本社ヶ丸(大菩薩・御坂)

date 2023/5/26 曇のち晴
コース 笹子駅〜庭洞山〜角研山〜本社ヶ丸〜角研山〜宝越〜船越沢林道〜笹子駅
実働 8h25m。
概要 笹子周回富士見、船越沢堰堤右岸高巻
メンバー すうじい(単独)
行程 →:登山道、:溯行・下降、\\:藪漕ぎ・踏跡不明、=:電車・車。
【5月26日】 曇のち晴
笹子駅6:52→登山口7:03→50号送電鉄塔7:24→8:03庭洞山8:13→黒野田林道8:24→1170M伐採跡8:56→9:39角研山9:55→222号送電鉄塔10:15→11:31本社ヶ丸11:40→12:18 1460M付近12:25→222号送電鉄塔12:39→12:59角研山13:22→宝越13:59→黒野田林道14:22→船橋沢14:55堰堤15:30\\小尾根15:50\\船橋沢林道16:00→16:22笹子駅
使用装備 軽登山靴、ストック、スマホ、GPS
不用装備
記録  登りに使った庭洞山の尾根は、概ね快適だった。本社ヶ丸では、富士山の姿を拝めた。角研山から宝越への下りで、ミスルートあり。最後の船越沢堰堤右岸高巻(正解は左岸巻)を強行して、時間を食った。

 笹子駅から南へ行くと、すぐにT字路となり、右へ進む。10分弱で、庭洞山への登山口となる。基本、送電線巡視路のようだ。小沢左岸沿いを少し行くと、左手の小沢を渡って隣の尾根の鉄塔へ向かう巡視路を分け、右の斜面に取付く。ジグを切って登る道を、ゆっくりと進む。

 次第に、尾根がハッキリしてきて、登山口から20分ほどで、50号送電鉄塔の横を通る。さらに登ると、数本のアンテナが立つ、無線中継基地らしきものもある。先程の送電鉄塔から40分ほどで、庭洞山に至る。小休止しよう。

 ここからしばらくは、なだらかな尾根を進み、10分ほどで黒野田林道が横切る。林道を左へ歩くと、すぐに道標が立ち、泥斜面を斜上する踏跡を示す。幅広の斜面を、大きくジグを切りながら、100M程高度を稼ぐと、再び尾根がハッキリして、やがて・1136の30号送電鉄塔に至る。

 なおも尾根を登って行くと、1170M肩の伐採跡に出る。ここもまた、リニア関連なのであろうか。樹林の中の緩やかな尾根道を進むと、1200M付近から傾斜がきつくなる。所々で、朱色のツツジが咲いている。ペースを保ちつつ、最後の岩っぽい登りをこなすと、角研山の山頂に至る。

 荷物を下ろして、水分補給と腹ごしらえしよう。小休止の後、痩せた尾根を西へ向かう。20分ほどで、222号送電鉄塔の下に出る。宝鉱山への道が分岐する。草地の斜面を登ると、1370M肩で展望が開ける。再び樹林の尾根を進むと、1400M付近から幅広尾根を登り、石切山に至る。

 石切山から僅かに下り、更に一段登った1610M肩には、からカさ岩経由で宝鉱山へ下る道が分岐する。ここは、東西に長い本社ヶ丸山頂の、東端とも言えよう。穏やかな樹林を抜けて、岩々した痩せ尾根を登り返すと、三角点のある西峰に至る。

 山頂には数人の先客パーティが居たが、間もなく西へと下って行った。日差しを遮る木陰もない分、展望は頗る良い。残雪の富士を、三ッ峠山の右に見て、先ずは撮影しておこう。2週間前に縦走した、笹子雁ヶ腹摺山・米沢山・お坊山の稜線を確認し、周囲の展望を一通り楽しんだ後、往路を引き返す。

 石切山、222号送電鉄塔を経て、角研山まで戻り、少し長めの休憩を入れる。快適だった庭洞山の尾根道には、多少未練はあったが、当初の予定通り、宝越から下ることにする。角研山から東へ進む道は、藪っぽい岩場の下りが多く、1350M付近で一度ミスルートする。

 宝越からは、・1308北尾根の西面をトラバース気味に下る道が続く。この道は、1230M付近で北尾根に乗る。尾根沿いの道を下ると、伐採跡に出て、左手にルートが作られており、最後は法面に打込まれた金属製ステップを下る。降り立った黒野田林道は、1100M付近である。

 さらに、笹子駅への道標のある道を下る。1030m付近で、送電鉄塔下のザレ斜面をトラバースさせられる。950M付近で尾根筋が向きを右へと変え、さらに900M付近からは、踏跡を忠実に辿る能力が必要になる。790M付近で、船橋沢の本流と思われる沢に降り立ち、道標も立っており、左岸へと渡渉する。

 しかし、左岸の踏跡は、すぐに消失し、止む無く右岸へと渡渉する。目印等は当てにできそうもないので、沢登りの感覚で、踏跡が出来易そうな地形の岸を辿ることにする。750M二俣で右岸に渡り、その後は堰堤まで右岸の踏跡を辿る。

 さて、問題の堰堤だが、右岸側は杉林の急斜面で、踏跡もなく、容易には巻けそうもない。巻くなら左岸側だろうなあ、と思って左岸へ渡渉したが、ハッキリした踏跡は無さそうだ。地形図を見れば、すぐ近くまで右岸の林道が来ているはずだ。

 再び右岸へ渡渉して、急な杉林斜面に取付く。かなりの高巻を覚悟して、慎重に登る。何とか小尾根に乗り、下り始めた頃、後ろから一人男性が現われた。地形図から判断して、小尾根の右手は傾斜が緩い斜面なので、林道に降り立てそうだと相談する。

 彼が先行して下り、無事に林道に出る。ともあれ、遭難は免れた。林道を上流側へ少し戻ると、道標が見えたので、やはり左岸側に道が付いていたと、合点する。先行する男性の後を追い、林道を北上する。20分強で、笹子駅に至る。

 船橋沢のルートは、下りには使わない方がよさそうだ。登りにも、あまり使いたくないけど・・・。

GPS軌跡

アルバム

笹子駅近くの庭洞山登山口
庭洞山山頂
1010M付近で、黒野田林道に出る
黒野田林道を少し東に進み、再び登山道に取付く
1170M肩伐採跡
1250M付近の急登
角研山
ツツジがあちこちで見られる
222号鉄塔近くの1370M肩から、大洞山〜笹子雁ヶ腹摺山を望む
先々週縦走した、笹子雁ヶ腹摺山・米沢山・お坊山が見えている
左手は滝子山、奥は雲取山から奥多摩か
本社ヶ丸からの三ッ峠山と富士山
富士山
本社ヶ丸山頂
からかさ岩経由で宝鉱山へ下る分岐
角研山東側1350M付近のルートを振り返る
宝越からの下降点
黒野田林道から振り返る
黒野田林道からの下降点
最初の渡渉点を振り返る
堰堤右岸高巻から降り立った船橋沢林道
船橋林道を北上して、笹子駅を目指す

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