奥白根山(日光)

date 1984/4/29-30 
コース 湯元〜湯場見平〜中ツ曽根〜五色山〜前白根山〜白根避難小屋〜奥白根山〜白根避難小屋〜五色沼〜前白根山〜外山手前コル〜白根沢右岸尾根〜湯元スキー場〜湯元
実働 第1日:5h29m、第2日:2h33m、計:8h02m。
メンバー Tk氏、Um君、Kt君、Fg君(新人)、すうじい
概要 某山岳部新歓合宿。
行程 →:ツボ足、=:交通機関

【4月28日】
浅草19:18=22:09東武日光駅→国鉄日光駅(駅寝)

【4月29日】 晴
日光6:20=7:20湯元7:40→9:10湯場見平9:25→10:10中ツ曽根2100M 10:26→11:24五色山11:44→前白根山12:12→12:45白根避難小屋先サイト13:25→14:10奥白根山14:50→15:20サイト(幕営)

【4月30日】 晴のち霧雨
サイト7:10→前白根山7:57→2325P 8:17→8:27外山手前コル8:37→湯元スキー場9:25→9:53湯元10:40=12:00東武日光12:45=14:50浅草
記録  1984年4月の某山岳部新人歓迎合宿は、日光奥白根山登山であった。リーダーのKt君の記録を、ほぼそのままにupしてみる。

【4月28日】
 夜、浅草発の東武ボロ電車に乗る。すうじいが集合にも来ず、北千住でも乗って来ず、焼肉パーティは幻となりかける。日光駅の待合室のベンチから、雪焼けした髭面がムックリ起き上がって、一件落着。

 国鉄日光駅の団体待合所で、一夜を過ごすことにする。夜遅く、キャピキャピギャルの声はするわ、車が暴走するわ、けしからぬ犬どもは徘徊するわで、サイクリングの少年達と山登りのオジサン達は、大いに迷惑する。

【4月29日】 晴
 朝起きると、ああ何と、わざわざ巣鴨から持って来た、Um君の朝食のパンが、無惨にも、犬どもに食い荒らされていたのであった。女峰の美しい姿に心を引かれつつも、バスで湯元へ向かう。

 道路を少し進み、左へ強引に乗り込んで、五色沢に入る。沢を少し歩き、湯場見平への尾根に取り付く。赤布を辿り、急な雪の斜面をトラバース。足が潜って難色である。上へ行くとかなりの傾斜だが、皆は華麗なフットワークで、蝶のように舞うのであった。しかし、途中のトラバースでUm君が滑落する。肝を冷やすも、ピッケルストップが決まって、止まる。

 ノンストップ1ピッチ半で、湯場見平着。男体山が大きく見える。これより五色山まで、ダラダラ登る。すうじい自慢の抹茶飴を味わう。五色山からは、尾瀬の山々が眺められ、3月の合宿が懐かしい。奥白根山は、八ヶ岳もどきのゴツゴツした山だ。金精山ズドンと立って、岩壁が豪快。眼下に五色沼、避難小屋が見える。

 前白根山を越えて、一気に小屋まで下り、少し先へ行って設営する。時間はあるし、天気も良いので、奥白根山アタックを敢行することに決定。

 Um君トップで、腐れ雪の急斜面を全開で直登。かなり急なので、ラストの方は心配顔。ここを厳冬期にスキーで下る、すうじいのクレイジーぶりが偲ばれる。意外にあっさりと、頂上に着いたのであった。地形が複雑怪奇な山頂で、ガスの時には要注意。ミカンでお祝いをして、大タルミ。遠くの山は霞んでいた。

 山頂より下る。雪国育ちのTk氏は、グリセードを敢行。一方では、リーダーながら恐がりのKt君はビビリながら下り、周囲の顰蹙を買う。黄色のツェルトが、眼下に可愛く見える。

 今夜は焼肉パーティだ。お馴染みの、Tk氏の梅酒もある。楽しく眠る。

【4月30日】 晴のち霧雨
 ほっかほっかのウドンで、目を覚ます。ラジオから流れる演歌に消耗するも、聖子で元気を直して、出発。Fg君とKt君は、アイゼンを使う。

 五色沼はまだ渡れる。そこから前白根山まで、一気に突き上げる。とってもドウモな(参っちゃう)1ピッチであった。前白根山辺りから、ガスが出て、視界は悪化。ダラダラした下りを続ける。2325Pより先で、右に続く、いかにもまともな尾根があるが、ここは左が正解。

 少し先で、左に下る。白根沢の右岸尾根だ。白根沢は、猛烈な傾斜で落ちている。ここをスキーで下るのも、すうじいぐらいだろう。ここの下りは、トレースはカチカチ、外すとズボズボの難色の道。Fg君やUm君は案外平気で下るが、再びKt君はビビって、独りアイゼンを使う。

 スキー場の上部からは、尻セード。小雨がパラつく中を、バス停へと急いだ。

アルバム

中ツ曽根の登りにて
湯ノ湖・太郎山・男体山が見える
男体山・太郎山を眺めながら休憩
雪に填っている人約1名
次第に高度を上げて行く
地面の出た五色山にて
同じく奥白根山をバックに
右手に奥白根山を見ながら
前白根山を越えて行く
避難小屋の少し先にサイトを決め
ツェルトとテントを張る
奥白根山山頂にて
同じく
奥白根山からの下り
かなり急な雪壁を下る
翌朝サイトにて
五色沼経由で前白根山へ登る

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