴーロ状が続く。ナメ小滝を越えて進むと、660M左岸枝沢(10:1)が滝を懸けて出合い小休止する。

 続いて、(10:1)、(5:1)の左岸枝沢が出合う。ゴーロ、左岸にガレ、小滝、右岸に岩壁などを見て進むと、ゴーロが続くようになり、正面に暑寒別岳が見える。小滝を越え、釜で右に折れると、左岸にガレを見て、両岸大岩の先に、飛行機らしき残骸を見る。

 800M右岸枝沢(1:10)を見送り、少し進んで、釜を持つ4m滝の左壁を登って越えると、850M二俣(1:4)であった。左岸に設営する。

【8月27日】 曇のち快晴のち晴

 今日こそ暑寒別岳登頂を果たし下山するべく、撤収して、急なゴーロ、石滝連続を登る。2段10mくの字ナメ滝、大石の詰まった15mナメ滝を越えてゆく。やがて二段滝を懸ける右岸枝沢(1:10)が出合い、右岸枝沢、左岸枝沢を迎え、ゴーロを進むと、殆ど平流となる。

 左岸枝沢(5:1)が出合い、しばらく行くと、(3:1)の水流比の二俣を水量の少ない右に入る。次の(2:1)は左に入って、水流を辿ると、最後に(1:2)の枝沢を左に見送って、やがて水が涸れ、笹藪を南へ漕ぎ登ると、猛烈な根曲藪の稜線に出る。

 この稜線を東北東へ向け、1時間強、根曲藪を漕ぎ続けると、・1144コルに至る。右手には、湿原が広がる。さらに北東へ1時間強登って行くと、暑寒別岳南の登山道に飛び出す。小休止の後、暑寒別岳まで35分で登頂する。

 暑寒別岳山頂で大休止し、南暑寒岳へ向け歩き出す。途中、鞍部の水場で大休止する。南暑寒岳で小休止後、雨竜馬湿原でも小休止。

 白竜ノ滝で、地元の登山者と話し込む。暑寒別川を遡行したと言ったら、飛行機の残骸を見たかと問われる。暑寒別岳で、4回ヒグマと遭遇したそうだが、ジッと睨んで動かなかったら、毎回ヒグマの方が回れ右して、退散したとのこと。暑寒別のヒグマは、性格が良いのかもしれない。

 有難いことに、この登山者が、小屋から雨竜農協前のバス停まで、車で送ってくれた。国鉄バスで滝川に出て、森林公園の知人宅に向かう。

溯行図

アルバム
登山道に出て、暑寒別岳を望む
南暑寒岳方面
白竜ノ滝を俯瞰

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