コタキ川・知床岳・ウナキベツ川下降(知床)

date 1986/8/14-18 
コース 知床大橋〜テッパンベツ川コタキ川〜知床岳〜ポロモイ台地〜ウナキベツ川下降〜相泊
実働 第一日:6h01m、第二日:4h40m、第三日:8h42m、第四日:8h35m、第五日:2h10m、計:30h08m。
メンバー すうじい、Fko君
概要 河口から溯行、滝・藪漕ぎ・湿原・羆足跡・オショロコマ。
行程 =:バス・タクシー・鉄道、→:山道、:溯行、:藪漕ぎまたは詰め
【8月14日】 快晴のち雷雨
斜里7:50=知床大橋9:50→硫黄山橋11:00→11:05 290M 11:15→12:05 50M 12:15→テッパンベツ川河口12:4012:55渡渉点13:3513:45コタキ川出合(2:1)13:5417:00 105M付近BP(泊)

【8月15日】 
105M付近BP 9:10左岸枝沢9:5010:00右岸枝沢2段13m 10:1010:20右岸岩小屋11:1511:20 2段4m石滝CS 11:40225M左岸枝沢(10:1)12:1012:15 2m釜13:2513:30 3m大釜14:05逆くの字滝15:00355M左岸枝沢(5:1)15:2515:45硫黄山見える左折15:5016:00見通しゴーロ16:3015mスダレ左岸枝沢(10:1)17:1017:35硫黄山見えるBP(泊)

【8月16日】 
硫黄山見えるBP6:456m滝左岸枝沢(4:1)7:037:05 690M奥二俣(1:1)7:308:10水汲み8:159:05小休止9:159:42小休止9:5510:40 1000M付近岩壁見える10;5011:15傾斜緩む11:2512:10小休止12:2013:00知床岳13:4515:05鞍部池塘始まり15:15→15:45池塘終わり16:0018:00知床沼BP(泊)

【8月17日】 快晴
知床沼BP 7:35崖縁8:308:35小休止8:5510:30水出る11:1511:50ウナキベツ川本流12:3513:25魚止18:00ウナキベツ川河口BP(泊)

【8月18日】 ガス
ウナキベツ川河口BP 5:30→相泊7:05→7:20温泉8:10→瀬石8:30=10:05標津10:50=13:46釧路14:15=16:12帯広20:20=21:46大樹(泊)
記録  寮の後輩のFko君と、北海道遠征に出掛けた。先ずは、知床岳だ。

【8月14日】 快晴のち雷雨
 斜里から知床大橋まで、バスだかタクシーだか記憶が曖昧だが利用した。その先は、炎天下の知床林道を歩いて、テッパンベツ川に至る。川沿いに歩き、渡渉点で溯行準備する。コタキ川出合は水量比(2:1)で、左のコタキ川の方が水量が多い。

 コタキ川に入ってしばらく行くと、80M付近に小函があり、釣りながら溯行する。平凡な川原となり、やがて雨が降り出す。そこそこの釣果を得て、105M付近で設営する。

【8月15日】 
 朝釣りをして、撤収する。少し行くと、左岸から3本、枝沢を迎え、右岸から2段13m滝を懸ける枝沢が出合う。小滑滝、2mCS滝を越えると、右岸に岩小屋があり、荷を置いて釣りをする。その先の2段4m石滝CSでも、竿を出す。

 左岸から15mトヨ滝の枝沢が出合い、その先の225M付近で、左岸から(10:1)枝沢が出合う。連瀑帯に入り、入口2m滝釜で釣る。途中、左岸から10mスダレ滝がが出合い、出口の3m大釜でも竿を出すが、当たりは無い。

 巨岩ゴーロを過ぎると、美ナメとなり、左岸にスラブを見て、沢は左に折れる。4m幅広滝を左岸から小さく巻き、沢が右へ折れると、右岸から8m2条滝で枝沢が出合う。ナメ滝を幾つか越えるとゴルジュ状となり、左岸から枝沢がスダレ滝を懸ける。小滝を幾つか越えて行くと、逆くの字滝となり、その上の7mスダレ滝、4mトヨ滝とともに右岸から巻く。巻き終えたところで、左岸から枝沢が出合う。

 沢は左へ折れ、ナメ床となるが、左岸の大岩ごと巻く。巻き終えた所で、355M左岸枝沢と思しき(5:1)の3mナメ滝が出合う。本流は、3段5mナメ滝となっている。さらにナメ・ナメ滝を越えて行くと、沢は左へ折れる。振り返れば、硫黄山が見える。左岸には岩壁が聳え、7m滝を右から越える。

 沢はゴーロ状となり、見通しが良くなる。この辺りで、天気図をとる。少し行くと、源頭が望める。ゴーロは続き、小滝を幾つか越えると、15mスダレ滝で525M左岸枝沢(10:1)が出合う。平凡なゴーロをさらに進んで、設営する。硫黄山が望めるサイトである。

【8月16日】 
 魚影も無いし、今日こそは知床岳山頂に到達せねばと気合を入れる。ナメ滝を二つ越すと、(4:1)の左岸枝沢が6m滝で出合う。すぐ先で、690M奥二俣(1:1)となり、右沢は20mスダレ滝を懸ける。この滝の左壁に取付いて右沢に入る。続く5m滝を越え、ナメを行く。

 やがて左岸からブッシュの中の流れが出合い、右岸の枝沢で水を汲む。急なコーロが始まり、涸れ棚を越すと水は涸れ、ハイマツと笹藪の急斜面を登るようになる。いつ果てるとも知れぬ急な藪漕ぎは、蜿蜒と続く。

 水汲み後、3回目の小休止では、1000M付近かと思われるが、左手に顕著な岩壁を見る。次の小休止では、、傾斜が緩みハイマツの丈が少し低くなる。ハイマツの海はまだまだ続き、さらに小休止を経て、13時丁度、知床岳山頂に立つ。

 山頂で大休止の後、東へ続く稜線の薄い踏跡を辿り、鞍部の池塘へと向かう。池塘の始まりで小休止し、草地に続く踏跡を辿る。池塘の終わりでも小休止する。北東へ続く尾根沿いに進み、ポロモイ台地の知床沼を目指す。

 知床沼畔に適地を見出し、設営する。

【8月17日】 快晴
 快晴だ。撤収して、東南東へ向かう。台地の東側は崖になっているので、下降点には気を遣う。1時間弱で崖縁に至り、慎重に下降開始する。急斜面から傾斜が緩む頃、開けた砂地に出る。

 ここで、砂地の上に小ぶりの足跡を多数発見する。キツネではなさそうだし、どう見ても熊っぽい。ここは知床、ヒグマの密度が高い地域だ。ヒグマの親子連れなんて、最悪じゃないか。相棒と顔を見合わせ、小さい声から次第に大声を出して行く。熊鈴、笛も鳴らそう。

 一頻り音を出してから、再び下降開始。やがて水が出た所で、大休止する。さらに下降すると、右手からウナキベツ川本流が出合う。そこから小一時間で、魚影が走る。釣りながら下降していると、大学生のパーティに追付かれる。

 ウナキベツ川河口まで下って、設営する。河口まで、オショロコマが釣れる。食料が不足していたので、大学生パーティに米を分けて貰う。おかげで、久々に豊かな夕食となる。

【8月18日】 ガス
 撤収して、海岸を歩き、相泊を経て、海中の温泉に入る。瀬石からヒッチハイクで標津に出て、鉄路で釧路、帯広を経て、大樹で駅寝する。

溯行図

アルバム

知床林道の日陰で休憩
知床岳山頂付近から鞍部池塘方面か
鞍部の池塘から、草地の踏跡を辿る
右手奥が知床岳か
知床沼畔から、・1132肩と知床岳を振り返る
ウナキベツ川のオショロコマ

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