夕張岳(夕張)

date 1994/7/8 曇のち雨
コース ペンケモユーパロ林道終点〜冷水コース〜夕張岳(往復)
実働 8h05m。
概要 曇のち雨、ミヤマオダマキ・シラネアオイが印象的。
メンバー すうじい、他1名
行程 →:山道、\\:藪漕ぎ・踏跡不明
【7月8日】 曇のち雨
ペンケモユーパロ林道終点P 7:30→冷水ノ沢8:45→望岳台10:03→10:30憩ノ沢10:35→ひょうたん池11:10→夕張岳12:30→吹き通し13:00→15:40ペンケモユーパロ林道終点P
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記録  早朝、小樽に降り立ち、札幌道〜道央道と飛ばして行く。シュウパロ川の鉄橋を渡り、ペンケモユーパロ川沿いの林道をひたすら遡れば、やがて車で行ける道の限界の橋があり、手前のスペースに駐車する。今にも泣き出しそうな空模様だが、先客の車がある。

 雨を覚悟した身支度をして、出発する。しばらく林道を登り、右手の冷水コースに入る。初めは傾斜の緩い、広めの作業道だが、やがて山道らしくなり、一休みしたくなる頃、冷水沢の水場に着く。その名の通り、とても冷たい水である。このころ、ポツリポツリと降り出した。

 前岳沢の水場を過ぎ、左手の尾根に乗り、馬ノ背コースを合わせ、急登して前岳山腹の台地に出る。この辺りは、シラネアオイ、チシマヒョウタンボク、ミヤマオダマキなどが咲いている。倒木の上で、シマリスが何かカタツムリのようなものを、夢中で食べているのに、出くわした。

 さらに登ると、開けた展望台である望岳台に出るが、先程から本格的な雨降りで、何も見えない。この先、前岳のトラバースでは、岩肌にミヤマオダマキ、道端にツバメオモト、エゾウサギギクなどが見られる。トラバースが終わる辺りで、憩沢を渡るが、リュウキンカや、ミズバショウが咲いている。この辺りの登山道横にも、シラネアオイが沢山咲いている。

 やがて前岳湿原に出るが、泥んこで何処を歩いて良いのだか迷ってしまう。湿原内には、花は未だあまり咲いていないのが残念だが、周辺にはコケモモ、チシマフウロ、エゾウサギギク、シオガマが見られる。ガマ岩の横を通り、ひょうたん池を覗くと、イワイチョウの花が沢山ある。

 コースが大きく右へカーブする辺りの湿性お花畑には、シロウマアサツキのピンク色のネギ坊主やムシトリスミレの紺色の花が見られる。吹き通し手前の乾性お花畑には、キンバイやウコンウツギ、ミヤマオダマキが見られる。オダマキはその華奢な体に見合わぬ大きな青い花を付けて、可憐に風に揺れている。

 吹き通しでは、ユウバリソウが見られる。風が強いので、サッサと通過しよう。急登の後、祠のある窪地に出る。この辺りには、ウメバチソウ、アズマギク、シソバキスミレなど咲いている。展望のない風雨の山頂には、長居は無用なので、早々に辞して下る。

 帰路では、雨模様ではあるが、少し余裕を出して、花を見ながら下って行く。ウメバチソウ、シソバキスミレ、ミヤマアズマギク、エゾミヤマクワガタを見る。吹き通しで、ユウバリソウを良く観察する。ガレの下には、雪渓が見える。

 雨が強いので、撮影はせずに、花は見るだけにしてドンドン下る。下りの樹林帯の道で、ギョウジャニンニクの大群落を見付け、じっくり観察する。カメラが雨のため結露して、動かなくなった。雨の中、休憩もままならず、一気に登山口まで下る。

 車の中で、濡れ物を着替え、暖房をガンガン入れれば、やっと人心地つく。こんな雨の日でも、登山者が何組かいるのには驚いた。

概念図

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