芦別岳(夕張)

date 2003/10/26 曇(稜線ではガス)
コース 新道登山口〜鶯谷〜半面山〜雲峰山〜芦別岳(往復)
実働 5h45m。
メンバー すうじい(単独)
概要 新道コース往復、麓は紅葉、稜線はガスで積雪と霧氷あり。
行程 →:登山道、=:車
【10月26日】 曇(稜線ではガス)
札幌6:15=滝川IC 7:10=8:40芦別岳新道登山口9:10→10:15見晴台10:20→鶯谷10:50→
11:30半面山11:45→雲峰山12:25→芦別岳13:10→13:35雲峰山13:40→14:00半面山14:10
→鶯谷14:30→見晴台14:45→15:30芦別岳新道登山口16:05=17:50新夕張18:05=19:10
千歳
記録  以前より、気になっていた夕張山塊の芦別岳。札幌に出掛ける機会があったので、時間的にも季節的にも、ちょっと無理かもと思われたが、頑張ってアタックしてみた。この時期の北海道は、平地では紅葉真っ盛りであったが、稜線は初冬の状態だった。

【10月26日】 曇(稜線ではガス)
 前夜、サッポロビール園で、十分に飲み食いしたのだが、緊張のためか、あまり良く眠れなかった。朝6時前にホテルをチェックアウトして、札幌駅近くの24時間営業のレンタカー屋に向かう。途中、北大植物園の樹木の紅葉が、見事である。

 レンタカーに乗り、札幌北ICから滝川ICへ向かう。滝川ICで降りると、R38に入り、途中のコンビニで食糧・飲料を調達する。概ね順調に走り、富良野市に入る。山部駅近くから右折して、二十線に入り、芦別岳方面へ向かえば、稜線を覆うガスの下から、白いものが見えている。予想通り雪だよ、大丈夫かな。

 山部自然公園の駐車場に車を停め、着替えて準備する。風が結構寒い。アイゼンをザックの底に入れ、アイスハンマーはサイドに括り付ける。ゴアの雨具の下を装着し、上はゴアのジャケットを羽織る。革登山靴にロングスパッツは当然だ。目出帽と毛手袋と追加の衣類をザックに詰め込む。アクリルの手袋でストックを突いて、さあ出発。

 登山口のポストで、登山届を記入する。前日から入っているパーティがあるらしい。尾根沿いの新道を登るが、しばらくは樹林帯の坂道で、落ち葉が積もって滑り易い。途中で暑くなり、ジャケットを脱ぐ。キャンプ場からの道との合流点が不明なまま、1時間ほどで、見晴台に至り、下界を俯瞰する。

 さらに30分ほどで、鶯谷という名の、覚太郎コース合流点に至るが、途中、若者二人のパーティと擦れ違う。鶯谷から先は、雪の上を歩くようになる。痩せ尾根沿いに登り、右手に1481Pと屏風岩が聳え立つ。この辺りの木々は、全て落葉してしまっている。

 半面山山頂は、一部雪が無いので、ここにザックを置いて休憩する。富良野盆地が見下ろせる。丸みを帯びた雲峰山の後ろに、ガスに隠れた芦別岳が垣間見える。この先、休憩できそうもないので、オニギリを頬張っておこう。目出帽を被り、ジャケットを着込んで出発。

 少し下った鞍部に、熊ノ沼があり、結氷しかかっている。沼横の道は、表面は氷だが、踏み抜くと水溜まり状だったりするのでイヤらしい。雲峰山への道は、始め泥溝状にえぐれていて、吹き溜まりで難色だ。やがて、霧氷の枝の間を、ジグザグに登って行き、雲峰山に至る。ガスと風が強いので、そのまま通過して、ハイマツの間の坂道を下降する。

 コルから、痩せ尾根を登り返す。右手は、スッパリ切れ落ちている。やがて、尾根の左側を、トラバース気味に登って行くようになる。無雪期にはザレ斜面になっていると思われる場所に突き当たると、その右手をジグザグにキックステップで登る。岩場の直下で、僅かに残るトレースを頼りに、左へトラバースして、凍ったハイマツを漕げば、主峰南に続く稜線に乗る。岩角には霧氷がビッシリ付着している。

 夏道は、稜線西側をトラバース気味に登っているので、これを辿る。北尾根からの旧道が合流する辺りは、トレースも不明になっており、ガスの中、主峰山頂へのルート選択に苦労する。アイゼンを着けて、稜線沿いに進めば単純なのであろうが、アイゼンを出すのが面倒だ。結局、夏道と思しき水平のルートを辿って、岩角を回り込み、少し下って凹角を登れば、目出度く山頂に至る。

 ガスのため、全く展望は得られないので、証拠写真だけ撮って、即下山開始。凹角状を慎重に下降し、もと来たルートを引き返す。主峰南に続く稜線を越えて、凍ったハイマツの間を下り、ジグザグ下りをこなせば、かなり安心感が広がる。雲峰山手前の痩せ尾根で再びちょっと緊張し、ハイマツの間の滑り易い坂道を登り返す。

 雲峰山では、ガスが切れかかった主峰を撮影しよう。あとはさしたる危険箇所もなく、泥溝状を通過し、熊ノ沼横で凍りかけの水溜まりを越えて、半面山に至る。ここで休憩を入れ、ジャケットと目出帽を脱ぐ。鶯谷手前の痩せ尾根では、左手の谷に転落しないように気を付けよう。

 覚太郎コースを左に見送って、落ち葉で滑り易い道を、ひたすら下って行く。最後の方で、足を滑らせ、膝を捻ってしまった。大丈夫かな。より慎重に、ゆっくり下る。結局、キャンプ場への分岐は判らずじまいだった。駐車場に戻って、着替えと後片付けをする。

 帰りは、R38・R237を南下し、日高町からR274を西進する。意外とスムーズに走ることが出来た。新夕張のコンビニで、荷物を宅配便で送る。夕張ICから、照明らしい照明も無い道東道に乗り(これってホントに高速道路?)、千歳東ICで降りる。思ったより余裕で空港に到着し、無事帰ることが出来た。

アルバム

半面山への登りの途中から
1481Pと屏風岩を望む
半面山付近から1481P
半面山付近から
雲峰山と芦別岳
結氷しつつある熊ノ沼
雲峰山の登りから
半面山方面を振り返る
山頂南の稜線に出て
西面を巻き気味に頂上を目指す
やっと到達した芦別岳山頂
雲峰山に続く第三稜下部
雲峰山と第三稜上部
雲峰山から
芦別岳を振り返るbh
雲峰山付近から
霧氷越しに富良野盆地を俯瞰

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