入笠山(南ア前衛)

MR464 入笠山(南ア前衛)

date 2003/2/16 雪
コース 沢入登山口〜入笠湿原〜マナスル山荘〜入笠山(往復)
実働 3h45m
概要 沢入登山口基点、降りしきる雪の中の登山、スノーシュー集団に遭遇。
メンバー morimoriさん、cbyさん、すうじい
行程 →:ツボ足
【2月16日】 雪
沢入登山口9:55→10:30小休10:35→11:35マナスル山荘12:20→13:00入笠山13:05→
13:20マナスル山荘13:25→入笠湿原13:35→14:20小休14:25→14:45沢入登山口
記録  morimoriさんが、「真澄」の宮坂醸造富士見蔵見学に行くというので、便乗することにした。ついでに、近くの入笠山に登ることになった。morimoriさんは、25年ぶり。cbyさんとすうじいは、初めての山である。

【2月16日】 雪
 中央高速を、山梨県内を走るうち、ポツポツ小雨が降り出す。長野県内に入ると雪になる。諏訪南ICで降りて、入笠山への林道を走る頃には、本格的な雪降りだ。林道途中でスタッドレスでも登れなくなり、チェーンを巻く。やっとのことで、沢入登山口の駐車場に辿り着くと、数台の車が停めてある。今日来た車ではないらしい。

 踏み固められた登山道には、既に新雪がかなり積もっている。ツボ足で行くが、少し歩きにくい。やがてジグザグの急登が始まり、富士見町の所有らしい目的不明の建物が現われる。気温はさほど低くないためか、汗ばんでくる。この辺りで、小休する。

 更に登ると、気持ちの良い、針葉樹林帯のトラバース道が始まる。凍結した踏跡の上に、新雪が積もっているので、少々歩きづらい。一部、路肩が弱くて、転落しそうな場所もある。蜿蜒と、緩やかな登りが続く。やがて、開けた所へ下って行くと、入笠湿原の雪原へ出る。

 潜りやすい雪原を突っ切り、短い雪壁を登って、林道へ乗る。振り返ると、スキー場のゴンドラに乗ってきたと思しき集団が、入笠湿原へと下りつつある。どうやら、みなスノーシューを履いているようだ。我々は、マナスル山荘へ向かって、林道を歩き出す。

 マナスル山荘が営業していたので、先ずは休憩して行こう。ホットミルクを注文し、昼食を摂りながら、しばし歓談する。スノーシュー集団の一部もやってきて、賑やかになる。アイゼンを着けたまま、入って来た人がいたのには、驚いた。

 山荘を後にして、林間のコースを辿る。緩やかな登りは、ツボ足では潜りがちだ。やがてトレースがハッキリしてきて、歩き易くなる。左手の切り開き斜面では、スノーシュー集団が、一列になって登っている。やがて、この集団は、林間のコースに合流する。

 トレースのど真ん中で、この集団が休憩を始めちまった。おいおい、君らはスノーシュー、こちらはツボ足。わざわざ、トレースのど真ん中で休憩するこたあ無いだろ。やむなく、トレースを外してラッセルし、追い越すことにする。

 この先、次第に傾斜が増し、トレースがハッキリしなくなる。新雪の下は、堅い雪だ。キックステップを蹴り込んで、慎重に登ろう。久々の雪山らしい登りに、何だか嬉しくなってくる。新雪の中に、セリ科の花のドライフラワーが頭を出している。やがて傾斜が弛み、丸い山頂が見えて来た。

 山頂は、スノーシュー集団で一杯になってしまう。我々も、証拠写真を撮っておこう。ちょっとした吹雪状態なので、長居は無用、すぐに下降開始。さすがに、下りは楽チンだ。時折、尻セードも交え、サクサク下って行く。

 マナスル山荘前で、小休した後、再び林道を辿って、入笠湿原へ向かう。湿原を横切って、針葉樹林帯トラバース道に入る。登りのトレースに、既にかなり新雪が被っている。枝に積もった雪を払いながら、ゆっくりと進む。雪の着いた幹が、いい感じなので、時折写真など撮りながら歩く。

 ジグザグの下りになった辺りで、小休する。再び、例の目的不明の建物までやって来て、覗き込むが、結局不明のままだった。あとは、僅かな下りで、沢入登山口の駐車場に至る。停めていた車には、既にかなりの雪が降り積もっていた。

 さて、チェーンを巻いているとは言え、更に新雪の積もった林道下降、車の運転は大変だ。morimoriさんの頑張りで、次の目的地(本当はこちらが本命)の宮坂醸造富士見蔵へ、無事到着。充実した蔵見学と楽しい試飲(morimoriさんは、運転手なので飲めませんでした)。

 富士見蔵見学を終え、車を少し走らせた所で、薄暗くなった空に、月と八ヶ岳が現れる。慌てて路肩に車を停め、大撮影大会が始まる。寒かったけれど、みな夢中でカメラを構える。諏訪の蕎麦屋「登美」に寄って、美味い笊蕎麦を食して帰る。

 morimoriさん、運転お疲れさま。素晴らしい企画、有り難うございました。

アルバム

沢入登山口付近の様子
結構雪が降ってます
入笠湿原を行く
morimoriさんとcbyさん
入笠山北面の切り開き斜面を
一列で登るスノーシュー集団
林間ルートを登る
山頂直下のラッセル急登で
こんなドライフラワーもある
シンドイけれど
デジカメを出すmorimoriさん
cbyさん、もう少しですよ
スノーシュー集団に遠慮?
スノーシュー集団をバックに
下りは楽チンだ
入笠湿原付近
沢入登山口へ下る
針葉樹林のトラバースにて
いい雰囲気だねえ
停めていた車に
こんなに雪が積もっている
雪の林道を下る車窓から
スタッドレスにもチェーンが必要
宮坂醸造富士見蔵近くにて
夕暮れになってから
八ヶ岳が姿を現した
入笠山から見たかったな

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