狩場山(道南)

date 1996/9/22
コース 千走新道登山口〜南狩場〜狩場山(往復)
実働 3h47m
概要 千走新道登山口から往復、曇りだが紅葉の山
メンバー すうじい(単独)
行程 →:山道、:溯行、\\:藪漕ぎ
【9月22日】 曇
湯の川プリンスホテル7:23=10:47千走新道登山口11:00→12:36真駒内コース分岐12:48→13:30狩場山13:40→真駒内コース分岐14:18→15:09千走新道登山口15:18=17:13美利河温泉山の家(泊)
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記録  道南の最高峰、狩場山塊の盟主、1519mの狩場山に登った。湯の川温泉に泊まった翌朝、レンタカーで長駆しての登山であった。山頂湿原には、ハイカーが結構いて、草紅葉を楽しんでいた。下山後、美利河温泉に泊まる。

 ホテルの朝食バイキングを急ぎ終え、前日借りておいたレンタカーに乗り込み、産業道路経由で、R5に入る。森町付近までは交通量も多く、あまり飛ばせない。空は、どんより曇っており、とにかく降らないで、もってくれることをくれることを願う。

 噴火湾沿いの、流れの良くなったR5を、八雲まで行き、左折してR277に入り、全線舗装の峠越えの県道を経て、R229に出て北檜山に至る。ここから、真駒内川沿いを北上する。峰越林道に入ると、砂利の坂道が続き、緊張する。函館から約3時間半で、千走新道登山口に到着する。車が、7-8台停めてある。

 身支度して、なんとか11時には出発する。ヒグマの多い山域と聞いていたので、熊鈴をしっかりザックに付けて行く。泥で滑り易いネマガリダケの登山道を、飛ばし気味に登る。間もなく、岳樺帯となる。そろそろ下って来る登山者と、すれ違うようになる。

 さらに我慢して登ると、ハイマツの枯れたのを踏む、肩状の地形になり、登山道にシマリスが現れた。ビデオカメラが間に合わず、残念。平坦になった道を少し行くと、お花畑に出る。この辺で、ポツリポツリと小雨が降り出す。

 お花畑は通行禁止で、少し戻ってネマガリダケの中を急登して、岳樺の林に入る。高度を稼いで、再びお花畑に出ると、左から真駒内コースが合流する。いつの間にか、雨は止んだようだ。

 腰を下ろして、おにぎりを食べる。唯一の水分、ホテルの朝食時にゲットした保温水筒のほうじ茶が、旨い。東方を眺めれば、鶏冠状の大平山の奥に、後方羊蹄山が頭を覗かせている。お花畑には、この季節でも、ウメバチソウ、アキノキリンソウが咲いている。赤くなったハイオトギリの葉が美しい。

 急な道をもう一登りで。南狩場の肩に出る。頂上までの稜線が見え、左手の須築川源頭の山腹が、紅葉で見事だ。しばらく大岩の間を攀じ登り、すり抜けて行くと、イワイチョウが黄色に色付いた、広い斜面のお花畑に出る。年配の夫婦とすれ違う。

 これを緩やかに登って行くと、沼が現れた。ガスの中、幻想的である。三脚に大判のカメラを付けた写真家が、夢中で撮影している。さらに進むと、もう一つの小さな沼があり、やがて狩場山山頂に至る。

 家族連れのハイカーで賑やかだ。名うての険谷、須築川の源頭を覗き込む。西方の茂津多岬へ続く長大な尾根も、一度歩いてみたいものだ。東狩場山への稜線も魅力的だ。

 あまり長居もできないので、そそくさと下り始める。先程の二つの沼の畔で、それぞれ撮影しておこう。やがて道はトラバース状に、イワイチョウの草紅葉の中を下って行き、最後に振り返って、広い山頂湿原に別れを告げる。

 大岩の間を抜け、南狩場まで来て、もう一度紅葉の稜線を振り返る。ここから、急な下りが始まる。真駒内コース分岐で、花の撮影をし、展望を楽しんだ後、どんどん下りで、3-4パーティを追い越しながら、ノンストップで登山口まで下り切る。15時ちょっと過ぎには、車に戻れた。

 峰越林道を引き返すのだが、下りの方が危険だ。急な砂利道の下りは、lowにギヤを入れ、慎重に行く。途中、真駒内キャンプ場の辺りで、オフロード四駆を2台追い越す。舗装道路まで来ればもう大丈夫、バンバン飛ばす。

 北檜山からR230に入り、雨の中を美利河ダムまで急ぐ、ここで左折し、すぐ右折して、林道を登る。かなり奥に進んで、ようやく美利河温泉山の家近くの駐車場に至る。雨の駐車場では、キタキツネが二匹、餌をねだる。

 山小屋そのものの山の家で、宿泊手続を済ませ、二階の6畳ほどの個室に案内される。連休だというのに、まだ空きがあるらしい。露天風呂が見下ろせる、眺めの良い部屋だ。

 早速、屋外のログハウス風の浴場へと向かう。男女別の内湯と、混浴の露天風呂があり、小雨降る中、最高の気分で湯に浸かる。出れば即、夕食だ。薄暗い中での食事だが、缶ビールも手伝って、最高に幸せな気分になれた。食後、もう一度風呂に入って、早めに寝る。

概念図

アルバム

千走新道登山口
大平山の左奥に、後方羊蹄山
南狩場方面を望む
お花畑斜面は通行禁止
大平山の左奥に、後方羊蹄山
草地斜面を振り返る
千走林道方面を俯瞰
稜線から1380P方面
南狩場の左奥に、狩場山の山頂が見える
前山方面の尾根とオコツナイ岳
これから登る南狩場
小さな沼
小さな沼
大きな池塘
同上
同上
イワイチョウ
南狩場を越えて、狩場山頂方面を振り返る
ハイオトギリ
美利河温泉山の家

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