黒姫山・飯縄山スキー登山(北信)

date 1985/3/10-11 雪のち晴、雪
コース 黒姫高原スキー場〜黒姫山〜大ダルミ南〜鳥居大橋〜戸隠キャンプ場〜戸隠スキー場〜瑪瑙山〜飯縄山〜霊仙寺山〜飯綱リゾートスキー場〜上村
実働 一日目:5h30m、二日目:5h35m、計:11h05m
メンバー すうじい、Fs君
概要 黒姫高原から鳥居大橋、瑪瑙・飯縄・霊仙寺縦走。
行程 →:ツボ足、:シール、oo:ワカン、**:アイゼン、:スキー、=:乗物

【3月10日】 雪のち晴
黒姫7:25=7:50黒姫高原スキー場9:00=9:35リフト終点1540M 10:0510:15小休止10:20→10:40小休止10:45oo11:10 1770M11:20oo12:15 1940Mハゲ上12:2513:20黒姫山14:1514:30コル14:4515:05 ・1998 15:1515:45夏道尾根分岐16:0017:10鳥居大橋17:30→18:00戸隠キャンプ場(泊)

【3月11日】 雪
戸隠キャンプ場7:10→7:50 ・1254 8:00→8:20戸隠スキー場8:35=第6リフト終点・瑪瑙山10:4011:00 ・1639コル11:1512:00 1770M 12:1012:50飯縄山13:0013:40 1800Mコル13:5014:10霊仙寺山14:201600M反射板15:001330Mゲレンデ15:3016:10上村バス停17:48=18:10牟礼19:30=長野
記録  国鉄信越本線に乗り、長野を過ぎると、左手に飯縄・黒姫・妙高と続けて、火山性の複雑な形をした山々が目に入る。それぞれ独立した自己を主張する山で、ツアー向きと言えそうだ。

 本来独立した山である黒姫と飯縄を、強引に繋いで「縦走」してみた。天気はあまり良くなくて、二日目の飯縄では、視界20-30mの降雪下での行動であった。全体的に見て、充実したツアーだったと思う。Fs君にとっても、価値のある体験だったのではなかろうか。

【3月10日】 雪のち晴
 最近雨が降ったらしく、車窓から見る雪は少ない。黒姫で下車すると、ぼた雪が降っている。始発のバスまで、待合室のストーブでお茶を沸かしたりして、暇を潰す。

 黒姫高原スキー場のリフトが動くまで、1時間ほど待たされる。スキー場の人は、久々の降雪に喜んでいるようだ。

 1540Mのリフト終点で、ツアー届を書き、シールで登り始める。ケルンのある・1559姫見台を通り、ブナ林の傾斜は、次第にキツくなる。雨でクラストした上に新雪が10cmほど積もっているので、シールが利きにくい。ツボ足になると、クラストを踏み抜いて、消耗だ。

 今回特に用意した秘密兵器:ワカンを着ける。そこへ単独のツアースキーヤーが現れ、シールとシーアイゼンで登って行く。我々のワカンも、なかなか正解で、ワカンの適した雪の状態であることが分かる。

 平均斜度30度の急登が続く。ブナ林は、いつしか針葉樹林に変わり、いい加減急登にウンザリした頃、ぽっかり広がる無立木の斜面の下に出る。1900M付近である。右手の樹林とのコンタクトライン沿いにラッセルし、この「ハゲ」の上に出て、シールに換える。

 少々苦労して外輪山の稜線に乗れば、雪は止み、薄日が射してきたようだ。稜線の西側は、樹林とデコボコガリガリのクラスト雪だし、東側は波打つ雪庇だし、一長一短で、適当に選んで行く。やがて外輪山の最高点である、黒姫山頂に到着する。

 先程の単独スキーヤーがいる。カルデラの中心にある御巣鷹山(小黒姫)の斜面を滑ったら快適だろうな、、、などと眺めていたら、その奥に、妙高・燧・焼山・金山・天狗原・雨飾の頚城の山々が姿を現し始めた。

 昨年9月、Hd君と訪れた真川の金山谷・裏金山谷・鍋倉谷の記憶が蘇る。頭上は、真っ青に晴れ上がった。高妻・乙妻・戸隠連峰の背後には、北アルプスの峰々も。お、あれは槍じゃないか。1時間ほど大休止したが、明日登る飯縄は、雲に姿を隠したままだ。

 スキーに乗り、南西のコルまで快適な斜面にシュプールを描く。再びシールを貼り、・1998までは展望を楽しみながらの稜線漫歩だ。再びシールを外して、夏道尾根分岐まで滑降する。ここで小休止して気合を入れていたら、16時になってしまった。

 夏道尾根通しに下る予定だったが、あまりの雪質の悪さに閉口して、右手の広い沢へ逃げ込んで、右へ右へとトラバースする。大ダルミから南へ続く山道沿いに、大人数のシュプールがついており、これに合流すればあとは早い。鳥居大橋まで、一気に滑走しよう。

 大橋で、先程のシュプールの主と思われる、スキー板をぎっしり積んだ車が走り去るのを、ボケっと見送りながら、少々休む。板を担いで、疲労した脚に鞭打って、戸隠キャンプ場まで車道を歩く。

 バンガローの側の休憩舎の屋根の下に設営する。雪が再び降り出したので、この屋根は有難い。

【3月11日】 雪
 雪降る中、戸隠スキー場まで歩く。リフトに乗ったものの、3つ目のリフトが点検中とやらで、動かない。係員の小屋に入れてもらって、待つ。リフト終点の瑪瑙山に到着したのは、10時40分であった。

 視界2-30mの中を、早速出発する。・1639コルへの下りの方向付けをしていると、心配したリフトの係員が、追いかけて来た。まあ、こんな天気でツアーする物好きは、あまりいないだろうな。大丈夫ですよと言い残し、滑降する。

 コルでシールを貼る。1720M付近の二重山稜は、右手の尾根に乗り、次第に傾斜が増して、シーアイゼンの欲しい所だ。右手はカリンカリンのクラスト、左手は小雪庇に表層が切れ易く、下は立木の無い斜面が誘う。緊張の登りを強いられ、やっとのことで稜線に出れば、南へ少しで飯縄山頂だ。

 雪で完全に埋まっている。シールを外し、霊仙寺山への縦走に向かう。東側には、雪庇が出ている。さっき登って来た尾根の分岐までは、緩い下りで、そこから北北東へ急な滑降だ。西側の樹林の中の、新雪急斜面を下る。

 1830Mコルからは、小さな上り下りを、シール無しで行く。昨日のものらしいトレースを、参考にする。1800Mコルでシールを貼って、最後の登りだ。風の強い霊仙寺山頂でシールを外し、慎重に方向定めをしながら下り始める。高度計とコンパスと雪質変化とが、カギなのだ。

 尾根が広がる1750M付近が、一番ヤバい。それでもドンピシャ、1600M反射板に出る。ここから先は樹林帯となり、尾根もハッキリするので、不安は無い。尤もFsは、このターンし辛い雪質に、大いに苦労しているようである。

 1340M付近で、右手にリフトがあるのに気付いて、右の深めの谷をトラバースし、ピステに飛び出す。この最上部のピステはコブコブで滑りにくいが、それより下部のピステは、快適なビシャビシャ雪で、パラレルクリスチャニアで滑降する。

 スキー場のバス停でダイヤを見れば、最終の出た後で、上村のバス停まで、除雪道路を滑走する。ぼた雪は霙状となって降り頻り、上村バス停横の掲示板の廂の下に蹲って、1時間40分もバス待ちをするという、惨めなツアーの終末であった。

 牟礼駅で、さらに1時間強の待合わせで長野に出た我々は、夜行の「妙高」に乗るために、またまた暇潰しを余儀なくされた。上野に向かうFsに別れを告げ、高崎で下車したすうじいは、駅カンして翌日の飯士越えツアーに備えるのであった。

スキールート図

アルバム

妙高山と火打山
 
黒姫山外輪山稜線から焼山・金山方面
傾斜が緩んだ落葉樹林帯を滑走する

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