戸隠山(戸隠)

date 2010/10/24 高曇
コース 戸隠奥社入口P〜奥社〜蟻ノ戸渡り〜戸隠山〜一不動避難小屋〜戸隠牧場P
実働 登り:2h45m、下り:3h15m、計:6h。
概要 某山岳部合宿にドタ参、紅葉の岩稜を辿る。
メンバー すうじい、T師匠、Ts君、他現役7名
行程 →:登山道、=:車。
【10月23日】
自宅15:10=18:30戸隠キャンプ場(泊)

【10月24日】 高曇
戸隠キャンプ場=戸隠牧場駐車場=6:30奥社入口駐車場6:40→7:10 1270M 7:20→7:50 1530M 7:55→8:35 1730M 8:45→9:20蟻ノ戸渡り10:00→10:20八方睨み10:40→戸隠山10:50→11:20 1869P 11:30→12:10 1888P 12:25→一不動避難小屋12:45→14:30戸隠牧場駐車場15:10=22:20自宅
使用装備 軽登山靴、μ-725SW、E-P2、ED9-18mmF4-5.6、GPS
不用装備
記録 【10月23日】
 午後3時過ぎに自宅を出て、関越道に乗る。上信越道へ入って、信濃町ICで降りる。既に暗くなった道沿いには、コンビニらしきモノは見当たらず、予定していた食料の調達など出来はしなかった。こうなったら、後輩達の合宿に、是が非でも合流するしかない。

 戸隠キャンプ場に無事到着し、バンガローで宴会中の仲間に、無事合流できた。やや暴飲・暴食し、寝る。

【10月24日】 高曇
 バンガローを撤収し、車を1台、牧場にデポする。車2台で鏡池へと移動するが、朝8時から一般車通行止とのことで、林道は既に大渋滞していた。やむなくUターンして、奥社入口の駐車場に車を置く。

 昨夜の暴飲・暴食で、ちと胃袋が参っているようだ。歴史を感じさせる、奥社の参道を進む。随神門と呼ばれる、立派な門を通り抜ける。この辺り、立派な並木道となっている。奥社手前に、八方睨コース核心部ルート案内図がある。かなり険しそうだ。奥社を横目で見て、急な尾根に取り付く。

 尾根沿いでは、木々の紅葉が美しい。右上方には、主稜線の岩壁が聳え立つ。尾根道を登るにつれ、岩場が増えて来る。最初の鎖場を過ぎ、尾根道が岩壁直下に至ると、右手には五十間長屋と呼ばれる岩壁が顕著だ。

 ここから岩壁下を左手へとトラバースし、百間長屋の岩根沿いを進む。この辺り、富士・八ヶ岳方面の展望が、素晴らしい。百間長屋を過ぎて、岩壁に鎖の下がる場所があり、チャレンジする登山者がいる。どうやら、西窟と呼ばれる祠が、鎖の上にあるらしい。

 ここはパスして、その先の鎖のある斜面を登ると、天狗ノ露地と呼ばれる岩峰脇に出る。西岳へと続く稜線が、目の前に見えるが、その往復には時間が掛かりそうだ。西岳の左奥には、北アルプスの稜線が見える。

 天狗ノ露地の辺りからは、鎖場が連続するので、順番待ちの時間が掛かる。登りだけでも、順番待ちが大変だが、下って来る登山者がいると、擦れ違いでなおさらだ。

 いよいよ、核心部の蟻ノ戸渡りに差し掛かる。下巻きルートの入口には、どうしても人が溜まってしまう。下巻きルートも、鎖場連続で、掛かる時間は、どっこいどっこいのようだ。両側が切り立った細い稜線なので、思わず姿勢が低くなる。

 蟻ノ戸渡り・剱ノ刃渡りを越え、尾根上部から振り返って見れば、ここはやはり、結構な危険箇所と言わざるを得まい。やっと稜線の顕著なピークである、八方睨みに登り着く。

 さすがに展望は頗る良い。高妻山・乙妻山が、正面にドンと構える。眺めを楽しみながら、休憩しよう。これから縦走する、戸隠山・九頭龍山方面の稜線の奥に、黒姫山も見えている。その右奥に見えるのは、野尻湖と斑尾山であろう。

 南東方向には、先程越えて来た蟻ノ戸渡り、今朝方近くまで行って引き返した鏡池、さらに遠方に八ヶ岳と富士山が望まれる。いつかは、往復してみたい、西岳の稜線。西岳の稜線左には、北アルプスの稜線が。西岳の稜線右手に見えているのは、白馬岳であろうか。

 八方睨みをあとにして、戸隠山へ向かう。戸隠山山頂は、さほど特徴あるピークでもない。戸隠山頂付近から、奥社参道を俯瞰する。中腹の紅葉が、美しい。戸隠山から先の縦走が、意外と長く感じられる。右手の奥社側は絶壁となっており、高度感が凄い。

 笹の中を急登して、1869Pで小休止する。1869Pからの下りが、またまた右下の切れ落ちた崖っぷちである。九頭龍山の藪っぽい稜線を辿り、次第に戸隠山が遠離る。九頭龍山を過ぎると、次第に黒姫山が近付く。

 最後のピークである、1888Pへの登り途中から望めば、戸隠山・西岳の稜線が大分遠くなった。急登を終えた1888P脇の登山道で、小休止しよう。結構、風が冷たい。一不動への下りから、高妻山が正面に立派だ。

 一不動避難小屋は、緊急避難用で、予定宿泊への利用を禁止されている、とのことだ。避難小屋前から、右手へ、戸隠牧場への下降が始まる。沢状沿いに下降して行くと、一杯清水の水場付近から水流が現れる。

 不動滝の落口上から右手へ、帯岩のトラバースが始まる。岩壁には、つらら状に鎖が垂れ、斜めに下って行く。スリップは、禁物だ。不動滝は水量が少なく、滝と言うには、あまりにも寂しい。辺りの枯れた雰囲気は、それなりに楽しめる。

 やがて、右壁に鎖の懸かる滑滝を下降する。沢の傾斜が緩んで、樹林帯に入ると、紅葉が見事である。戸隠牧場に出て、振り返ると、木立の奥に、九頭龍山・1888P方面が望まれる。

 朝方デポしておいた車に乗って、奥社入口の車を取りに行く。これにて、合宿は無事解散となった。

GPS軌跡

アルバム

参道と鳥居
参道沿いの紅葉
随神門
随神門
随神門奥参道
案内図
戸隠奥社
尾根沿いの紅葉
岩壁と紅葉
岩壁
岩壁と主稜線
五十間長屋
岩壁下を行く
富士・八ヶ岳方面
百間長屋
西岳
北アルプス
鎖場
蟻ノ戸渡り
蟻ノ戸渡り
蟻ノ戸渡りを俯瞰
八方睨みから高妻山
八方睨みから戸隠山・黒姫山
八方睨みから鏡池・八ヶ岳方面
八方睨みから北アルプス
八方睨みから西岳
戸隠山から奥社参道を俯瞰
戸隠山から九頭龍山と黒姫山
戸隠山から高妻山・乙妻山
1869Pから白馬岳
1869Pから戸隠山
1869Pから岩稜と飯縄山
1869Pから戸隠山・西岳
1869Pから北アルプス
九頭龍山から黒姫山
九頭龍山から戸隠山・西岳
高妻山
一不動避難小屋
帯岩トラバース
不動滝
左岸の紅葉
鎖のある滑滝
紅葉
紅葉
牧場から九頭龍山

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